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kotoba日記                     小久保圭介

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真鶴

2008年04月30日 | 読書
川上弘美著「真鶴」読み。
この作品の文体だ。僕が探していた川上弘美の文体は!
一年ほど前、新聞のエッセイで確か「時の栞」という、
コーナーがあって、
ロングヘアーじゃない、カールをかけた川上弘美の写真と一緒に、
もの凄く惹きつけられる句読点の打ち方の、
文章があった。これは凄いと思って、
ハサミで切り抜いて、何度か読み直していた。
で、そのうちどっかにいってなくなった。
ところが、この「真鶴」で、
あのエッセイと同じ空気感と、
息づかい、というか、息止め、というか、
そういう絶妙な文体と共に、異界が折混ぜてある内容を、
「真鶴」に僕は見つけた。
だから今、当然、読み続けるのが面白くてしょがない。
それでも、ゆっくりしか読めない文なので、
じっくり楽しもうと思います。
詩です。
詩が文章のいたるところに、
小さい花を咲かせている。
これがマジ、たまらんわ。

今日も、夕方、歩&走。4キロ。
公園内のツツジが今は真っ盛りで、
白、赤、ピンクと、
三色が見事にきれいです。

上田正樹とサウス・トゥ・サウス「この熱い魂を伝えたいんや」と、
奥田民生「ファンタスティック OT 9」を、
大音量(ヘッドホーン)で聴く。
ふちがみとふなと等、少しギターでコピーして歌う。

サイゴン・タンゴ・カフェ

2008年04月29日 | 読書
本を読んでいたら、
急に腹筋がしたくなり、
やる。
で、また読書。
キリのよいところで、
体が「動きたい」と言うので、
自転車で公園まで。
走るつもりだったので、
それなりのかっこうで行く。
まあ、走るのはしんどいし、
楽しくないので、
去年みたいに何キロ毎日走る!
みたいなことはせず、
つーか、あれも長続きしなかったし、
で、
走って、しんどなったら、歩いて、
お、走れるな、と体が言うのを聞いて、
走る。で、また疲れたら歩く。
つーのを4キロぐらい、やってました。
もっとやっていたいけど、
本も読みたいので、
帰って読書。
それにしても、
公園内は連休で人だらけでした。
どこぞで、歌唱大会みたいなことも
やっていました。

夏は矢田川の花火大会があって、
僕と兄はハシゴをつたって、
屋根の上に座って、寝て、
トウモロコシを食べながら、
花火を見た。
昼間、正午の時報と同時に、
paannnと花火の音だけがした。
1時にも、鳴った。
2時にも、鳴った。
夕方、青い空に白煙のかたまりが残り、
夜の大会が近づくにつれ、
paannnという音が、
もっと短い時間幅で鳴らされるようになると、
僕らはワクワクしてきた。
そして、
落下傘花火というのがあって、
空に落下傘(戦争の名残でしょうね、昭和45年前後)
が無数に見え、風に乗って、
飛んでくる。
それを落下傘花火といった。
自転車に乗って、
僕らは空を見ながら、
落下傘の着地場所まで、
無心でペダルを漕いだ。
ずいぶん遠くまで漕いでいた。

歌唱大会 → 子供時代 → 花火、

と言葉が言葉を呼んできてしまい、
結局、タイトルに困る、まとまりのない文脈。
でも、誰かと話をしていると、
こういう流れは当たり前なのですけれど。

中山可穂著「サイゴン・タンゴ・カフェ」読了。
この作家の情熱が、言葉に熱を帯びる時、
三島由紀夫みたいな、大げさな比喩に、
つい笑えてしまっても、それでも、
この作家の情熱とキレの良い文体が、
やはり僕は大好きです。
「あなたの小説を必要とする人がいる」
というセリフがこの小説集でも出てきて、
とてもいい言葉だな、と思いました。
前の記述は小説集「弱法師」。



