リタイア暮らしは風の吹くまま

働く奥さんからリタイアして、人生の新ステージで目指すは
遊びと学びがたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

新学年の始まりは無期延期

2014年09月01日 | 日々の風の吹くまま
今日から9月。第1月曜日の今日はレイバーデイ(勤労感謝の日のようなもの)の祝日で、
明日から全国一斉に新学年が始まるはずなんだけど、BC州では教員組合がスト中で公立
学校は「無期休校」。調停に入ったヴィンス・レディがあっさり匙を投げたほどのこじれようで、
厳正中立で定評のあるレディが組合側が求める法外な給与や給付がネックだと仄めかした
ということは、また途方もない要求を出しているんだろうな。慶弔休暇の対象に友人を含め
ろと要求して呆れられたのはそんなに昔の話ではないけど、友達が死んだから1週間も10
日も休ませろって、教職を何だと思ってるんだろうね。

過去40年の間に何度か社会主義政権になった時期があって、教育予算がどんどん増えた
のに学校は未だに金欠状態なのは、ほとんどが教師の給料や給付に回ったから。おかげ
でBC州の公立学校教師はすごい高所得者になって、ベテランの中には1千万円教師もい
るそうだから、夫婦で教師だったらバンクーバーで庶民には手の届かない戸建ての家を買
えるだろうな。高校教師をしながら教育博士号を取ったカレシの友達の奥さんは、大学の準
教授募集に応募しようとして条件を見たら年俸がずっと低かったので止めたという、笑うに
笑えない話もあった。

テレビを見るたびに教員組合の組合長がいつも子供たちが、子供たちがと、エラソーに鼻を
つんと上に向けた上から目線で言っているけど、子供たちよりも自分たちの賃上げが本音
ということだよね。将来を担う子供たちを教育してやっているんだから、感謝してもっと金を
出せってことじゃないのかな。でも、学校が始まらないと働く親たちは大変。法律で小学生を
一人で留守番させられないし、デイケアやコミュニティの学童保育は長い待機リスト。政府
は学校が再開するまでの期間について12歳以下の子供1人あたり1日40ドル(4千円)を
親に支給することにして、オンライン登録のサイトを開設したけど、アクセスが殺到してあっ
さりダウン。

一方、組合は組合員に登録するなとお達しを出したけど、まあ本来自分たちがもらうべき給
料を回すわけだから、もらったらスト破りのようなことになるだろうな。でも、ストで給料が止
まって家のローンを払えなくなった教師もいるという話で、長引けば組合内部に亀裂が入る
可能性もある。(前にもあった。)10月半ばまで続くという予想もあるけど、一番迷惑してい
るのは子供たち・・・。