kotoba日記                     小久保圭介

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心は真っ赤

2017年05月31日 | 生活
観光バスが目前を通り過ぎる
数人の子供たちが
手を振るものだから
手を振り返すと
もっとたくさんの子供たちが
手を振ってくる
子供たちのこころは
大きく開き
わたしのこころを
開かせてくれる
手を振る
手を振り続ける

二度会うことはない
子供たちとの
数秒間の
濃密な
コミュニケーションに
心が真っ赤になった

風は
南から
吹いている




カラスに糞をかけられた

2017年05月30日 | 生活
チチチ

鳴く


遥か頭上から
カラスに糞を
かけられた
ところが
そんなに
嫌な気分にはならなかった
自然界からの贈り物として
受け取った
もちろん
服は水で拭いたけれど
カラスなら
熊野のやたガラスでもある

ゆうがた
あの人が言った
「それはラッキーですよ。宝くじ買った方がいいですよ」
調べてみると
世界共通のジンクスとして
鳥の糞を頭から浴びたら
幸運の前兆らしい

白い壁に
小さな蛾がいた
蝶や蛾は
神様の化身だという

冴えている
冴えわたっている

感受できるものは
すべて感受したい
ありがとうございます





それもよし

2017年05月29日 | 生活
世の中が変わって
自由に
言葉が書けなくなっても
残ったものは必ずある
それは
泣いたり
笑ったりすることはできるのだ

わたしたちは
言葉を書き過ぎた
そろそろ
黙っていいかも知れない

図書館にあった本は
なくなるかもしれない
ささやきあうことも
できなくなるかもしれない

でも
風が吹く方向は
書ける
陽光の具合も

変わりゆく世の中について
昨日の午前
1時間半電話でしゃべった

わたしは言った
身体性のない思想なんて嘘だ
とかなんとか

話していて
判ることがある
相手に話していて
自身に向かってくる思惟がある

宮澤賢治の世界が
結局なのだ

わたし
結んだ

自由に言葉を読むことが
できなくなっても
宮澤賢治の本は
図書館にあるはずだ
そこには
未成熟な人類の未来が
示されている

黙る時が来る
それもよし

何度も言おう
わたしたちの目は
空を見ることができる
わたしたちの鼻は
草いきれを嗅ぐことができる
わたしたちの指は
葉脈をたどることができる
わたしたちの耳は
風の音を聞くことができる
わたしたちの体は
太陽の光を感じることができる
わたしたちの指が
シャッターを押し
キーボードを打ち
楽器を弾き
わたしたちの口は
歌を歌うことができる
わたしたちの魂は
シンクロニシティすることができる
わたしたちの足は
やっと
自然界に戻ることで
新しい世界を進むことができる

その時は両手をあげて
バンザイをしよう
背後の世界など
知ったことか










ミリオン座

2017年05月28日 | 生活
早く目が醒めたので
朝にするべきことをした

こないだ
熊野速玉大社から
送られてきた
人型に
名前と年齢を書き
体全体にこすりつけ
穢れを移し
麻の切紙を頭から振って
人型を郵送した

外は良い天気で
洗濯物を干し
また少し眠って
食材を買いに出かける

新聞をまとめ読みしていると
河瀬直美監督の『光』という
新作の上映が始まっており
伏見のミリオン座で観たいな
と直感する
しかし
今日は無理
金券ショップで
株主優待券でも買って
観にいこう




そよ風なんて言うからさ

2017年05月27日 | 生活
たまには4時過ぎに起き
労働にゆく
早朝と呼ぶに
ふさわしい時間の中を
自転車で走ってゆく
朝の空気

コンビニで惹いた
ホットコーヒー
の差し入れは
思いもよらない人からであり
そのコーヒーの暖かさを手に
お礼を言う
ありがとう

雲が
北西から進み
上空を過ぎてゆく
青空

「そよ風だねえ」
なんて言うものだから
手帖に「そよ風」と書いた
「ってなもんかね」
なんて言うものだから
「ってなもんかね」
と手帳に書いた

あまかぜ

あめかぜ

午後になると
今度は缶コーヒーの
差し入れがあり
大福もちの差し入れがあった
ん? んんん?