虐げられし人々の魂の声を聴け

2008年04月28日 | 生活
ふちがみとふなと「博学と無学」の中の、
「博学と無学」と「ナ・ララ」を何度か聴く。
「博学と無学」は山之口貘の短い詩で、
渕上純子さんが何度も朗読する曲。
この詩を字面ではなく、
音として声として歌として聴くと、
字面よりもっと深く、胸に宿る。
「ナ・ララ」は、僕だけかもしれませんけれど、
まるで神様の視点から見るような景の歌のようで、
いつも落涙してしまう。
ひどく静かな曲であるのに、
受け取るビジョンは激しくて広い。

自転車で大きな川まで行く。
一時間ほど歩く。
自転車で知人宅へ。
夕御飯をご馳走になり、
ピアノ、ギターなどで歌を歌う。
知人は案外、ピアノが上手だということを、
今更になって思う。

9.11当時のCNNのニュースの映像を見る。
ジミー・ヘンドリックスの映像を見る。

数週間ほど前から、
時に沸き立つ言葉、
「虐げられし人々の魂の声を聴け」
は、
何とするべきか。
もてあましてもいるし、
がっちり受け止めたい気持ちもある。



シンディー

2008年04月27日 | 生活
日曜日



シンディー・ローパーの動画を見る。
「タイム・アフター・タイム」を、
ダルッシマを弾きながら歌っていた。
シンディーは、おとぎの国から来た
少女のようで、愛らしい。


おにぎりを食べながら、
川を見ていた。
川の向こう側の林の緑も。
桜はやわらかい葉っぱを出している。
身を乗り出して、
川面をのぞいていたら、
何かが泳いでいる。
小さな生まれたばかりの亀だった。


ふちがみとふなと「博学と無学」聴く。
「ナ・ララ」で、泣く。


「のだめカンタービレ1、2」を見る。


夜、知人と喜多の湯へ。
天ぷらを頂き、
土手に座って、食べる。


昨日からヒノキの花粉で、
何もできない、
というのは大げさですけど、
かなりの倦怠感が続く。
眠っても眠っても、
すぐ眠ってしまう。
もうしばらくの辛抱。





中山可穂に同感する

2008年04月26日 | 読書
土曜日

朝、驟雨。

映画「タッチ」見る。

ふちがみとふなと「バブの店先」、「ハッピーセット」聴く。

中山可穂著「サイゴン・タンゴ・カフェ」読む。
短編集。最初の「現実との三分間」読む。
ラストシーンで、おばあさんがもらい泣きした、
というあたりの作者の感受性が、
僕には「もの凄く」というほど判る。
この作家の感受性と文体が好きだ。
うれしい読書、というべきか。

奥田民生ライブ

2008年04月25日 | 音楽
今日は奥田民生のライブに行ってきました。
センチュリーホールという場所が名古屋にあって、
僕は初めて行きました。
会場はところどころ改装工事をしていて、
巨大な白い像がありました。
確か、馬に男が乗って走っているか、矢を放っているか、
そんな像です。
僕は大広間の畳でぼんやり(畳はないです嘘です)、
とろろそばを食べながら(とろろそばも嘘です)、

大広間でぼんやりお客さんを見物していると、
開場の時間になりました。
螺旋階段を昇ろうと思ったら、
知らないうちに長蛇の列になっていて、
最後尾まで行って並び直しました。
Tシャツが欲しかったのですけど、
グッズの売り場も長蛇の列。
あきらめて、会場へ。

椅子を確かめ、まだ時間あるし、
ステージ前まで行って、
セッティングを見学していました。
左袖のところにギターが何本も立てられていて、
見ていたら、
「中は見ないでくださあーい」
と係のお兄さんが隣の人達に笑いながら言っていました。
みんな見たいですよ、いろいろを。せっかく来たんだし。

