KCF的徒然草

KouChan's Factory管理人の心の叫びor反省文

じいさんがくれた、最後の我儘旅行 パート4

2016-04-27 23:25:00 | Railway&RailwayModels
「東京でなくても「トデン」に乗れるのはどこ?」という鉄道クイズを昔読んだ本か何かで憶えてたものだが・・・?そんな前置きはともかく、前回の続きで、11日(月)のはなし。

早朝6時。ヘルスセンターを後にして、空が白み始めた伊野の駅前に立っていた。


この日は、平日にもかかわらず、東京に帰るまで、ひたすら目的の電車「とでん」(現在は「とさでん交通」)に乗る。

電車はまだ来ていない。
先に東京へ帰ってしまう弟と2人、列車が来るまでのわずかな時間である場所へ。

今はパーク&ライドの駐車場となってしまったが、かつてはここに4線分の車庫があった。
その面影は、左側の線路と架線に残っている。

子供の時は、ここに停泊する電車を見に、やはり早朝に起きてひとりで(そのころの弟は未就学児)でかけて、出庫する電車を眺めていたものだ。

今は駐車場への取り付け道路となっているこの場所にも、レールが残っている。ここを朝、停泊していた電車がゴトゴトゆっくりと降りてきて、ポイントを通過して伊野の停留所に入ってきたものだ。

車庫もとうの昔に廃止になり、レールは本線とぷっつり切り離されてしまった。

伊野停留所に来たとき、ちょうど1番電車が入ってきた。

都電7000型(旧)をモデルにした、主力600型が入線。「いの」と書かれた赤い行先板を見ると「とでん(土電)だ~」と。

が、ここで思わぬことが。なんと続けて、もう1両やってきて、

停留所に2両並ぶ。かつては2両が連結して運転もしていたこともあるが、それを髣髴とさせる光景。

しかしその時間はほんのわずかで、あとから来た電車はすぐに折り返し上り電車とし引き返してしまう。次の電車に乗るのだが、ここでJRの列車に乗る弟と別れる。

伊野駅の駅舎(待合室)は、蔵を模した造りになっている。
電車の行先は「文珠通(もんじゅどおり)」。かつては車庫、工場があった「知寄町」だったから、区間延長されたことになる。

6時31分、ようやく出発。客は数人。1日乗車券を事前購入していたから、途中の乗り降りも自由だ。

なのでこのまま順調に乗っていく、ということもせず、新しくできた「北内」という停留所で最初の途中下車。


伊野商業前の停留所。歩道橋の上から。右がJR土讃線、道路は国道33号線、そして左がとさでん。電車は21分間隔とのことなので、次の電車が来るまで、風景を楽しみながら先を歩いて移動する。
歩道橋の反対側から。


とさでんの伊野~鏡川橋は単線になっているため、途中でこのような行き違い設備がある。これは中山~八代通間の交換設備。


そしてここでは、今では珍しい、タブレット(通票)による閉塞を行っている。タブレットといっても、別にiP○one使うわけではない。このタブレットを持っている電車だけが、決まった区間を走行できる仕組みになっている。

いま、上り電車が下り電車との行き違いのため待機している。

そして、運転士が渡そうとしているのが、そのタブレット。

行き違いを終えた上り電車。全面萌えな女の子のイラストが入った、アミューズメントセンターの広告電車だ。



出発からこの時点で1時間半たち、平日朝ということもあり、お勤めの方、なにより学生がたくさん乗っていた。車を運転できない彼ら彼女らにとって、なくてはならない足であることは確かだ。

咥内(こうない)の停留所を過ぎると、いの町から高知市内に入る。上のガードはJR土讃線。
坂道を下ると、朝倉駅前の停留所に着く。ここで2度目の下車。学生さん達に続いて降りる。


JRの駅からも、たくさんの学生が。
そしてここからまた少し歩いて、隣の朝倉電停へ。目の前に「高知大学」があることから、「朝倉 高知大学前」と呼ぶようになった。

ここには数人の客が道路端で電車を待っていた。ちょうど入ってきたのは、朝倉止まりの電車で、ちょうど始発になる。

こんどはアンパンマンの装飾電車。

前は混むので、電車の最後尾の席で、後ろから風景を楽しむ。
朝倉~鴨部までは、狭い道路の片側、道路の半分近くを占有して走る。今乗っているのは上りなので、交通にさして支障はないようだが、逆の下り電車になると、逆走になるため、行き違うクルマを運転する人にとってはきびしい(?)かも。

鏡川橋電停からは、複線になる。朝ラッシュの最もピークになる時間帯にさしかかる。

行き違う電車、そして後に続く電車を眺めながら、せかせかしているほかの乗客を横目に、ぼくはのんびりした感覚に。

後続のオリジナル600型は女性の運転士。
マスコンは外からもわかる大型(ダイレクトコントローラー)のものだ。

偶然すれ違った、金太郎の腹掛けのような、オールドカラー仕様にも。

はりまや橋の一つ手前、堀詰(ほりづめ)で下車。食事休憩をとるためだ。

まっすぐ伸びた線路、交差点ごとに待っている何台もの路面電車。朝にしか見られない風景。

そしてはりまや橋。ちょうど高知駅方面から道路を右折する電車に出会う。



時間的にはまだ2時間半くらいしか経っていないが、この続きは次回。
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