昨日、パリからの帰りの列車の中は地獄のようだった。子供連れの家族が同じ車両の中に何組もいて、騒々しいことこの上ない。口火を切ったのが私の後方に陣取っていた日本人3世代。こいつらが疲れて静かになったと思ったら、車両中央のイギリス人大家族集団から飛び出した、おもちゃを持った男の子が車内を行ったり来たりし始めた。その集団からはもうひとり、別の子供の声が聞こえてくる。この動き回っているほうのガキに、フランス人の男の子がちょっかいを出しはじめ、それにアラブ系の男の子も加わる。フランスとアラブはイギリスより少し年長のようで、列車が海峡トンネルに差し掛かる頃には、フランスとアラブは静かになったが、最後まで喧しかったのがイギリスだ。公共の場で、他人の迷惑かけないように心がけるという躾けは、最近のイギリスではしないものらしい。だから、街中がこれほど汚いのだろう。