開場前、トイレも並んでいたし、
たぶんトイレとグッズ売り場の客が、
椅子に座るまで演奏は開始しないだろう、
と思い、
開演7時前に、グッズ売り場に行くと、
案の定、すぐTシャツが買えました。
クリーム色と青の二枚をゲット。
数年前、稲沢市民会館で奥田民生を見た時、
「ああああああああ、てーしゃつ、かっときゃああああよかったあああああ!」
とすごく後悔したので、
今日はTシャツを買いにきたようなものです。

さて。
で、奥田民生登場。
と同時にスタンディング。
ならさあ、椅子いらないじゃん、
と思いつつ。
席は右後ろ、つーか、はじっこ。
で、前の方はもうすんげえのっているのに、
僕のまわりは静か。
隣の人達なんて、
途中から座ってるし、
僕のまわりは声も出さないし、
挙手(じゃないな。違う名詞があるはず)もしない。
でも、僕は体を揺すっていました。
しっかし、サングラスをした奥田民生って、
広島のチンピラみたいです。
ぜったい、こんな人と関わり合いたくないと思いました。
奥田民生は、曲が終わると結構、長いトークをするのですけど、
これが面白かったです。曲よりこっちの方が楽しかった。
ま、本人は休憩しないと息が整えられないのだろうけど。
後半、「カイモクブギー」あたりから、
すんげえ、っていう感じ。
もの凄い、っていう感じ。
ロック、っていう感じ。
ハードロック、っていう感じ。
音はでかいし、
兎にも角にも、
ドラムスの湊雅史が凄かった。
途中から、奥田民生への視線を、
湊雅史にチェンジ。
この人が、今回、奥田民生に刺激を与えている、
っていう感じ。
ハードです、激しいです、このドラマーは。
それに、ほとんどアドリブだという噂もあるし、
最後の方の曲で、
噂には聞いていたけれど、
スティックがしなって見えました、遠くからでも。
それだけ、短時間に太鼓を叩く回数が多いということです。
そういうのを、ドラミングが凄い、というのでしょうけど、
僕は知りません。

今朝、
「今日は奥田民生だし」
と思って、
奥田の「ファンタスティック OT9」を聴きながら、
筑前煮を作りました。
ふちがみとふなとばかり聴いている日々、
たまに奥田民生を聴くと、新鮮でした。

所用でメールをよこした知人に、
返事のついでに、
「今日、奥田民生行ってきます」
と書いたら、
「奥田、いいねえ~」
とレス。
もしかしたら、
みんな一度は行きたいのかもしれないなあ、民生、
と思いました。

ライブ、後半は、とにかく凄かった。
稲沢の時より凄かった。
ロックというより、
ハードロックです。
「あー、奥田民生って、こういうのやりたかったんだ」
と今回聴いていて思いました。
やはり、湊雅史の影響だと思いますけど。
か、
こういうハードな音をやりたくて、
メンバーに湊雅史を入れたのか。
サウンドがディープになっていく曲が何曲かありましたけど、
タイトルが判りません。
「鈴の雨」でした、それが良かったです。
「マシマロ」も良かったし、
「無限の風」も勿論良かったし、
「明日はどうだ」で、かなり、
僕は飛んできました。
アンコールで、
「さすらい」をやりました。
CDでもDVDでもTVでも、
何度も聴いた曲です。
でも、僕はこの曲が一番良かったです。
背中がゾッとしました。
もう少しで泣きそうになりました。
そして帰ってから、お風呂に入って、
さっそくTシャツを着ました。
クリーム色の方のやつ。
ハードロックも良いけど、
奥田民生さん、言葉の人だから、
あまり音の方に行ってほしくないな、
と奥田民生の歌詞も好きな僕は思いました。
で、今、奥田Tシャツを着て、
これを書いていますおしまい。




