この問題について全国紙5紙と地方紙1紙の社説をざっと読み比べてみましたが、例によって読売と産経は“憲法改正”をがなり立てている割りに現憲法の意味を全く理解していないとしか思えません。というか、だからこそ憲法を変えようとしているのかもしれませんが。。しかしね。報道機関としての使命も危機感も全く持ち合わせていない、自殺行為としか思えません。
この場合、問題になるのは内容が「偏向しているかどうか」ではなく、「閣僚や与党有力政治家」(すなわち国家権力)が事実上の検閲行為を行った(かどうか)という問題であり、「何を報道しても良いのが報道の自由か」などという子どもじみた議論をしているのではありません。
もちろん、「報道の自由」とは、中身が何であれ、権力者が報道に介入することを禁じたものであり(憲法はすべて国家権力を縛って国民を守るためのもの)、中身の問題は全く別のレベルの話しです。昨年の春(だったか)に田中真紀子の娘が文春を相手取って差し止めを起こした一件では、報道界が「中身の真偽や重要性に関わらず」文春擁護の論陣を張りましたが、私はそれを批判して差し止めを支持しました。今回のケースとの最大の違いは、相手が権力者であるかそうでないか、という判断です。
ちなみに、この番組への介入問題は放送当時に既に問題になっていたもので、何で今頃出てきたのかと思ったら、神様である会長が辞職寸前の失墜状態にあるからなんでしょうね。
NHK――政治家への抵抗力を持て(朝日)
NHK特番問題 政治に弱い体質が問題だ(毎日)
公共放送の独立性を貫け(日経)
NHKの説明責任/政治家にでなく国民にこそ(河北)
[NHK番組問題]「不可解な『制作現場の自由』論」 (読売)
NHK慰安婦番組 内容自体も検証すべきだ(産経)
この場合、問題になるのは内容が「偏向しているかどうか」ではなく、「閣僚や与党有力政治家」(すなわち国家権力)が事実上の検閲行為を行った(かどうか)という問題であり、「何を報道しても良いのが報道の自由か」などという子どもじみた議論をしているのではありません。
もちろん、「報道の自由」とは、中身が何であれ、権力者が報道に介入することを禁じたものであり(憲法はすべて国家権力を縛って国民を守るためのもの)、中身の問題は全く別のレベルの話しです。昨年の春(だったか)に田中真紀子の娘が文春を相手取って差し止めを起こした一件では、報道界が「中身の真偽や重要性に関わらず」文春擁護の論陣を張りましたが、私はそれを批判して差し止めを支持しました。今回のケースとの最大の違いは、相手が権力者であるかそうでないか、という判断です。
ちなみに、この番組への介入問題は放送当時に既に問題になっていたもので、何で今頃出てきたのかと思ったら、神様である会長が辞職寸前の失墜状態にあるからなんでしょうね。
NHK――政治家への抵抗力を持て(朝日)
NHK特番問題 政治に弱い体質が問題だ(毎日)
公共放送の独立性を貫け(日経)
NHKの説明責任/政治家にでなく国民にこそ(河北)
[NHK番組問題]「不可解な『制作現場の自由』論」 (読売)
NHK慰安婦番組 内容自体も検証すべきだ(産経)