kotoba日記                     小久保圭介

言葉 音 歌 空 青 道 草 木 花 陽 地 息 天 歩 石 海 風 波 魚 緑 明 声 鳥 光 心 思

言葉は言葉

2020年09月30日 | 生活詩
  
  


空は空
風は風
夜は夜
痛みは痛み
言葉は言葉

どう転んでも



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バス

2020年09月29日 | 生活詩
  


指の先が
血薄になって
用事をすませ
あれもこれも
それもあれも

急の労
バスの終わり
回数券は鞄の中に

明日
郵便局で
送付する

もう
あそこには
今まで通り
行けない

いろんなものが
終わってゆく
指の先
血薄きまま

行動する
整えて
ゆく

するべきことを
するだけで
日は暮れてゆく

秋の風
秋の

窓から入り
山河は沈まぬ
夜になっても

草も石も沈まぬ
夜になっても

指の先
明日は通ってほしい
血のめぐり

静寂
扇風機の音

氷が落ちる音
カレンダー
揺れ
日々
変わってゆく

どこにいる
ここにいる

バスの終わり
いろんなものが


今日始めたことが
一つある
その道が
続くよう
枝道になって
地球に通うよう
願っては
この世に生きて
希望を持つ








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夏は終わった

2020年09月28日 | 生活詩
  


夏は終わった
何かを持ち去って

夏は終わった
思い出の夏

夏は終わった
いとおしい日々

夏は終わった
あの夜の
激しい雨

秋が来た
きれいな季節
枯れ葉の茶
彼岸花の赤
空の青
川の亀
風の涼しさ寒さ
静かの季節


しばらくしたら
冬が来るだろう
未来ぶった顔をして

そして春が来ると思うのだ
そのころ
希望や夢など一切語らず
ただ
生態系は
獰猛な欲望を剥き出しにして
生き残るためにのみ
成長の始まりをいっせいに芽吹かせて
露骨な欲望に
人は
始まりと希望と夢を託すのだ

希望や夢は
毎日芽吹いているというのに
人はそれに気づかず
日々の疲れに打たれて
沈んで眠る

人よ
生きよ
草木に習って
人よ
生きよ
草木に反して

誰かのために
自分を思わず
誰かのためを思っていれば
きっと毎日は
春の連続
草木の緑より
花より
美しくなるために
人よ
他と在れ



夏は終わった
わたしのため
あなたのために
記憶だけを
束の間
残して
そして
いずれ
何もかも
消えてゆく


刹那
そこがふるさと








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石ころになりてえな

2020年09月27日 | 生活詩
  


石ころになりてえな
名前もつけられずによ
雨に濡れてよ
陽にてらされてよ
熱くなってよ
雪に埋もれてよ
草が横から生えてきてよ
草と話してよ

川にいるのもいいな
川底で座ってよ
苔と話すからよ
川の中で魚隠してやってよ
魚見てよ
空見てよ
風見てよ
陽も見てよ

石ころになりてえな
風見てよ
ひとりでよ
空見てよ
雨見てよ
転がってよお
土に埋もれてよ
雪に埋もれてよ
また春が来てよ

囲まれてよ
運ばれてよ
どっか行ってよ
何も見えねえ時に
心に入ってよ
微生物たちと話してよ

冬眠する蛙と話してよ
蝉の子らと
土の中で暮らしてよ
一緒によ
行ってもいいよな
ひとりでよ
ちょっとよ
ずっと誰にも見られずによ
何とも話さずによ
じっとしてるのもいいな

そのうち剥がれてよ
壊れてよ
もっと壊れてよ
ちっちゃくなってよ
そんなんなってよ
そんなんなってよ
風に運ばれてよ
空飛んでよ
土に落ちてよ
また舞ってよ
砂塵になって
旅行できたらいいな

風に乗ってよ
知らねー所に行ってよ
知らねえ言葉喋ってよ

石ころになりてえなあ
石ころになって
みんなが笑う生活になるように
誰かの手に握られてよ
石つぶてになりてえなあ

石ころになりてえなあ


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夜山の景

2020年09月26日 | 生活詩
  
  


遠くの

登り口には
小川
岩の間

流れて
下流にある灌木の茶

陽光は
水に映え
動いて
輝く

柿の実が
青くなり
山キノコが生え

ゴーヤの収穫は
猿の走り

夜になると
真っ暗になる
月が俳句のように
山の上にある
秋の月 萩

美しい畑の下
マグマがうごめき

海に風
夜に月
山に人の焚く








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290枚草稿終わった!

