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kotoba日記                     小久保圭介

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第1睡眠

2013年11月30日 | 生活
週末の疲れが
駅の階段をのぼる時に
判る

もうすぐしたら
家に着く
はあ、
と息を出して
やっとの
休日

寒くなると
途端に疲れるけれど
ねむれば
疲れはかなりとれる

パソコンの前で
第1睡眠が来たならば
それを大事に
多々雑用を
ほっぽらかして
早々に
寝るのが一番

朝になれば
天気が判る


底力

2013年11月27日 | 生活
陽光

青いペンキで塗られた
木の扉を、
叩く

違っていると思っても
「違う」
とは決して言わない
話を合わせて
「そうですね」
とも
もちろん
言わない
ただ黙っている
そんな優しさ

言うべき時には
言うべきことを
ゆっくりと
言葉を選んで言う
その底力


バ行が降る

2013年11月25日 | 生活
夕方
強い雨が
降ったけれど
明るい音が聞こえるので
そちらに
向かってみると
鳥の鳴き声でした

油売りトラック
花売りトラック
グレイの雲、
北西に向かっている
まだ雨は。

枯葉(二枚)をつかんで、
手の中で、
つぶすと、
カ行の音がした
サ行の音もした
ガ行も
ザ行も
鳴った

ペットボトルの
キャップを回収して
何千個のキャップが
「ワクチン8人分になりました」
と書かれたあった

人間がすることを
見ていた

雨の激しさは
屋根を叩き
その音を
聞いた
ザ行
バ行。


ビオトープ

2013年11月22日 | 生活
三重県から
きたという
芝生

森が作られる
ビオトープが
あれば
さらに
鳥は集まってくるだろう
6000の草木が集っている
それを
元からあった
大きな木が
見ている

これから根を張る草木
夏には
鳥が来て
やはり
ほしいよな
ビオトープ

紫のタオルを巻いた人が
バケツを持って
東に向かった


木の音

2013年11月19日 | 生活
右耳を
手でふさぎ
左耳を
木の幹に当て
根が水を吸い上げる音を
聞いてみた
おそらく
この音がそうなのだろう

幹は凹凸があるので
ぴったり
耳を当てることができず
木以外の音が聞こえる
それは石を踏む人々の足音や
自身の息する音

これが水を吸い上げる音なのか
疑問とともに
木を離れ
それでも
はじめての体験をした
強くはない興奮と
大きくはない感動




彼女たち

2013年11月16日 | 生活


白いカーディガンの人が
茶のジャケットの人の肩に
手を置いて
南へ
ゆっくり
一歩ずつ
向かっていた
木の枝は
顔に当たるだけの
低さまで
垂れてはおらず
道先の
段差を
確認しながら
二人は並んで
歩いてゆく
立ち止まり
話し
訊き
また歩く

ビルのまわりに
植えられている

その脇を
彼女たちは
過ぎてゆく
一歩一歩
前に出て
大通りまで
おそらく
ビル一周をしている
ビルから出て
地下鉄に向かうまでの
道程を分割して
今日は
ここから
ここまで
歩いてみる
話しながら
訊きながら

右肩の生地の感触は
どんなだろう
手を置いていると
次第に
体温が伝わってくるのだろうか

右肩の手の感触は
どんなだろう
手は温かいのだろうか
冷たいのだろうか
生地の上から
次第に
体温が伝わってくるのだろうか

ゆっくりと
歩いてゆく
前進などしていない
暮らすために
歩いているのだ
そして
彼女たちは
大通りを
西に向かった


チキンチャーハン

2013年11月13日 | 生活


パックに詰められた
チキンチャーハン
まだわずかに
あたたかく
輪ゴムをはずして
パックのふたがあいて
箸で食べる

稲刈りはとうに終わり
切った稲から
緑の稲が
また伸びる
冬は越せないのだろうに
まだ伸びる
その
清明な
緑色を
目に入れて
田道を南へ向かって
ペダル漕ぐ
冬の
始まり

裸木

2013年11月12日 | 生活
昨日は
昼から
猛烈な風が吹き
体感気温は
急低下した

それでも
まだ温かいと感じるのは
地下が冷えていないからだという
遙かマグマ
地熱の幸で
動物たちは
土にもぐり
冬を越す

人間は
地上で
降る雪を見て
白いと記しては
冬を越す

マグマの幸と
雪の冷たさを
知っているのは
裸木だけ