前の衆議院議長の伊吹文明氏が、料理本「いぶき亭 四季の食卓 衆議院議長のこだわり
手料理」を出版・・の記事を日経朝刊政治欄で見かけました。氏は’08年1月に「いぶき亭四季
の食卓 大臣のこだわり手料理」と題した料理本を出版していて、今回料理本は2冊目です。
わたしは、1冊目の本をブックオフで見つけ買い求めました。
「はじめに」と題し次のような序文があります。人はパンにのみによって生きるにうあらずーは
私の好きな言葉。生きるには志が大切ということ。でもパンなしには生きられないのも事実。
ならば、食は楽しくありたい。食べ歩きも、つくるのも。そんな私の日常を後援会紙に連載して
いたのが、今回出版の運びとなり・・以上原文のまま。以下略。
「人はパンのみによって・・」は、新約聖書マタイ伝第4章4節にあるイエス・キリストが教えを説く
有名な・・私も大好きな言葉です。食べ歩き、料理つくりも好き・・と言うのが氏と同じで、親近感
を持ちました。
先の衆議院解散に際し、議長が解散詔書を読み上げたとき・・「衆議院を解散する 御名・・」と
言いかけたら、議員諸氏が立ち上がって「バンザイ」を叫ぶ・・氏は、三唱するのを待って解散日
と内閣総理大臣の名を読み上げてから「バンザイはここでやって下さい」と一喝したのが話題に
なりました。あの場面をTVで視た方は多いと思います。
肝心の本の中身・・レシピは、後援会員あてのものらしく、歯切れの良い読み易いもので、料理
する者なら、つくり方が判り参考にななります。身近な食材を使い、栄養バランスを考えた料理
・・京都人らしく、野菜料理が多く「野菜・ア・ラ・イブキ」というレシピがあります。終節では「最後の
晩餐に食べたいもの」として「それは薄い鼈甲色に炊きあがった熱々のご飯・それに海苔があれ
ばいい。それにちょっと醤油をたらして食べたい」とありました。
お送りするのは、さかなのアラの食べ方三題です。いぶき亭四季の食卓・・1冊目には「さかなの
アラ」のレシピは見当たりませんでした。2冊目に出てくるかどうか・・今度は中古本を待たずに、
新刊書を求め、読みたいと思っています。
さかなのアラと言うのは、頭とカマの部分、中骨や腹骨のすき身、刺身用に引いた後の皮などを
言います。残った柵取りの上身がお造りになります。レシピは頭以下の小骨が多いアラを上手に
使うと、高い活け魚でも1食単価が安くなる・・今回レシピは活けの鯛とサバのアラを活用しました。
材 料
活け鯛のアラ 1尾分
活け鯖のアラ 1尾分
大根 適宜
芹 同
調味料
粗塩 適宜
日本酒 同
昆布出汁 同
味しお 同
胡椒
使い方
鯛中骨の塩焼き茶漬け
鯛の頭や中骨に、粗塩を振って3時間おく。
・・味塩を軽く振って作る時は、冷蔵庫に一晩
置いてつかう・・
塩したアラをグリルでこんがり焼く・・中火より
1つ弱い火で、黒焦げにしないよう注意深く焼く。
・・弱火で、時間をかけ、全体を褐色に焼くのが
おいしく食べるポイントです・・
炊きたてのご飯に焼いた中骨をのせ、上から
好みのお茶を回しかけ、熱々を食べる。
アラの料理とは言え、絶品の味わいです。
活け鯖のアラの潮汁
活け鯖の中骨と腹骨を、昆布出汁で煮立て
味塩だけで味つけした「サバの潮汁」・・活け
サバを煮ると、あっさりとした中にコクがあり
おいしい吸い物になります。短冊に切った
大根と煮て、青みは芹、薬味は胡椒です。
鯛の潮汁に匹敵するおいしい鯖の潮汁です。
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