写真は、散歩をしている時に撮った今日の太陽です。
冬独特の、光に力がない太陽ですけれど、
夏のギラギラ太陽と比較してみるのも、良いだろうと思います。
冬は冬で、寒くて仕方がないし、テンションも低くなるしで、
誰でも寒いのは嫌ですけれど、
だからこそ、盛夏の素晴らしさがいとおしくなるというもの。
ずっと盛夏だったら、夏の素晴らしさを、
知らないままだろうから。
それでも、寒い日は、一年中温かい国に住みたいな、
とむしの良いことを考えるのですけれど。
温暖化で、四季はなくなると言います。
養老孟司さんは、夏夏夏冬、になると言っていたそうです。
今朝、昨日果たせなかった熟睡から目覚め、
やっと体調が戻ってきた感じがあります。
体温も上がっているのが判ります。
それと、今朝は、
凄く良い夢を見ました。
ここで書くと、しぼんでしまうから書きませんけれど、
本当に素敵な夢でした。
その中で、良い夢とは決して言えませんけれど、
ミスドでドーナツを食べる夢と、
うなぎの白焼きとパスタのミックスした夢を見、
「世界が俺を待っている」と思い、
布団から出て、着たい服を選んで、
新聞、本、いろいろバッグに詰め込んで、
ミスドに行きました。
新聞を読み、そうか、今日、スマップの番組で奥田民生が出るんだった、
と奥田hpで見ていたのを思い出し、
また先日、録画ミスした「SONG」も、深夜、多分、再放送されると、
番組欄を見て知りました。
値あがったドーナツ。まだ安いものだけを選んで、
山崎ナオコーラ著「指先からソーダ」を読んでいると、
本当に幸福です。
ミスドの店員さんが客に、
「ぎゅんぎゅん詰めですけど」
とドーナツがたくさん入った袋を渡して、言っていました。
ぎゅんぎゅん詰め、という言葉を聞いたのは、久しぶりで、
手帖にメモしました。
本の中に、「眼福」という言葉があって、それもメモしました。
新しい言葉や、初めて聞く言葉が、大切です。
「他人が作ってくれている、自分のセンスだ」
と山崎ナオコーラは書いています。
それは俵万智の短歌の書評での、言葉です。
まったく、その通りで、
たとえば小説は、他人が作ってくれている、
と僕も自作に関して、本当に思います。
小島信夫著「残光」の書評も、
素晴らしく、ああ、読んでみたい、
と山崎ナオコーラの書評は思わせてくれるのです。
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小学生の夏休み、僕は友達とバスに乗って、
図書館によく行きました。
たぶん、親が連れていったのを、
きっかけにしていたと思います。
そこで、図書館に着くと、
ウォータークーラーがあって、
足でペダルを踏んで、冷たい水を飲むのです。
それから、植物図鑑や、動物図鑑を見て、帰るのでした。
当時は、バスの中も暑くて、図書館の中も暑くて、
あのウォータークーラーの水や、
三角のコーヒー牛乳を買って、ストローで飲むのが、
図書館での思い出でした。
そんなことを、思い出して「指先からソーダ」を読んでいると、
ミスドの店員さんがコーヒーのお代わりを持ってきてくれる時だけ、
僕は文字から顔をあげるのでした。
「狭量」という言葉を、
僕は今まで使ったことがない、
と思い、この言葉もメモしました。
朝日新聞に連載されていたエッセイがほとんどですけど、
僕は、それ以外のエッセイや書評が凄く良いと思いました。
金子光晴の書評や、
宮澤賢治「やまなし」の書評。
「クラムボンはわらったよ」
「クラムボンはかぷかぷわらったよ」
と、「やまなし」の冒頭を紹介していて、
この本も断然、読みたくなりました。
「メディアミックス」という言葉や、
「ノベライズ」という言葉、
他、引用したいのは、
「見た目の柔らかさ硬さや、文字の連なりから生まれるリズムの軽さ重さなどがある」
と言葉のことを、書いています。
そういったことは随所に書かれてあり、
僕がこの作家が好きなのは、この言葉への愛情です。
昨日、朝、週間ブックレビューで、石田衣良が出ていて、
現代詩のことを少し話していました。
話は飛びますけど、昨日の週間ブックレビューは、
もの凄くおもしろかったです。
映画「あの子を探して」に関しても書いていて、
とても興味がわきました。
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ミスドを出て、散歩。
西に向かい、図書館で本を返却ャXトへ。
郵便局、じゃないですね、行って、年賀状のあまりを切手に交換、
あと銀行。
それから、ゲオに行って、奥田民生のアルバムを探しましたけど、ない。
で、さっき読了した「親指からソーダ」の中で紹介されていた映画、
「あの子を探して」をダメ元で、店員さんに検索してもらい、
店員さんに付いてDVDのコーナーを探すと、
僕が見つけ、「あった!!」
と大声を上げてしまい、
「あ、はい」と笑い合いました。
どうしても、奥田民生のCDを買いたかったので、
と、今日じゃなくてもいいのだけれど、
いずれ絶対に買うものは、一日でも早いほうが良いと思うので、
また西に向かい、めでたく、新譜を購入。
冷たい冬ですけれど、
弱い太陽の光ですけれど、
散歩をしていると、
本当に楽しい。
今日は入ったことのない道を、
たくさん歩いたし、
すごく細い路地を歩きました。
草木は枯れて、冬だらけですけど、
散歩はできるのです。
風が冷たくない今日のような日には。