朝は小糠雨です。
今日は、
セザンヌ先生に会いに行きました。
小説の進み具合を話していると、
「毎日、何枚か確実に書いていく人もいるね」
と先生は言いました。
セザンヌ先生は、たぶん、その堅実タイプの人だろうと思って、
「先生は、平均的に毎日、コツコツのタイプですよね」
と訊きました。
「いや」
と苦笑いが返ってきました。
「じゃあ、短期集中型ですか」
先生は照れた顔をして、うなずきました。
見かけに寄らず、でした。
先生は、僕を件p家だと言いました。
そんな言われ方をされたのは初めてだったので、
わざとそう言って、僕の気分を盛り上げてくれたのだろうと思います。
そして、僕の創作が難航している状況について、
「ある日突然、やる気になったりするものです」、
「件p家としては、今の状況は最悪ですね」
と先生は言いました。
先生の言うことは、いちいちが、
まったくその通りなので、
話を訊いていると、安心できます。
確かに、やるときは、
いっきに「がああーっ」とやるタイプです、僕もセザンヌ先生も。
それから、最近の気候変動が人体へ及ぼす影響の話を聞き、
「人間は機械ではないです」
と言いました。
体温調節をするために、人体はかなりのエネルギーを使うらしいです。
今池で地下鉄を降りるとき、
「人間は機械ではないです」、
という言葉を、
僕はスッと頭で考えていました。
案外、シンプルな言葉は、
シンプル以上の意味を持っているような気になりました。
---
ほどなく、
今池は「シネマテーク」で、
映画「接吻」を観ました。
友人に誘われて、という成り行き。
先週も、僕は今池にいました。
今池が呼んでいるのかもしれません。
「接吻」を観ていて、
人間の孤独のまたその奥にある、孤独を、
僕は僕の大切な友人の一人に重ねていると、
少し涙がでました。
それからラーメンを食べて、ビールを飲みました。
ウニタ書店に行き、今池界隈を歩いていると、
懐かしい気分でいっぱいです。
以前、僕はこの今池で、
歌い、歌を作り、夜の街を歩いていたのです。
それから、喫茶店に入って、
映画の話や、人間の話をしていました。
僕はかき氷を食べました。
友人は、コーヒーを飲んで、
「こんなにおいしいコーヒーは久しぶりだ」
と言いました。
というのは、薄いコーヒーで慣れていて、
そこのコーヒーは濃かったようです。
昨日観た映画「めがね」の中で、
かき氷を食べるシーンがあって、
それで、僕はかき氷です。
ミルクのやつが食べたかったのですけど、
なかったので、メロンのやつにしました。おいしかった。
「今池は良いでしょ」
と僕は何度も友人に言っていました。
ここは、名古屋で文化が生まれる土地です。
そういう地力があるのだと思います。
シネマテーク、得三、ウニタ書店、、。
歩いていて、僕は大須より断然、落ち着くし、
親しみのいっぱいある街です。
ブレードランナーを作った映画監督が、
この今池を舞台に映画撮影をするという話が、
一時期、ありました。
「この混沌と、近未来」
と僕は言うと、
「ふーん」
と友人は言いました。
小糠雨の中、傘をとると、もう雨はやんでいて、
水たまりを避けたり、そのまま進んだりして、
僕らはくだらないことで笑い、
どうでもいい話をしながら、
ぶらぶら歩いていました。
いつまでも、こんなふうに、
いい友でいられるといいな、
と思いました。
家に帰って、ぐっすり眠って、
シネマテークの「接吻」の解説を、
二種類、読みました。
この映画は、謎が多い分、
今後、
場面場面を時あるごとに、
思い出して、
僕は考えるような気がします。
わかったような、わからないような映画でしたけど、
こういう映画に限って、
心に残るものだと思います。
今日は、
セザンヌ先生に会いに行きました。
小説の進み具合を話していると、
「毎日、何枚か確実に書いていく人もいるね」
と先生は言いました。
セザンヌ先生は、たぶん、その堅実タイプの人だろうと思って、
「先生は、平均的に毎日、コツコツのタイプですよね」
と訊きました。
「いや」
と苦笑いが返ってきました。
「じゃあ、短期集中型ですか」
先生は照れた顔をして、うなずきました。
見かけに寄らず、でした。
先生は、僕を件p家だと言いました。
そんな言われ方をされたのは初めてだったので、
わざとそう言って、僕の気分を盛り上げてくれたのだろうと思います。
そして、僕の創作が難航している状況について、
「ある日突然、やる気になったりするものです」、
「件p家としては、今の状況は最悪ですね」
と先生は言いました。
先生の言うことは、いちいちが、
まったくその通りなので、
話を訊いていると、安心できます。
確かに、やるときは、
いっきに「がああーっ」とやるタイプです、僕もセザンヌ先生も。
それから、最近の気候変動が人体へ及ぼす影響の話を聞き、
「人間は機械ではないです」
と言いました。
体温調節をするために、人体はかなりのエネルギーを使うらしいです。
今池で地下鉄を降りるとき、
「人間は機械ではないです」、
という言葉を、
僕はスッと頭で考えていました。
案外、シンプルな言葉は、
シンプル以上の意味を持っているような気になりました。
---
ほどなく、
今池は「シネマテーク」で、
映画「接吻」を観ました。
友人に誘われて、という成り行き。
先週も、僕は今池にいました。
今池が呼んでいるのかもしれません。
「接吻」を観ていて、
人間の孤独のまたその奥にある、孤独を、
僕は僕の大切な友人の一人に重ねていると、
少し涙がでました。
それからラーメンを食べて、ビールを飲みました。
ウニタ書店に行き、今池界隈を歩いていると、
懐かしい気分でいっぱいです。
以前、僕はこの今池で、
歌い、歌を作り、夜の街を歩いていたのです。
それから、喫茶店に入って、
映画の話や、人間の話をしていました。
僕はかき氷を食べました。
友人は、コーヒーを飲んで、
「こんなにおいしいコーヒーは久しぶりだ」
と言いました。
というのは、薄いコーヒーで慣れていて、
そこのコーヒーは濃かったようです。
昨日観た映画「めがね」の中で、
かき氷を食べるシーンがあって、
それで、僕はかき氷です。
ミルクのやつが食べたかったのですけど、
なかったので、メロンのやつにしました。おいしかった。
「今池は良いでしょ」
と僕は何度も友人に言っていました。
ここは、名古屋で文化が生まれる土地です。
そういう地力があるのだと思います。
シネマテーク、得三、ウニタ書店、、。
歩いていて、僕は大須より断然、落ち着くし、
親しみのいっぱいある街です。
ブレードランナーを作った映画監督が、
この今池を舞台に映画撮影をするという話が、
一時期、ありました。
「この混沌と、近未来」
と僕は言うと、
「ふーん」
と友人は言いました。
小糠雨の中、傘をとると、もう雨はやんでいて、
水たまりを避けたり、そのまま進んだりして、
僕らはくだらないことで笑い、
どうでもいい話をしながら、
ぶらぶら歩いていました。
いつまでも、こんなふうに、
いい友でいられるといいな、
と思いました。
家に帰って、ぐっすり眠って、
シネマテークの「接吻」の解説を、
二種類、読みました。
この映画は、謎が多い分、
今後、
場面場面を時あるごとに、
思い出して、
僕は考えるような気がします。
わかったような、わからないような映画でしたけど、
こういう映画に限って、
心に残るものだと思います。