リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

外国語を学ぶと脳が大きくなる?

2014年09月04日 | 日々の風の吹くまま
いろんな夢を見ていて、すっと目が覚めた。いい夢は覚めたらすぐに忘れてしまうそうだけ
ど、ワタシの夢、なぜかいろんな人がいて、けっこう楽しくぺちゃくちゃと賑やかなものが多く
なったように思う。その中にカレシがいるときもあるし、いないときもあるけど、いなくても昔
のように必死に探し回る場面は出てこないし、大勢の中にいて不安になることもないから、
ま、基本的にハッピーだということで、Life is goodという感じ・・・。

イギリスのThe Guardian紙の教育ページに『言語を学ぶと脳に何が起きるか』というおも
しろい記事があった。神経科学や、スキャンやイメージングの技術の発展によって、第二言
語を聞いて、理解して、話すときに脳の中でどんな変化が起きるかわかって来たというもの
で、スウェーデンでのMRIによる研究では、医学や認知科学を学習させた対照群と比べて、
外国語を学習させた人たちは脳の特定の部分が大きくなったという結果が出たとか。特に
海馬体と大脳皮質の言語に関わる部分が大きくなった人たちは対照群よりも言語能力が
高く、どの部分が大きくなるかは、その人が言語学習を「簡単」と感じた度合いと関連してい
たというからおもしろい。

機能的MRIを使えば特定の課題を学習するときに脳のどの部分が活動するかを知ること
ができて、ある研究でなぜ日本人が「R」と「L」を聞き分けられないのか調べたところ、英語
人はそれぞれの音に脳の違う部分が反応したけど、日本語人は同じ1ヵ所だけだったとか。
でも、2つの音の違いを大きく強調するソフトを使った実験では、短時間で聞き分けられるよ
うになって、普通に話を聞かせてもその効果が持続したそうだから、テクノロジーを援用して
言語を学習し易くする方法を開発するのに大いに貢献しそうだな。舌や唇、あごの動かし方
を可視化して、発音の学習に役立てる研究をしている人たちもいるそうだから、「英語特区」
とやらに招致したらどうだろうね。

複数の言語を話す人たちはモノリンガルの人たちよりも記憶力が良く、創造的な認知力を
持ち、精神的な柔軟性が高く、認知症やアルツハイマーの発症が遅いんだそうな。うれしい
ことに、こうした恩恵は大人になってから第二言語を学んだ人たちでもバイリンガルで育っ
た人と比べて違いはないらしい。でも、恩恵を増やそうと外国語をいくつも学んで脳がどん
どん大きくなったら、「頭でっかち」になってしまわないかな、火星人みたいに・・・?