2020年09月25日 | 執筆
  
  
  




この一カ月ちょっと
小説を書いていました
今日290枚の草稿が
終わりました

しばらく寝かせて
推敲です
やっと終わった!!

写真は一太郎2020の
タッチミスや
キーボードを叩いた回数
総文字数を計算して
「やすめよてめえ」
と表示するアイコンです

これが出ると休むときと
休まないときがあって
でも
けっこう気に入ってるサービスアイコンです
一太郎も進化したわ

二枚目写真

こんなところで
一日書いてます
少ない時は原稿2枚
多い時は53枚

それと今回
スマホを使って
現代的な
口述筆記を活用

音声で
あたまのなかで
どんどんセリフやシーンが出てくるので
このデスクではなく
横になりながら
スマホに長い時は4時間半
しゃべってる。
それを言葉に末オていくスマホ
アプリではなく
ふつうのヤフーメール

今は専用アプリがあるらしいし
これから正確な末烽ナきるにちがいない
今回だって
一太郎に貼ったとき
誤字が直っているように思えたから
一太郎ソフトが
やっているのかもしれない

でも音声ファイルを
文字化しても
やっぱり書き直す
誤字だらけで
自分で末キるのも難しい時があったけど
それをメールで記録して
こっちのパソコンで出して
コピペして
一太郎に貼る
メール文の状態で
訂正推敲加筆する時もあった

口述筆記は
作品のほぼ
前半ぐらいまでで
あとは全部
従来通り

どこのシーンからだったか
口述筆記ができなくなったというか
できるだろうけれど
キーボードを叩いていた方が
すんなりいけた

前日書いたもんを推敲しながらの
三歩進んで二歩下がる状態

一番下の写真は
熱中症対策のOS1
これは肉体疲労時
奥の手で使った
やっぱり
栄養ドリンクの類いとは違い
飲む点滴
速効で体が楽になって
執筆できた

頸椎ヘルニアと腰のヘルニアがあるんで
薬を飲みながらの執筆
首は途中からほぼ痛し
痛み止めの薬を一日三回塗って
腰は教えてもらった
自転車のチューブを巻いて
コルセット代わりにした

これからが執筆の後遺症がでる
と言われているので
さっそく
今日から首と腰のストレッチ強化

一カ月の間
まったく書けない日が
一週間続いたり
三日続いたり
いろいろあったけど
今朝
起きて
あ、
今日か明日終わるな
と雨を見ながら
思った

『彼のこと』

メモを取り始めた矢先
デフォルメしたモデルの友人に
一カ所だけ
取材をつきあってもらった
8月6日のことです
どうしてつきあってもらったかというと
彼が主人公だから
僕が語り部
その友人が
翌日の8月7日に
急死した

自分は書くのか書かないのか
それを思った
時が経って思い出すことがある
その中のひとつ
取材同行前日の
8月5日の長電話でのことだった
今回の内容を全部話していると
「小久保さんが菩薩に見える」
と電話の向こうで言った
取材当日
「遺跡というか、こういうのって面白いですね」
と言った
暑い日だった
「芥川賞とったら、モデル代がっぽりもらいますよ」
と笑っていた

親族からの連絡で
崩れ落ちた8月7日
誰かれに電話して
泣きわめいた
みんな助けてくれた
翌日8月8日
通夜に行った
棺に向かって
痛かっただろう
骨折していた彼の右肩あたりを
棺の横から触って
「もう痛くねえだろう」って
泣きわめいた
葬儀屋さんが遠慮して姿を消した
あの日
彼を誘って取材に行っていなかったら
という思いに
ずっとさいなまれた
8月9日に葬式に出た
涙はでなかった
僕は笑っていた
本当だ
家族葬
質素だった
数えるほどの人数
野辺送りも行った