空の世界

2017年05月26日 | 生活
人間は
緑を見る
戻るため

人間は
人間が作った世界で
生きている
お金がめぐる世界

緑の世界には
お金がない
生きることのみがあり
時に美しい花であったり
草の形であったりする

緑に集まってくる
微生物から鳥類まで
たくさんの生命が
生きている
生きのびるため

人間は人間が作った世界に
疑問を持たない
当たり前だと思っている
それが不思議でしょうがない

全部
人間が作ったルールであり
しくみであるのに
そんなものが
緑の葉一枚に勝るとは
思えない
これは
本当のこと

人類はお金にとらわれて
空のことなんて
すっかり忘れ
疲れた時
空を見て
ホッとしたりする

当たり前だ
もともと
空の世界にいたのだから



匂いの効果

2017年05月24日 | 生活
今朝
信号待ちをしていると
東の低い空に
まん丸の雲が二つ

不思議な雲だなあ
と自転車を走らせながらも
空を見ていた
雲は動かず
球体を思わせるような
雲二つ
変な雲だなあ

帰ってから
あ そうか
と合点がいった

あの雲
アレだ
指折り数え
何度も数え
間違いないな
そういうことだと
納得した

---

ひと時と書いたら
「人と木」と出た
ひと時の夢を
見させてもらった


恋をしたのはもう何年前?

ミヨリの森の交差点で
信号待ち
この森はかなり凄い
獰猛な生態系が織りなす
自然界を前にして
安全な場所から
森を見渡す
信号が青になる
一分間くらい

この森は
以前
市電が走り
橋の横には
停車場に下りる階段が残っている
手すりも残っている
ここをどれだけたくさんの人が
役所に向かって
歩いていたのだろう

手すりは草に埋もれ
レールが敷かれた堀の中は

獰猛な生態系が
草の匂いを立ち上げて
わたしを安らがせる
芳香

美しき景
ミヨリの森となって

目を見張る
でも
誰も
見ていない
興味さえないように
通り過ぎる

でも
わたし
立ち止まる
街中で
これだけ
豊饒な自然界は
あまりない

いつだったか
草をかき分け
歩いたことがあった
歩いてみたかったから
すると
橋下で生きる人に
「来るな」
と怒られた
それはそうだろう
と思ったので
それ以上は歩を進めなかった

