リタイア暮らしは風の吹くまま

働く奥さんからリタイアして、人生の新ステージで目指すは
遊びと学びがたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

イメージに恋する人に恋されたら迷惑

2018年07月09日 | 日々の風の吹くまま
   

7月8日(日曜日)。晴れ。でも、太陽にこんなに大きな日暈。お日様に暈がかかると雨が降
ると言うけど、天気予報にはひと粒も雨の気配はないのになあ。自然の天気予報と科学的
な天気予報と、どっちに軍配が上がるかな。

今日はカレシもワタシも休みモードで、のんびり、だらだら。ぼちぼちと芝居2作目のスケッ
チをしているので、小町横丁に首を突っ込んでいると人間関係を観察できて参考になる。も
ちろん、悩みやコメントは日本の社会文化に何重にも包まれているから、ん?となることが
多いけど、喜怒哀楽の感情レベルまで掘り下げると、人間の心理は洋の東西を問わずあま
り違いはないと思えて来る。もちろん思わず絶句するようなのもよくあるけど。たとえば、ア
メリカ留学中に出会って遠距離恋愛をしていた医学生のアメリカ人彼氏が結婚して永住す
るつjもりで日本に来たものの日本語が話せなくて・・・という悩み。

日本で医者になれなくて接客の仕事に就いたものの、言葉が通じないことや職場でのトラ
ブルがストレスになって、3ヵ月目でもう帰りたい。一方の彼女としては、今年中に結婚した
かったし、日本語を覚えて日本で「お医者様」になって欲しいんだけど、「予定が狂ってしま
いました」。はあ?あのぉ、彼氏が26歳なら、アメリカでもまだ医者になる修行中だと思うけ
ど。日本に永住するつもりで来たってことはその修行を放り出したってことじゃないのかな。
2人とも言葉もわからない外国に来てすんなり医者になれると本気で思ったのかな。

バブル時代以来の「日本いいとこ一度はおいで 酒はうまいしねえちゃんはきれい」的なス
テレオタイプに恋をして、日本行きを夢見る現実逃避男は未だに存在するってことだけど、
同様にステレオタイプ的な「国際結婚でおしゃれな海外生活」を夢見る女性も未だに多いら
しいから、需給関係が成立していると言えるのかな。どっちも巷に流布する「イメージ」に恋
する自分しか見えていない(自分のことしか考えていない)から、現実の生活が始まると夢
が褪せて「話が違う」と、目の前にいる現実の相手を責めるんだろうな。互いに「イメージ」の
相手に恋をしていたのならご苦労さまなこったし、互いに現実を受け入れられたらめでたし
めでたし。でも、一方が現実世界の相手に自分が描いていたイメージを演じ続けるように圧
力をかけたら、仮想現実に押し込まれる方にとっては人格否定でしかないんだけど。