カツラ美容室別室

2008年04月24日 | 文学
山崎ナオコーラ著「カツラ美容室別室」読了。
たぶん、この作品は、モネだと思います。
モネの睡蓮。あの絵を言語化したら、
こうなると思います。
作中にも、モネの展覧会を見たあと、
睡蓮と蓮の違いをダイアローグで述べている箇所があり、
もしかしたらモネを出すことで、
作者はこの言葉の実験作を自己解説したかったのかもしれません。
「日本の最近の小説で危険なのは、キャラクター重視になりつつあること」
といった内容のことを、
山崎ナオコーラは自著のエッセイ「指先からソーダ」で言っていて、
そのことについての答が、この作品なのかもしれません。
文月潤u文学界4月号」の大勢の対談でも、
山崎ナオコーラの作品を、
件p、と言われているところがあったような気がして、
「何故だろう、どうして山崎ナオコーラの作品が、わざわざ件pと呼ばれるのだろう」
とずっと不思議に思っていました。
「文学界4月号」(ニッャ唐フ小説<高橋源一郎司会>)は、また図書館に行って、
精読して納得したい。
そして、「何故、日本の小説で、キャラクター重視の危険性」と言うのか?
その根拠が、どこの国の誰の文学に照らし合わせて言っているのか、
とても興味があります。たぶん、ヨーロッパ。
映画「かもめ食堂」と、この「カツラ美容室別室」は、
空気感がとてもよく似ています。
「カモメ食堂」も内容だけでいえば、つまらないのだけど、
もう一度見てみたいと思うのです。
それが映像美なのか、モチーフ(質素)のことなのか、、、。
もうすぐ山崎ナオコーラの新作が手に入ると思うので、
楽しみです。
合わせて多和田葉子の本も今控えているので、
そこらへんも読んでみて、
ヒントになる気がしています。

---

終日、雨。
といっても、
夕方にあがって、ほぼ24時間ちかく、降っていました。
雨があがったら八百屋に行こうと決めていて、
風が強いのでジャンパーを着て行きました。
昨日、里芋を買ったのですけど、
今日行った八百屋は、遠いけれど安く、
里芋は安くないと思っていたのに、
山盛りで300円だった。
マジで悔しい。
天候次第で、野菜の値段は変動します。
それでも大根とかにんじんも断然安いし、
産地も最近は明記してあるし、
この店は信用できると思います。
いっぱい買ってリュックが重かった。

ふちがみとふなとの「ハッピーセット」を聴き、
持っていないCDをネットで注文しました。
5月にふちがみとふなとをまた見れるので、
それまでに主要なアルバム(あと一枚だけだったので)、
は聴いておきたい、
というファンの心情です。


夜はドラマ「ラストフレンズ」を見て寝ました。

雨があがったあとは、
西の空がとてもきれいで、
いつも楽しみで、時間があれば見ています。
まるで極楽浄土のようです。見たことないけど!







喜多の湯

2008年04月23日 | 生活
昨日遊んだ悪友Nから、
「好きなことしなくちゃだめだよ」
とご忠告をもらう。ありがたいのです。
そうだよなあ、と執筆焦りの気持ちを吹っ飛ばし、
今日は、天下無敵の「喜多の湯」に行ってきました。
やっと行く気力が出てきた、というか。
「喜多の湯」とは、400円ぐらいで入れる銭湯です。
というより、スーパー銭湯? 大浴場? 娯楽施設?
そこで、僕は大好きな露天風呂の中にある、
「寝ころびの湯」に寝ていました。
空があって、風が吹いて、窒フ木なんぞが揺れています。
ここは間違いなく僕のラッキースャbトで、
ふっと、次作へのモチベーションが見えてきました。めでたい。

それから、足ツボのマッサージ。30分2000円。
凄く気持ち良いですよー。

帰宅するとNから電話。
やたらとまた長電話。

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八百屋に行き、ベランダに干した布団をしまい、
洗濯物をたたんで、
降ってくるだろう、雨に備えました。

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少し前、遊びにきた姪とその友達の優美ちゃん。
優美ちゃんのお母さんから送って頂いたタケノコを食。
おいしい。

