熊本熊的日常

日常生活についての雑記

国有化の翌日

2008年10月15日 | Weblog
勤務先が公的資金の注入を受けることになった。世間では「国有化」と呼んでいる人もいる。当然のことながら、ただで公の資金を頂くわけにはいかない。今日は大規模な人員削減が発表された。合理化計画は昨日の今日でまとめることができるはずはない。数ヶ月前から準備が進んでいて、この国有化かあるいは別の何らかの時期に合わせて実施する計画だったのだろう。7月16日付けのブログ「背水の陣」に人員整理の予兆について書いた。そのなかで実施時期を11月か12月と予想していたので、当たらずといえども遠からず、といったところだろう。

今回も前回2月とほぼ同じ約2割の人員削減である。一年の間に2回も2割規模の人員削減が実施されるというのは、これまでの社会人生活のなかで経験したことがない。それほど現在の経済状況が危機的なものであるということだろう。尤も、今回の金融危機については10月10日付けのブログ「今回は世界恐慌」に書いた通りの認識なので、驚きは感じない。しかし、認識していても、それに対する行動を起こさなければ認識していたことにはならない。常日頃から生活の糧を得る手だてを複数用意しておかなければならないとは思っているのだが、手をこまねいたまま今日に至っている。

とりあえず、戻るべきところに戻ること。今はそれが最優先課題である。既に帰国のための航空券を購入し、引越業者の予約も済んだ。今日は2週間ほど前に申し込んだ落語のチケットの抽選結果のメールも届いた。これで1月24日の夜の予定は埋まった。とにかく、できるときにできることを存分にすることにしている。といっても実にささやかなことだ。嫌なことはしない。自分が素直に楽しいと感じることだけをする。これが残りの人生の基本原則である。