それからずっと彼を思った
今でも思っている
彼を書いた
モデルとして
まさか
死んじゃうなんて
思ってもみなかった
前日に会ったのは
4ヵ月ぶり
もしかしたら
最後に会わせてくれたのかもしれない

いたたまれないと思った
初七日が過ぎたころ
かなしかった
「かなしいね」
と言われた
「はい」
と答えた
急に泣き出した
そして乾いた
彼の死と引き換えに
作品など書きたくない
なんでわたしが生きて
彼が死んだ?


さみしい

今だ

ーーー

小説を書こう
予定通り
と思った
彼のためというより
彼を忘れないために
鎮魂歌というより
楽しく馬鹿みたいに
いつものように
馬鹿話とエロ話で
小説を作った

だから作品は
2020年8月6日から始まる
彼が急死した7日は
小説の中ではいきいきと描いた

こんな気持ちで
こんな状態で
お話を書くとは思っていなかったし
こんな経験も初めてだった

書き始めたのは
盆があけて
新月の8月18日だったと思う

途中
9月10日に
宗派によっては
10日が
四十九日で
彼の家に行った
遺影とお骨を見たら
ホッとした
そこにずっといたかった
そこに彼がいるような気がした
蒸し暑い日で
驟雨があって
すぐにきれいに晴れた

彼が死んだあと
彼にずっと話しかけた
ときおり
風鈴が鳴った
それが
彼が「聞いてるよ」
という合図のような気がして
ずっと夜でも話しかけた
風鈴は鳴った
風で

この小説は思ったより
長くなった
最初はいつもの枚数
100枚あたりだと思っていた
でも三倍になった
会話がほどんとだし
枚数もそれでかさむ
モデルの彼が急死したから
枚数が増えたのではない
それはきっとそうだと思う
悲観的になって書いてる瞬間は
一度もない
ラストシーンをのぞけば
だけど

時折
彼のことを思った
彼はどんくさかったけど
優しかった
限りなく
優しかった
奥さんもそう言っていた

君よ
今日
僕は書いたよ
デフォルメした君を
あとは推敲だけだ
ちゃんとやるよ

暑い時が続き
この数日
寒くなった

季節が変わり
君はもういない
でもね
そのうち
僕は君を忘れる
そんなもんだろ?
「忘れない」って
みんな言いながら
忘れてゆく

でも君よ
そのうち
僕も行くから
また遊ぼう
湯屋に行って
鬱憤を晴らして

もう君はこの小説を読めない
だから
僕が持ってくわ
その時が来たら
君の遺影と同じように
すごくかっこよく書いたから
それから
君がこの世で傷ついたことも
小説の中では書き換えた
それぐらいしか
できないんだ
ごめんな
君も助けてくれたんだろう?
今度会ったら
聞くから
僕の勘だけど
そうなんだろう?


これが僕の最後の小説になると思う
肉体的にも体力的にも
定型詩をこれから
書いていく

いろんなことがたくさん重なって
今回の作品はできた
これはやっぱり
君に捧げるのかもしれない
いや
できれば
たくさんの人に

公募に出すよ
どこかの

もし何か賞をとったら
よろこんでください
すこしぐらい
モデル代
奥さんに渡すから

ありがとう君よ
そして
励ましつづけてくれた友達に
頑張って
言ってくれる友達に
無理しないように
言ってくれた友達に
みんなに

ありがとう

本当は君のこと
ここで書かないと
思った
読んでもらう人には
関係ないから
でもいい
僕には関係があるから
君をここで書かず
読者にサービスするより
御法度だよ
もちろんこんなこと

でも僕は君が
好きだった
いい加減なところも
全部
だから
書くよ
ここで
君のこと

みなさん
ありがとう



2020年9月25日午後7時半 小久保圭造







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永遠ってこういうことか

2020年09月19日 | 生活
  <img src="https://sky.ap.teacup.com/kotobakotoba/timg/middle_1599790395.jpg" /




