リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

39年は長いのか、短いのか

2014年05月12日 | 日々の風の吹くまま
満39年。長かったのか、短かったのか。39年前の今日のワタシは27歳。あの日、千歳空
港の搭乗口に向かって歩いて行くワタシの後姿。海の向こうの異国へひとりで嫁いで行く娘
を見送る父の後姿・・・。

     

39年後、いつものように向かい合って朝食をしながら、あの日のことをあれこれカレシと思
い出していた。東京―バンクーバー間は週に3便しか飛んでいなかった。(初めてカナダに
来た41年前の夏には、東京行きはまだアラスカのアンカレジで給油していた。)成田はまだ
開港していなかった。国際電話はまだ交換手を通していた。もちろんインターネットもスカイ
プも、それどころかパソコンさえ存在していなくて、航空便の手紙が届くのに1週間もかかっ
た時代。2人の恋はもどかしかった・・・。

いきなり深いところにどぼ~んと飛び込んだようなもので、けっこう向こう見ずだったよね。
俗に「後戻りできない」という意味でBurn the bridges、「渡って来た橋を燃やす」というけど、
そんな悲壮感はなかったにしても、いや、いろんな意味で若かったなあ、あのときのワタシ。
あの頃のバンクーバーは、街も人も「おっとり」という形容詞が似合っていた。あっという間
に過ぎたような気もするけど、39年はやっぱり長い年月なのかな。何よりも、ワタシもカレシ
も共にシニアになっちゃったもん・・・。

シャルル・アズナブールのBon Anniversaireをしんみりと聞きながら、ちょこっとご馳走を
作って、ハッピーアニバーサリー!