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最近、口ずさんだり、頭の中で鳴っている歌は、
全部、ふちがみとふなと。
「博学と無学」という歌、
「ヘブン」、「百万円」etc。
いろんな歌が、
曲名は思い出せないけど、
しょっちゅう、ふちがみとふなとが、頭の中で鳴っています。
どこかで誰か書いていましたけど、
渕上さんも船戸さんも、もの凄い量の音楽を聴いていて、
そして、演奏する歌は、とてもシンプルで判りやすい。
僕もふちがみとふなとみたいに、
たくさん本を読んで、文学バカと呼ばれるほどになって、
シンプルな言葉で、グッとくる小説が書ければと思います。

ふちがみとふなとには、
アフリカというひとつのキーワードがあります。
ここはかなり大きいような気がします。
それと、
渕上さんがずっと旅を続けていた時、
山之口貘の詩「博学と無学」を、
暗謡していたらしいです。
それがアルバム収録の「博学と無学」になった。
渕上さんの声も、楽器のメロディも、激しい。めちゃパワーある。
渕上さんの思い入れの深さを思わずにしては、聴けません。
その短い詩は、僕の胸にも届きます。音に乗って。
最近も、ライブでやったらしいし、
これは一度ライブで聴いてみたい一曲です。

---

夜、山崎ナオコーラ著「カツラ美容室別室」読み。
冒頭の数行、巧いわあ。マジ。
ほどなく眠り。温泉あとはホント、いっそう眠くなります。


モネは、いいぞー

2008年04月22日 | 生活


花です。
青いのは空です。

川上弘美著「ほかに踊りをしらない。」読了。

最近、散文ばかり読んでいるので、
詩が読めなくなってしまいました。
以前は図書館で借りた6冊中に1冊は、
詩集だったのですけど、
どうしてしまったのでしょう。

録画した新日曜美術館「モジリアーニ」を見る。
途中で録画が切れていて、残念。
番組の中で、
モネの大きな「睡蓮」の絵が、
モジリアーニと関連させて、
数秒だけ放映されていました。
モジリアーニも好きなのですけど、
モネ。
モネは、いいぞー。



水に寄る

2008年04月21日 | 生活
サンドゥウィッチを持って、
近くの水辺に行きました。
お気に入りの場所で、
椅子もあります。
水面は太陽の光で、
まぶしいほど。

風が吹いて、
水面を見ているだけでも、
落ち着きます。
ただ、難点がひとつ。
食べていると、
いつも必ず、
生き物が寄ってくることです。
鯉がまず来ました。
それから鴨が来ました。
雀が一匹、
すぐ近くまで来て、
「pii」と鳴きます。
でも、
僕は誰にもあげません。
あげたら、いっせいに、
たくさんの生き物が、
食べ物を取りにくるからです。

辺りは新緑で、
しかもあたたかい。
とりわけ、最近は街路樹でも多いけれど、
ハナミズキがとてもきれいです。
色も白、赤、ピンクといろいろで、
僕はずっとハナミヅキは旅館の名前としてしか、
知らなかったのですけれど、
ここ一年ほどまえに、
実物の木と名前が一致しました。

ベットボトルに入れた水を飲んで、
水辺にいると、
ささやかですけれど、
幸福な気分でした。
そして自転車で歩きながら帰りました。

そうそう、来る途中、
藤の花がいっぱい咲いていました。
うすむらさき色の下を通ると、
花の匂いがしました。

先日、京都に行く道、
バスの窓から、
菜の花が一面に咲いていて、
きれいだった。

今は、花がいたるところに咲いています。
元気のないときは、
花の下とか、花のそばにいると良いらしいです。
花は、凄くエネルギーを出して、
咲いているから、
近くにしばらく立っているだけで、
そのエネルギーをもらえるらしいです。
時々、思い出したように、
僕もそうすることがあります。

memo kyoto

2008年04月20日 | 生活
4月18日(金)曇

京都へ。
ふちがみとふなとライブへ。

午前中、読書。
午後2時、名鉄バスセンター。京都まで2500円。
待合室にて、持参したおにぎりを二個、食す。
バスの中で川上弘美著「溺レる」読む。
途中、あまり風景が良いので、見る。
養老山脈。雲、低くたなびく、を見。
水田の端に、鳥。シロサギか。
おおむね雲っていたけれど、時に小雨。
5時前。京都駅着。駅自体がアートになっている。
深夜バスを一応探すけれど、なし。
地下鉄でいく道を、今朝、徒歩で行こうと考。3キロか4キロ。

