BS2で、「手塚治虫2009」と題した企画番組を観た。きょう11日は「ブラック・ジャック」がテーマだった。HDD録画をしていたのだが、結局通しで最後まで観てしまった。
漫画の神様も生きていれば80歳かぁ・・・、などと余計なことはどうでもよい。ブラック・ジャック(以下BJ)については今さらする必要ないけど、「医療とは何か」「生命とは何か」という重いテーマを我々読者に鋭く突きつけている、と宣伝文句のようなことも言わない。もちろん原作も読んでいる(文庫版だけど)し、アニメ、OVAは観ていたが、今回放送されたものは両方とも観ていなかった。
OVAは友人からもらったのがあるけど、未だに観ていない・・・。
BJのもっとも印象的な話として挙げるとするならば、やっぱり最終回かな、と思う。SLに乗っているBJのもとへ、彼にゆかりのある人物(如月医師、ドクター・キリコ、本間医師)が次々登場し、最後に八頭身になったピノコが登場して目が覚める、という話。大円団とは言い難いけど、エンディングに相応しいといえばそれまでなのだが、ラストカットはBJを乗せた飛行機が去っていくシーン・・・。これはもしや第1話の「医者はどこだ」につながっているような気がしないか?そう考えると、ライフワーク作品と言われる「火の鳥」も、地球のライフサイクルを三十億年というものすごく長い時間の環の中で展開される。常人ではとてもスケールの追いつかない作品であり、だから惹きつけられ、読むと時間の感覚さえわからなくなっていく。何度読んでも、結果が分かっていても、一度読み出すととまらなくなってしまう。
時間さえあれば、まだ読み耽りたいけどなぁ。
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