踊る小児科医のblog

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フランス料理店「ノエル」と国際ホテル

2004年06月06日 | 禁煙・防煙
#前日に少し紹介した朝日の記事ですが、WEBからは既に削除されているので、全文を再掲しておきます。対策が後退した青森空港の中国料理店は、記事中に出てくる国際ホテルが出店しているということで、また、フランス料理店「ノエル」は今回利用されたピンク先生が「味も空気も、本当にすばらしいお店で、お値段もお手ごろ」と太鼓判を押したオススメのお店だそうです。

禁煙・分煙歩み遅く 健康増進法施行1年(5/26 朝日)
基準満たす店6% 青森保健所管内

 本人はタバコを吸わないのに、喫煙者の煙を吸い込んでしまう「受動喫煙」防止などを定めた健康増進法が施行されて今月で1年が経過した。県内でもレストランや駅など公共の場で、分煙・禁煙に向けた取り組みが始まっているが、サービス業にとって喫煙派を排除するのは簡単ではなく、定着するにはまだまだ時間がかかりそうだ。
 飲食店の分煙対策を調べるため、青森保健所が昨夏、管内の1204店を調査した。回答した277店のうち、国の基準に合う分煙対策をとっていると回答したのは、わずか73店で全体の6%にとどまった。
 青森市の青森国際ホテルは法施行時に、ホテル内のすべてのレストランの禁煙席と喫煙席を6対4程度の割合にした。だが、「夜は酒が入り、タバコを吸いたい。喫煙席を増やしてほしい」という要望が多く、今月から昼は全席禁煙、夜は全席喫煙可能とした。
 中山大輔専務は「世の中は禁煙の流れにあるが、お客様の嗜好は様々で難しい。勤務先などが禁煙になったという理由で、外で吸いたいと思う方が増えたのかもしれない」と話す。
 青森市安方2丁目のフランス料理店「ノエル」は、もともと女性や家族連れが多く、3年前から全席禁煙にしている。「お客様が減ったということはないです。逆に『禁煙の店』というのをカラーにして打ち出していきたい」とサービス担当の澤野美保さん。
 青森保健所では、こうした空気のきれいな店を増やすため、分煙・禁煙対策をとっている店を「空気もメジャー店」として、ホームページで公表している。5月現在、登録店は38軒だが、今年度からは県内すべての保健所が同様の取り組みを始めるため、登録店は増えることが予想される。
 一方、行政機関の動きは鈍い。県が今年1月に67市町村に対して実施したアンケートでは、東通村が役場を全面禁煙にしているほか、厚労省の基準に沿った分煙対策を実施しているのは、十和田市や名川町など7市町村だけ。残り59市町村のうち17市町村は、「喫煙する来庁者の理解が得られないため分煙対策は考えていない」「財政難で独立した喫煙室を作れない」などと回答した。
 県は今後も市町村に対策の充実を求めていく方針だ。ちなみに県は今年4月、東西南北の本庁舎4棟の喫煙所を21から11カ所に減らした。
 公立病院では、青森市民病院が3月から、院内の全面禁煙を実施、県立中央病院も7月から始める。JRは、青森駅がホーム上の喫煙場所を6カ所から3カ所に、八戸駅が7カ所から2カ所にそれぞれ減らした。弘前駅には喫煙所が3カ所あるが、駅舎の改修工事が終わり次第、喫煙所の数を見直すという。