リタイア暮らしは風の吹くまま

働く奥さんからリタイアして、人生の新ステージで目指すは
遊びと学びがたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

人生の天気図

2014年05月08日 | 日々の風の吹くまま
予報通りに雨が降り出して、またちょっぴり肌寒くなった。初夏も一進一退というところかな。
でも、この夏のバンクーバーは高温で雨が少ないという予報で、冬の間ノースショアの山脈
(水源地)の積雪がやけに少なかったから、水、大丈夫かな。バンクーバーの夏はめったに
30度を超えることはないし、おまけに雨が少なくて乾燥するから、蒸し暑いのが苦手中の
苦手のワタシには天国。観測史上最高は34度だけど、はて、今年はあの暑い夏を超える
のかな。

ふと、人生模様って高気圧と低気圧があって、等圧線や前線の位置がくねくねと変わって
いく天気図に似ていなくもないと思った。高気圧は暖かな空気をタンクから水が溢れるよう
に周囲に押し広げるけど、低気圧は逆に周囲から空気を引き寄せて吸い込み、雲の渦を作
り、雨を降らす。低気圧に覆われた空はどんより。湿った重い空気がどんどん流れ込んで、
渦が速くなれば嵐にもなる。爆弾低気圧というのもある。世の中、いつも青空の高気圧みた
いな人と、いつも雨雲を吸い込んでいる低気圧みたいな人がいるってことかな。

小町横丁で「もう聞き飽きた」と文句を言っている人がいて、他人の愚痴をイヤになるほど
聞かされて来たのかと思ったら、愚痴を聞いてくれる友人の「いつかいいことがあるよ」は聞
き飽きた、と。もう10年も不幸続きで、「いったいいついいことがあるんでしょうか」って、人
生はJRの電車じゃないから、ホームで待っていれば、「いいこと」が時刻表通りに滑り込ん
で来て、ドアがさっと開く、なんて夢の中でもめったにない。あっても混んでて乗れないかも
しれないし。(もっとも山手線はループだから、同じ電車が巡ってくる可能性はあるけど、乗
れるかどうかは別。)

この人は典型的な低気圧なんだろうな。なぜかいつも不幸せをかこっている人がいるけど、
天気図が低気圧に覆われているんだろうな。低気圧は移動性で、どこへ行っても低気圧。
雨が嫌だと愚痴っても雨が止むわけじゃないし、濡れるのが嫌だと引きこもっていると、雨
が止んだのに気づかないかもしれないんだけど。でも、天気は変わるもので、人生の天気
も晴れるか、晴れないかは自分で描く天気図しだい。低気圧をやりすごして高気圧に覆わ
れる天気図を描いたら、台風一過の青空が広がると思うんだけど。