話は先週末までさかのぼる。事務所のサーバーがダウンしてしまい、中のデータに一切アクセスできなくなった。呼び寄せたメーカーのサービスマンによると、原因はハードディスクの物理的クラッシュとわかった。が、同時に、バックアップとして用意していたテープメディアが全く機能していなかったこともわかった。
いまの事務所に来てまだ1ヶ月だけど、サーバー担当になっていた自分は、このために先週は忙殺された。簡単に復旧できると思っていたらしいサービスマンもほぼお手上げ状態。今日になって、サーバーは何とか復旧できたものの、データがまだ取り出せない状態。勤務シフトを大幅にかえるなど、緊急事態に備えての準備を進めていく。ぼくも外回りから帰ってきてから復旧作業を手伝ったが、参ったのは、上役がことあるごとに「どうなんだ?まだできないのか?」と常に小言をいうことだった。自分も完全に理解しているわけではないから、その都度電話で聞くなど付け焼き刃だが勉強をし、使える手段を全部講じる。その上で、「サーバーの完全復旧にはもう少し時間がかかります」と報告すると「だったら先週呼んだサービスマンをもう一回呼んでこい!完全復旧できなかったんだろ!」という。気持ちは分からないでもないが、ちょっと筋違いな発言に、さすがのぼくも思わずカチンときてしまった。サービスマンを弁護する気は全くないが、担当していた自分も責任の一端を担なわなきゃいけない、と思っているから。
誰が責任をとるのか?最近、この言葉を身近で聞く事が多くなり、そのたびに悲しくなる。世の中を見回しても、犯人探しばかりする人間の何と多いことか。もううんざりだ。
・・・ところで、今回の一件で、壊れたハードディスク内のデータを復活できるというサービスがある事をはじめて知った。今はただ、データが完全復活してくれる事を祈るばかりだ。