今回テーマは日本酒の「冷酒」と「冷や酒」を採りあげました。お酒を飲まない方には関係ない
話かもしれませんが、辛抱して聞いてください。
ネットであるブログを読んでいたら、日本酒を飲む場面で「冷や酒」=「常温の日本酒」という
記事を読んで、これまでの私の無知に気がつきます。私は「冷や酒」と「冷酒」は、単に呼び方
が違うだけで、実体は同じと理解していました。
夏でも常温なら「冷や酒」で、「冷酒」は冷蔵庫などで冷やした酒・・と言う。「冷酒」と「冷や酒」・・
「や」が入るか入らないで大きな違いがあると言います。
そのむかし、日本酒の飲用温度は「冷や」と「燗」の区別しかなかった・・冷蔵庫のないころは、
酒を冷やすという発想がなかった。「冷や」というのは「燗」つけていない「常温の酒」を指してい
ました。そういえば、時代劇で酒を飲む場面は、「燗」した酒をチョコで飲むのと、徳利に入った
常温の酒を湯呑か茶碗で飲む・・その二つです。
「燗」をして飲むときの温度差により、「人肌燗」・「ぬる燗」・「上燗」・」「熱燗」などがあります。
温度差によってお酒の味が「微妙」に変化する・それを楽しんだんですね。温度で風味や呼び
方が代るお酒は、世界でも珍しいと言います(関連URLを下におきます)。
お酒を飲む方、一度「冷や酒」と「冷酒」を飲み比べて、味わいの違いをお試し下さい。
レシピは「菜の花の昆布締め」と出汁ガラ昆布でつくる「細切り昆布の佃煮」です。菜の花は
まだ間に合うと思います。アブラナ科野菜の蕾は、健康効果のある物質を含むと言います。
野菜売り場で見かけたら作ってみてください。
日本酒の「冷や」=「常温」は今も通じるのか?・・MAGAZINE・・2015年1月7日より
昆布締めですが、漬けものの一つです。塩加減は甘塩にして板昆布にはさみ重石をかける・・
簡単な料理ですが、気の利いた一品になります。昆布は出来たら羅臼産を使いたいでのが
値が張る昆布です。2~3回使い回して、あとは塩昆布に煮込みます。
材 料
菜の花
使う量は白紙にします。
板昆布
1回作って食べたらお終い・・という
昆布だしの素
料理なので、適量でお試し下さい。
塩
日本酒
作り方
その1.2の共通作業
板昆布を酒で湿らせる。
板昆布が固いままでは、昆布締めはできない。
板昆布をトレーにいれ、適量の日本酒を注ぎ、
昆布を湿らせラップで巻き、柔らかくする。
・・日本酒の量は控えめに・・
その1.塩茹でして昆布締めする
菜の花を塩茹でして引きあげ、冷めてから柔らかく
した板昆布にのせた上に、板昆布をのせて重石をする。
・・板昆布のサンドイッチ状にするやり方・・
板昆布に菜の花をのせて、端から巻き込み、ラップで
包んで固く巻き込むやり方・・昆布の余裕がないとき。
その2.塩漬けして昆布締めする
菜の花を浅漬けして、板昆布で締める。
浅漬けは塩加減を控えめにして漬ける。
漬けるのは1日で良い・・最長でも3日まで。
昆布締めのやり方は「その1」と同じ。