お送りするレシピは春キャベツのパスタ二題です。昨年10月に種まきして育苗、年末に定植し
たのが生長し、4月中ごろから採れ始め、5月末には畑を返すため全量を収穫しました。キャ
ベツは保存性がよく、新聞紙にくるんで冷蔵庫に入れておけば半月は保てます。
キャベツの原産地は今のスペイン地方・・古代ギリシャ・ローマ時代は胃の調子を整える薬用
として食されたと言います。初期栽培品種にはブロッコリーのような茎があったものが、ローマ
時代に品種改良されて茎がなくなり大型化しました(wikipediaキャベツより)。
日本には幕末から明治にかけ、外国人居留地用として栽培されますが、日本人が口にする
ことは無く、食材として一般化したのは戦後になってからと言い、食事の洋風化に伴い生産量
は急激に増加しました(1945年の生産量=19万トン、1986年=166万トン)。
栄養成分としての特徴は、①摂取熱量が少ない、②ビタミンC・K・Uが豊富、③カリウム、蛋
白質、食物繊維も多い・・と言います。このうちビタミンUはキャベツから発見されたので、別名
「キャベジン」と呼ばれ、胃の粘膜の新陳代謝を活発にする働きがあります。
ビタミンCが豊富・・キャベツ2~3枚を生で食べれば、1日の必要量の50%以上がとれるほどで、
生で食べればダイエット効果があります。この場合、夕食の食前に食べてお腹を膨らませると
食事の量が減るのでダイエット効果があるようです。
この他に、活性酸素の働きを抑える抗酸化物質に優れ、がん抑制効果や老化の進行をくい
止める・・老人性健忘症・・にも有効といいます。食物繊維が豊富なのでお通じにもよろしい・・
と良いこと尽くめの食材です。
そのキャベツが今の時節安い値段で出回っています。市内の産直市場では1こ3キロほどの
大きさのキャベツが200円でした。この夏は猛暑・・と言う・・暑さに負けないよう安くて栄養豊富
なキャベツをしっかり食べ体力を養ってほしいと思います。
№923「春キャベツのコンビーフ炒め」を作ったとき、同じ具材でパスタを作ったらおいしいだろう
と思い作ってみました。具材はこのほかにニンジンや玉ピーマンなどの野菜を加えると、いろどり
がきれいになります。お好みの具材でお楽しみ下さい。
材 料
パスタ 2人分 180g ・・標準量はⅠに当り100g・・ソースの具材や好みにより加減する
塩 小さじ 2 8g ・・水1リットルに対し5~10gが基本・・塩の多少はソースの具材で加減する
水 5カップ 900cc ・・パスタ100に対し水500ccが基本
バジルの葉 3~4枚 ・・できあがりにトッピングする
ソースの材料
春キャベツ 6枚 160g ・・4㎝角に切る
ニンニク 1かけ 15g ・・みじん切り
コンビーフ 1缶 100g ・・缶から出して指で細かくちぎる
塩胡椒 適宜
オリーブオイル 大さじ 3 30cc
作り方
パスタは太さにより茹で時間が異なる・・袋に
茹でる時間が書いて有るので参考にする。
・・アルデンテに茹でるときは、表示より短い
時間にする・・
茹で汁に加える塩の量は、上記を参考に・・
ソースの味の塩分により調節する。
キャベツとコンビーフを炒め、ソースを作る
フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れて
中火にかけ、ニンニクの香りが立ったら、キャベ
ツを加えてざっくり炒める。
キャベツがしんなりしたらコンビーフを加えて炒め
塩こしょうして味を調える。
ピリ辛が好みなら、トウガラシの輪切りを加える。
パスタがアルデンテに茹であがったらフライパン
に移し、茹で汁をお玉杓子1~2杯回しかける。
全体をざっくり混ぜ、器に盛りバジルを乗せる。
・・バジルの代わりに、青しそでもよい・・