わたしは
こちら側に戻ってきた

緑の葉の種類の数を
遠くから眺め
わたしが感じることができるのは
自然界からの
匂い
天然の芳香
嗅がない手はない





生きていてくれた

2017年05月22日 | 生活
もうお会いすることは
ないだろう
そう思っていた

その人は
夕暮れ
携帯のスピーカーから
いつもの元気な声で
「やあ 小久保さん」
と言った

もうお会いすることは
ないだろう
そうあきらめていた

音信不通になって
生きているのかもわからない
そんな思いの日々

寂しいけれど
縁は切れた
しょうがないことだ
お互いの役割は
終わったのだ
そう思っていた

縁は伸び
どうやら
まだ役割は終えていないらしい

うれしさに包まれ
声を聞き
馬鹿なことを毎度に言っては
またわたしに疑問を残す

今までどうして
連絡が途絶えてしまったのか
それも消え
再会の約束をした

その人は
わたしに多大な影響を与え
わたしが雲と言えば
風と瞬時に返す人である

おそらくは
前の世で
母だったかもしれない
そう思う時が
何度もあった

小説のモデルにもさせてもらった
その人の一挙手一投足は
言葉であふれていたから
こぼれ落ちる言葉を手で受けて
手帖に書いた

虹が出れば
互いに声を出し
虹がいくつも出現したし
大きな朝日が昇る時刻
照らされて
田園の中を自転車で二人乗りした

力と力が合わさって
たくさんの奇行をした

出会うべくして
出会った
そんな人との
再会

その人は
生きていてくれた
元気な声で
復活したようだった

こんなに
うれしいことが
あるだろうか

ない




大好きな夏が来る

2017年05月20日 | 生活
いつもより
20分前に目が醒めて
起きてみた
めざましで無理に起きるよりも
断然
さわやか

洗濯物のすすぎをして(早朝だけど)
いろんなことができる朝

労働にゆくと
懐かしい人たちの顔
元気? とか言って

長野出身の方
そのふるさとに
行ってみたい

帰ると
洗濯物が
パリッと
乾いている
30度だったけど
昨日は午前中
急な気温の上昇で
調子が悪かったけれど
今日は平気

Tシャツを着る5月
梅雨が来て
夏が来る
積乱雲が出て
雷雨がある
どしゃ降りが来て
雨があがり
日光がさすと
気温があがり
蝉が鳴く

夏はもうすぐ
今は入口

大好きな夏が来る



夏声。

2017年05月19日 | 生活
公園の木漏れ日
持ってきたお弁当ではなく
買ったお弁当を持って

陽ざしは強く
気温も高い 29度
でも
木漏れ日の下は
涼しい
本当だ
それは
日陰になっているからだけど
それだじゃないと思う
葉の下は
気温が低い
木がすることは
人にやさしい
だから
もうこれ以上
切らないで

名古屋市のグリーンベルト構想は
どうなったのだろう

木漏れ日の下で
眠る


---

風で緑が揺れている

夏声。

夏はカンカン言う
春はリンリン言う
秋はりゅーりゅー
冬はスースー






人は歩くようにできている

2017年05月18日 | 生活
やっと花粉がなくなり
まあPMや黄砂も少ないので
窓を開け
洗濯物を外に干し
空気清浄機のスイッチをオフにした

花粉だけで
あれだけひどい鼻炎になることはない
アレルゲンというらしい
黄砂がジェット気流に乗って
カビや排気ガスを付着させて
日本に舞い降りてくる


四日市公害は終わっていない
子供の時は
光化学スモッグが出ているので
外に出てはいけません
と学校で言われた

でも今は
黄砂もPMの情報も
ネットで粘り強く探さないと
判らないようになっている
コワイなあ

きれいな空気のところに
住みたい
もう都会は嫌だ

だいたい
人工物に美しさを感じない
たいてい
歩いていると
緑ばかり見ている
空とか

もう街に興味はない
大須なんて歩きたくないし
名古屋駅も必要がないかぎり
行かない
新しい高層ビルなんて
どうでもいい
そこにどんな店が入ろうと
知ったことじゃない

巨大なイオンモールも
買うものを買ったら
すぐに出る
あんなところを
歩き回るなんて
本当に嫌だ

公園が好き
空が好き
風の吹き方を
感じるのが好き
虫や鳥が好き
道端の花が好き
人の笑顔が好き

わたしはハッキリしている
田舎に住みたい
熊野に住みたい






速玉大社

2017年05月17日 | 生活
熊野速玉大社から
封筒が送られてきた
あけてみると
美しい文面と
紙の人型
それと麻の細かいものが同封されていた

この世に生きていると
あらゆる穢れに遭遇し
それを清めるために
人型に氏名等を書き
麻の切紙を頭からふって
と儀式の仕方が書いてあった
それを速玉大社に郵送で送り
人型に移った穢れを
祓ってもらうのだ

いつだったか
何かで住所を書いたので
送ってくれたのだろう
気持ちの金額を郵便局で振り込む
それはあくまで気持ちである

速玉大社は大好きなので
こんな知らせはありがたい

第一に熊野三山の一つである
速玉大社から
封筒を送っていただくだけで
ご利益そのものだ


いつかの朝に
やってみよう