北上。

京都には言葉がある。
とりわけ仏教から広がる言葉。

東にも西にも山がある。
北上。風、吹く。
雨風?

海を感じる。歩いていると。
やはり、仏か。

時代にいかに速いか、
というより、
いかに、自分の中で、
拡がっているか、だと思。

烏丸通りを北上。
交差は、四条通り。

やたらとスタバがあり。
建物は、ミスド、吉野家、コンビニ。
ところが、
時に、わずかに古都の地力を感じる。

烏丸御池を右折。
通りの気配が変わる。
市役所前を、南下。
ひどく人通りが多く、疲れる。
六角通りを左折。

会場を発見。歓楽街。
大きな川かと思っていたら、
小さい川。まさしく小川といって良い。
高瀬川と書いてある。
しばらく高瀬川界隈を探索。おにぎりを二個食し、夕食。
渕上さんがステージで言っていたことから、
八重桜と葉桜が同じ時期にある、
という後付の発見。

会場では、コンサート前、
けっこう、本を読む人、多し。
文教都市のためか、
ライブの客層か。

帰路は地下鉄。
新幹線の中で読書。



夜は歩く

2008年04月19日 | 生活
川上弘美著「溺レる」読了。
本当はとても良い小説集なのでしょうけれど、
ふちがみとふなとに熱中しているので、
川上ワールドを標準以上に堪能できませんできた。
正確な読みではなかったと思います。
それでも、この作家のエロティックに付随して、
というか、物語にエロティックを付随させる技術は、
かなり面白かったです。

ふちがみとふなと「ハッピーセット」、「博学と無学」聴く。

夜は数人で待ち合わせ、飲食歌。
夜半まで騒いで、散会して、
午前2時の街を僕と知人は歩きながら、
家路へ。
僕は12時までに寝る生活ですけど、
たまにはいいかな、という気分でした。
酔っぱらっている知人と30分も歩いてみて、
あー、彼とは思えば長いつき合いになったのだなあ、
とゆるい気持ちでいました。
家に帰ると、お茶が欲しいと言い、
奥田民生の「イージューライダー」が聴きたいというので、
小さな音で鳴らし、
ソファで眠りこけそうなので、
あわてて二階で布団を敷きました。
深い眠りの人というのは、
強くゆすぶっても、
起きないものだ、
と関心しました。





ナ・ララ

2008年04月18日 | 音楽
「ナ・ララ」という曲で、泣いてしまいました。
京都は「わからん屋」でのふちがみとふなとのライブでした。
ライブというのは不思議で、
CDで聴いている曲が、目の前で人間が演奏したり歌ったりしているのです。
当たり前ですけれど、どちらが本物かというと、どちらも本物なのです。
とくにふちがみとふなとの曲はCDのそのままが生で聴けるので、
ライブ最初の曲「アットホーム」から、
あ、CDの歌だけど、人が歌っている、目の前で、という感じ。

アンコールで、せっかく名古屋から来たし、
たぶん僕は初めてのことですけど、
「リクエストがあれば」、と渕上さんが言った時、
挙手しました。
「はい」と声だけ出して言ったりとか、
曲名を告げたりする度胸なしです。
渕上さんは考えてみれば以前教師で、
挙手した僕の手を見て、
「はい」と言いました。
「このまち」と僕は言いました。
そして、演奏してくれました。

