奈良の女児誘拐殺害事件をきっかけに、出所後の性犯罪者を保護観察強化する方向で検討されているようですが、これは今回の経緯からしても当然のことと思います。私は死刑制度反対派で少年法改正による罰則の強化や年齢の引き下げなどについても反対してきましたが、この問題に関しては下記の記事にもあるように、運用上の問題を慎重に考慮しながらも、警察が情報を把握する程度のことは抑止力としても事件捜査の面でも絶対に必要だと思います。ただし、性犯罪者・性的虐待を繰り返す人が、自らも幼少時に性的虐待を受けた被害者であることが多いなどの面はきちんと考慮すべきで、刑務所内でのカウンセリングを含む更正プログラムを伴わない監視だけでは、社会復帰を妨げるだけで何の意味もないものになるので注意が必要です。住民にまで情報公開することは、現状では反対せざるを得ません(心情的には理解できるのですが)。警察までが限度でしょう。
クローズアップ2005:性犯罪者の住居情報提供 対象範囲、どこまで(毎日)
クローズアップ2005:性犯罪者の住居情報提供 対象範囲、どこまで(毎日)