蒸し暑かったきょう、ミンミンゼミの鳴き声を聞いているうち、無性に焼き鳥が食べたくなったので、会社帰りに寄ったスーパーで惣菜の焼き鳥を買ってきた。
今日の晩と明日の朝の分を含め、いちどに10本も買ってきたのは、割引になるから。
こどもの頃、団地の商店街にある精肉店では、夕方から店の前で主人が焼き鳥を焼いて売っていた。夕食のおかずにするからと、親から10本くらい買ってきてと、千円札1枚渡されて、よく買っていた。
種類は、とりもも(とりにくと呼んでいた)、レバー、もつの3種類だった。全体の半分はとりももで、残りはレバーともつで半々、という案配だったが、こどもが一人で買いに来ると、主人は決まってソーセージを1本オマケにと焼いてくれた。鶏が焼けると、すぐ特製のタレの入った缶にどぶんと浸けて出してくれる。でもまだ焼きはじめだったりすると、焼けるまで待ってなと言われることもあった。じーっと10分近く、あとで自分達が食べるであろう肉が焼かれるのを見続けていた。
・・・そんなことを思い出した。もちろん、大きくなってから、学園祭で焼き鳥の出店をしたり、友人達と飲み屋などに行った際にも焼き鳥を食べてはいるが、あのときの焼き鳥にはどれも敵わないと思っている。やや辛口になるが、今日のもあのころの焼き鳥には遠く及ばない。それは肉よりも、タレの問題。ヘンにドロドロしているのが惜しいところだ。こどもの頃に食べた、あの焼き鳥には、もっと液体な感じがしていて、これが焼き鳥なんだという刷り込みのようなものがあるからか。
もしタイムマシンがあるとするなら、当時のあの精肉店に立ち寄って、あの焼き鳥用のタレをほんの少し分けて貰おうかな?
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