おまえは
おれの
永遠に
なっちまった
そういうことだ
たまには夢に出てこいよ



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雨が千年降ったから

2020年09月13日 | 生活詩
  

木に苔
空に雲
人に心

川に魚
土に緑
風に音

夜に星
朝に陽
知に感
感に知

千年
雨が降り続け
この星に
海ができたという

忘れがちな
瞬間の連続という事実


息を吸う
息を吐く


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59歳になったワイキキ

2020年09月12日 | 生活
  


59歳になったワイキキの海に飛び込んで、ああ沈んだああ浮いたとやってるうちに、パイナップル男に「今夜どうでっか」と色街誘われ、そんなことしてる場合じゃねえ、海飛び込んで、日本に帰ってきたら、そうそう早くピーマン食べないと、親分たちにどつきまわされる、それに豆腐の親分もキウイの親分も、冷蔵庫様も大変なので、この夏、もう少しで残暑も終わる、そしたらそれからそれまでに。


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ピーマンの親分さんたち

2020年09月09日 | 生活
  

色とりどりのピーマン
これで98円なり

なんてきれいな
親分さん達なんだろう


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走れタマネギ

2020年09月08日 | 生活
  


さて
この写真は何でしょう


シチュー ×

自家製醤油 ×

自家製めんつゆ ×

紅茶  ×

玉ねぎ皮茶 ○

なのです

玉ねぎ皮茶がどれだけ
体がいいかというのは
調べていただき
問題は作り方

たいていのサイトのレシピは
湯で煮る
です
もちろんそうです

でもね
面唐ナす
まず玉ねぎの皮を取っておくこと自体が面
確かに

わたしは袋にいれて
日光の当たるところにぶら下げておく
日光を当てると
さらに効果が高くなる


鍋でね
ぐつぐつ煮てまで
飲みたかねえ
確かに

そこで
写真をよく見てください
はいこれは
温水ャbトです
じつはこれ
一度
水漏れして
壊れて
新しいのを買ったんです
新しいのはもちろん
お湯を沸かす

でこの壊れたやつ
実は壊れていなくて
大丈夫ということが
判りました
まあもらいもんだったし
雨ざらしだったしね
それでもちゃんとお湯を作ってくれた

そこでたいてい
お役御免ですけれど
ここに
玉ねぎの皮をぶち込んで
スイッチを入れるだけ
沸騰
再沸騰
ぐつぐつ
これ
鍋と同じ

で翌日飲む
今なら
コップに氷を入れて
ウイスキーみたいな感じ
または紅茶みたい

ところが
この玉ねぎ皮茶
けっこう
さっぱりしてて
おいしい

みなさんも
おためしあれ

これだけあれば
三日以上は持つ
それでまたお湯を入れて
二度煮しても
大丈夫

しかも夏の一週間常温でも
腐らない
黴びない
何故か
それは玉ねぎに聞いてください
玉ねぎはすごい殺菌作用もあるしね
干した皮も腐らない
黴びない
つまり
それが体に入れば
黴びやら
腐りをたたきのめす


だから
わたしと会う機会のある方
ぜひ
玉ねぎの皮をください
小久保はたいへん喜びます







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空の歌

2020年09月07日 | 生活
  




今頃になって
ゴーヤの小さな黄色い花が咲き
実を結ぶ
どんどん
大きくなる

写真は川沿いの
曇り空

空の晴れた青空は
鮮やかできれいだけれど
こんな色合いも
素敵

空っていうのは
いつも新しい即興の絵を描いて
変化して
消える
二度とない絵ばかりの連続
そんな空を
もう60年弱
見ている

空は鮮やかな青だけが
空じゃない
こんな色合いを
短時間見せては
雨を降らせる

空のすることは
いつも驚きで
動く水彩画

空の下で
わたしたち
笑ったり
泣いたり
書いたり
歌ったりして
過ごしている
星のない黒い空のことなど
すっかり
忘れて
朝空だけを見ているのが


彼が帰ってから
もう一ヶ月経った
もう彼はいない
空に帰ったかな






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