Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

692-0055島根県安来市飯生町605-8Studio_Rosso渡部洋士 Tel 0854-22-1546火水曜定休

ボディ塗り分け及びデカール貼り

2016-11-30 19:23:11 |  Stratos JeansChicago

The person who hopes for the English version click this, please.

本日は定休日の2日目でして今日もゆっくりと時間が過ぎます。
天気は曇り時々晴れでして日が当たっている時間も有りますのでそこそこ過ごしやすいですね。
ずっと忙しかったので(今も忙しいけど・・・)お休みの時は比較的ゆっくりと過ごす事にしています。
やっている事は毎日余り変化が無いのですが、気分的にはかなり違いが有ります。
営業日はお客様が来られますのでレジンのキャストとか塗装はなるべく避けていますし、時間を変えて閉店後に行なったりもします。
お休みの日は何か用事がない限りやりたい放題ですから・・・気楽な物です(笑)

塗装のついでにこんな事もしてみています・・・
どっかのミニカーの塗り直しですね。
同級生のI子さん(イニシャルだとA子さんなのですが・・・読み方ではこちらの方が良いかな)からもらったスマートの模型を作る予定です。
同じ仕様に作り直してお渡しする予定なんですね。
まあ時間が有る時に・・・と言う事で待って頂いていますが、これも早く仕上げてお渡ししたいですね。
このスマートですが元々はパトカー仕様だったのであちこちに穴が有りましてそれを塞ぐのがなかなか大変なんです。
しかもプラスチックの部品は質が余り良くないらしく塗装を塗りますと表面が荒れてきます。

さて本題のストラトスですが、塗り分けの為のマスキングをしています。
次に制作する仕様ではリアスポイラーとルーフウイング、ルーフの上側のインテーク、フロントのライトポッド本体がオレンジ色なのです。
他の部品はボディとは別部品になっていますのでマスキングは不要なのですがリアスポイラーだけはリアカウルと一体の構造になっていますのでここはマスキングが必要なのです。
デカールを使ったアレナのキットでもここはマスキングをする様に書いてありました。

塗り分けるのはウレタンカラーなのですが私が持っているオレンジは原色に近い物なので刺々しい位派手なオレンジ色なのです。
しかし実車の写真を見てもキットのデカールの文字を見てもそんなに派手なオレンジでは有りませんから少し黄色と濁りを出す為にホワイトを入れて調色してみました。
一度塗れば大丈夫なのですが何かの問題でタッチアップが必要になる事も有りますから調色した塗料は小瓶に入れて保管しておきます。
日本では「転ばぬ先の杖」と言うたとえ話が有ります、まさしくそれですね。

アレナのキットから流用するデカールです。
LatteLactisのロゴが赤い物とオレンジの物が付属しています。
恐らく赤で印刷したのだけど本当はオレンジだったのですね、その部分だけ刷り直したのでしょう。
ちなみに予備デカールとして買い入れた同じデカールにはオレンジ色の物は付属していなかったので貴重ですね。
失敗したらアルプスプリンターかレーザープリンターで印刷し直さないといけなくなります。

リアスポイラーの塗り分けを行ないました。
オレンジ色を塗っているのがわかりますね。
他の細かな部品もほとんど塗り終わっています。

完全に硬化する前にマスキングテープを剥がしてみました。
完全に硬化してからマスキングテープを剥がしますと境目の部分に段が出来てしまいます、私は硬化前に剥がす方が良いと思います。
ただリスクは有りますよ、剥がしたテープが他の部分に付いたりしますとウレタンカラーがその部分に付いてしまったりしますからね〜指にも付きますので他の部分に付着しやすくもなります。
どちらが良いとは申しません、ご自分でどちらの方が良いかお考え下さい。

塗り分けが終了してから1時間程自然乾燥し表面が程々に硬化しましたら今度は乾燥機で熱を掛けて強制的に乾燥させます。
熱を掛けてやりますとそこから数時間で完全硬化しますのでデカールを貼る事が出来ます。
まずは塗り分けに関係のないライトポッドのカバーから貼ってみました。
アレナのデカールはちょっと固めですが貼れない事は有りません。
マークソフターは余り効かなかったのでタミヤの水性アクリル用のシンナー(アルコール系)を使って馴染ませました。

ホイールのデカールはちょっと悩む所なんですが・・・
実車の画像は余り鮮明ではないので付いているのかよくわかりません。
ここからは想像なんですがこのホイールがリペイントならカンパニョーロの文字は無くなっているかもしれません、しかし一応新品の時にはホイールメーカーの宣伝にもなりますから付いているだろうという事で貼っておきました。
このデカールはウェーブのクリアーデカールに印刷した物なのでマークソフターが良く効きますから馴染みが良いですね。

さて次々にデカールを貼ってゆきますがまた疑問が出てきました。
それはフロントフードの上のラリープレートなんですが、アリタリアのモンテカルロの物はアルミ板の上に貼って再現していましたが、実車の画像を見る限りボディラインの部分で折れ曲がっている様に見えます。
ラリーイベントによってはこの時代にステッカーだった可能性が有りますね。

インストにもボディの角で折れ曲がる様に貼る指示が有りますね。

ボディサイドはこんな感じでドアの開口部分にデカールがかかります。
ドアを閉めた状態で先に貼付けまして半乾きの状態まで待ってからドアの開口部分に合わせてデカールをカットします。
念のためですが、この時には新しいデザインナイフの刃を使用される事をお勧め致します。
このオレンジ色のデカールはもう予備が無いですから・・・

LatteLactisのロゴですがドアの下のラインに合わせるのでは無くボディサイドのキャラクターラインに合わせて貼られているのがわかりますね。
実車の雰囲気を大切に作るならば実車通りにしておきましょう。
写真なので確実とは言いませんがそう言えばゼッケンの21も少し左側に傾けられている様に見えますね。
これはドアハンドルを避けたから斜めになったのでしょうか?
必要以上に傾けてしまうと全体のバランスが良くないのでその部分は少し控えめに傾けておきました。

フロントカウルはこんな感じにデカールを貼っています。
ラリープレートはインストですともう少し後側かとも思いましたがドアにかかってしまうのでこの辺りがベストポジションでしょうか・・・。

半乾きになったデカールをカットしました。
このカットの作業は一発勝負なのでなかなか難しいですね。
切った部分は密着を上げる為に水性アクリルのシンナーで軟化させて押さえておきました。

リアカウルはデカール少なめですね。
ラリーカーのスポンサーさんも目立つ方が良いからフロントカウルに貼る事を希望されるのでしょうね〜。
リア側は走行中には汚れて見えなくなる事も有りますからね〜何となく大人の事情が見え隠れするデカール貼りでした。

一応全てのデカールは貼りましたが・・・
この時点で最大の不明点が有ります。
左側のドアの後側にはパンダのマークが有るのですが右側用のデカールがキットの中に無いのです。
左に有って右に無いと言うのも何か変な感じですよね・・・。
色々調査はしましたがどうもこの部分の画像が無いのです。

貼るのであればクリアーを塗る前に貼らなければなりませんのでこの実車をお持ちのお客様に直接伺ってみる事に致しました。
電話で確認しましたらやはりこの部分には左右ともパンダのステッカーが付いている様なんですね。
アレナのモデルを作った方も右側の写真が無かったのでデカールを準備しなかったんではないかと想像されます。
色々考えましたが予備のデカールからこのデカールを切り出して貼っておく事にしました。
左右で色が変わってくるのも変ですしね〜。