「サザンオールスターズ(以下サザン)、来年以降無期限活動休止」というニュースは、朝7:30頃からどの局もやっていて、号外まで発行されたとか。サザンの活動休止は、これまでにも何度もあるようなので、今さら大騒ぎするものでもないような気もする。1週間前のスポーツ新聞の「サザン解散」という見出し、これが非常に大きな引き金になったのではないかと思う。
音楽に関しては、好き嫌いはあまりないぼくですが、じつはサザンについてはちょっと距離を置いています。その理由をこれから書きます。
ぼくがサザンを初めて聴いたのは、たぶん幼い頃の歌番組かなにかだろうと思うが、ちゃんと聴いたのは、やっぱり90年代前半。当時は「涙のキッス」「シュラバ・ラ・バンバ」の同時リリースの頃。最初はやはりクラスメイトがサザン好きだったので、ぼくも聴き始めたのだけど、その友人に「ぼくも(サザン)好きだな~」といったらなぜか冷たくあしらわれ、おまけに以後無視された。人間関係にはじめて躓いた、高校1年の秋・・・。
その後、YMOを聴くようになり、流行りの曲より昔の曲を追いかけてレコード店によく通うようになったころ、ある記事に衝撃を覚えた。'80年当時のYMOに関する、当時の有名人、芸能人のコメントについてであった。他の有名人のコメントが、YMOに対して好意的であったのに対し、サザンの桑田佳祐氏は「面白いとは思わない」と、否定的なコメントを寄せていた(出典がどこかにあったのだが、今も見つかっていない・・・)。
よくよく考えたら、自分達の音楽ではなく、何でよそのバンドを評価しなきゃいけないのか、という思いがもしかするとあったのかもしれないし、様々な事情があったからこその発言と思うのだが、当時はホントにがっかりしてしまい、以後、サザンというバンドに距離を置くようになっていく。ニュースで「TSUNAMI」が空前の大ヒット、とか、茅ヶ崎にサザン通りができた、とか聞いても、「ふ~ん、そうなんだ」としか思わなくなってしまった。そして、今回の「すわ、解散」に始まる、今回の騒動に関しても。でもよく読むと、今年はサザン30周年記念で、新曲を発表し、ライブも行うそうだから、冒頭に出た新聞記事も、いい宣伝材料だったのではなかろうか。
前回のガンダムといい、今回のサザンといい、思い入れが少ない事柄に関しては、かなり冷めた文章かくんだなあって、今読み返してもそう思う。熱狂的ファンの方の反感を買う前にひとことだけ、こういう人間もいるんだってことだけでも、わかってほしいと願うばかりだ。