船戸さんの目が、とても優しい目だと今日、
気がつきました。
渕上さんの歌う時の目線が、お客さんより少し上を見ていることに、
気がつきました。
それは確か、春一番コンサートで初めて見た時から変わらない目線です。
まるで人の頭の上にある光るものに向かって歌っているようです。
子供さん連れのお客さんもいました。
子供さんも喜んでいました。

帰り、CD「博学と無学」を買って、
「凄く良かったです」と渕上さんに言えました。
「どうもありがとう」とか、
そう答えたと思うのですけど、
よく覚えていません。

早々に「わからん屋」の階段を降りると、
高瀬川付近は、人で一杯でした。
名古屋でいったら夜の錦みたいで、
飲み屋、エロい看板、といったところです。
でも京都ですから外人も多い。
CDを胸に抱え、きれいな心持ちで、
地下鉄「京都市役所前」まで川沿いの道を歩きました。
きれいな人達の演奏や歌を聴くと、
きれいが伝染します。

電車の中で、あまり浸りすぎては大人げない、
と思い、川上弘美著「溺レる」を読みました。

帰名して、「ナ・ララ」を改めてCDで聴くと、
その純粋さに、こっちがすっぽり包まれてしまい、
夜中だというのに、また声をあげて泣いてしまいました。
今、書いていても、涙がにじんで、ディスプレイがもう見えません。

「ナ・ララ」は、
人のかなしみ、苦しみをぜんぶくるんでくれるような曲です。
歌詞がどうとか、じゃなくて、歌詞と渕上さんの歌声が、
もうひとつの空間を作ってしまう。
それはひかりの粒子が舞う、あわい色のおだやかな空間です。
こういう歌はめったにありませんし、
できれば僕は、こういう小説を、
書きたいな、と思いました。


からまわる

2008年04月17日 | 生活
終日、雨。
今夜、神戸でふちがみとふなとのライブがあると思うと、
まったく落ち着かず。
やることもたくさんあって、
日帰りで、となると終電の新幹線に乗るのは無理、
と今日はあきらめました。
やることは山積みなのに、何一つ手つかずのままで、
本も読めずというだらしない状況です。
できることから、と思い、
テレビ「トップランナー」の森見登美彦特集の録画ビデオを、
見ていました。京都在住、京都が舞台の小説、
やっぱ、ふちふなは明日の京都だ、と考。
で、りりりと電話。

夜、テレビドラマ「ラストフレンズ」を見る。
凄くいい場面で、メールと電話。
「今から行っていい?」「いいよ」。
録画しておいてよかった。。
で、知人が雨の中、来宅して、
雨の中、帰った。

中夜になってやっと、
川上弘美著「溺レる」読み。

伊藤比呂美

2008年04月16日 | 生活
伊藤比呂美著「日本ノ霊異ナ話」読了。
読後、本の帯を見てみると、
僕が良いと思っていた作品から引用されていて、
あー、僕の読みは間違っていなかった、
と安心しました。
14の物語の中で、「邪淫の葛」、「蟹まん」が確かに良かったです。
「愛欲だけは手に負えない」という帯の言葉も、
どの作品だったか忘れたけど、最後の一行からの引用で、
印象的な言葉でした。
蛇が、象徴的にたくさん出てくるのですけど、
伊藤比呂美が書くと、
ぜんぜんエロティックじゃない。
この作家は、詩人で、その詩もいくつか読んだのですけど、
体を即物的に書くので、読んでいる方は興奮しません。
それが一番この本の良いところです。
読後、神妙な気分になって、
一人の僧になったような思いで、
得を積まねば、と柄でもない、ろくでもないことを考えていました。
この詩人特有の、言葉の「繰り返し」が本作でも随所にありますけど、
その部分だけは藤井貞和(詩人)の言葉の「繰り返し」方が、
不気味で僕は好きです。
原本は「日本霊異記」。
川上弘美も賞賛の「日本ノ霊異ナ話」です。


ふちがみとふなと「ハッピーセット」を二回聴きながら、
筑前煮を作る夕暮れ。