リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

☆猛暑ではあるけど・・・

2018年07月17日 | 日々の風の吹くまま
7月16日(月曜日)。晴れ。異常高温警報発令中。近年は軽く30度まで行ってしまうから、やっぱり地球が暑くなっているってことなんだろうな。でも、我が家はエアコンがないけど、外が30度を超えても窓の開け閉めでけっこう快適に過ごせるのがいい。間取りはWを逆さまにして広げたようなL字型で、Wの2つの山が真東に当たるので、午前中に日が入る寝室やオフィス、ダイニングがあるLの一辺は正午を過ぎると日陰になるし、もう一辺は角のリビングが2時を過ぎると上階のバルコニーの陰に入り、キッチンにつながった園芸ルームとスペアの寝室は奥行きの深いバルコニーがあるおかげで直射日光が中まで差し込まないので夏でも涼しい。[写真]

デベロッパーが広いユニットを配置して高値をつけたがる眺望の一番いい向きが東角だったのは運が良かったと言えるかな。大きなユニットが3戸しかない最上階は全室エアコン付きだけど、その下3フロアの東角の(一番大きな)ユニットは売り出し当初にエアコンがオプションになっていたらしく、聞くところによると実際についているのは我が家のすぐ上だけ。それもよく窓が開いてるところを見ると、新しいオーナーはあまりエアコンをかけていないのかもしれない。我が家も最初の買主が希望しなかったからついていないわけで、後付けは可能らしいけど、今のところは必要を感じない。というわけで、快適ではあるんだけど、ルーフデッキに面した東角のオフィス(一番小さい寝室)だけは、せいぜい10平米のオフィスにPC2台、プリンタ1台、人間2人がほぼ1日を過ごすのに、隅にひとつしかない小さな窓からの風通しが良くないもので家中でダントツに暑い。それでもダイソンのタワー扇風機1台で何とかなっているのは湿度が低いせいかな。

窓壁が2面なので「金魚鉢」と呼んでいるオフィスで、ワタシのスペースはその窓壁の角。前を見ても、横を見ても、空と連なる山並みとフレーザー川。視界の8割は空なので、刻々と形を変えながら流れる視界いっぱいの雲やその視界を横切る旅客機を眺めて、のんびり白日夢を貪っていると、いろんなイメージやストーリーが浮かんで来る。ベースメントの外が見えないオフィスにモグラのように閉じこもって仕事をしていた頃には想像もできなかった解放感というか気持の広がりが15年くすぶり続けていた創作熱を再燃させたと言えるけど、精神的などん底から這い上がるエネルギーになった前回と違って、今度はやり残した夢を追求するためのエネルギー。無事に古希を迎えた今、まだ10年は創作エネルギーが残っていると思うから「これから10年はワタシのもの」。カレシにそう言ったら困ったような顔をしていたけど、カレシと家庭を持ってから43年でやるべきことは全部やったと思うし、ずっと働いて来たおかげで潤沢な年金をもらえるようになったんだから、60年来温めて来た夢に残る人生を賭けても誰にも文句は言われないと思うけどね。


ぐうたらなんだか依存症なんだか

2018年07月17日 | 日々の風の吹くまま
7月16日(月曜日)。晴れ。異常高温警報発令中。暑いなあ。でも、新聞サイトを巡っていた
ら、釧路で30.1度!7月としては観測史上最高。いや、8月でも新記録になるんじゃない
かな。統計を取り始めてからの108年間に「真夏日」は10度目とか。平年より11.5度高
いということは平年並みは19度ってことで、あっ、それならワタシの記憶にある子供の頃の
釧路の夏。冬の石炭ストーブを外した後で夏の間によく薪ストーブを焚いていた。あの釧路
で30度かあ。

朝のうちにカレシを引っ張ってウォルマートへ。元々「とりあえず」買った運動靴の靴紐の穴
が千切れてしまったので、新しいのがいるんだけど、放っておくといつまでも「靴紐を結べな
い」と文句を言い続けるだけで新しいのを買わないから、ここは実力行使。それにしても、い
つもくどくどと「あれがいる」、「これが欲しい」と言いながらいつまでも行動を起こさない(ワタ
シに買ってもらうのを待っている)のは何でなの? 自分の靴や下着や自分が欲しいものくら
い自分で買って来なさいっての。現金は持ち歩かなくてもクレジットカードは持ってるんだか
らさ。ほんとに何なんだろう、この心理。

ウォルマートの靴売り場で(ウォルマートでは値段がお高い方の)ドクターショールの靴を薦
めたら、一番手近にあったサイズ10の白い靴を取って「これでいい」。ふうん、これ「」い
いんじゃなくてこれ「」いいって、試してもみないでほんとにいいの?値札は4500円だけ
ど、安売りが命のウォルマートだし、見た目はいかにも普通の運動靴だし、ワタシがウォル
マートで買った同じブランドの運動靴の履き心地に文句はないから、いいか。でも、よく見な
いで、試し履きもせずに決めたんだから、自己責任ってことで、履きにくいとか何だとかワタ
シに文句を垂れたってダメだからね。

   
暑いから、今日のランチはざるそば。海苔と切りごまと刻みねぎとわさびを添えて、たまに
はいいもんだな。午後には室内が全部日陰になるので、日陰に入った順に窓を開けて回っ
て風を取り込めば、30度でもいたって快適。バルコニーのプランターに植えてあるトマトに
たっくさん花が咲いていて、よぉく見たらベビートマトが6個!おお、豊作になぁれ。夕ご飯が
済んだ午後6時、ニューウェストの気温は32度、湿度は何と26%。東部のように蒸し暑くな
いのはありがたいけど、暑すぎるよぉ、やっぱり。

壁に止まった幸せなハエ

2018年07月17日 | 日々の風の吹くまま
7月16日(月曜日)。続き・・・

そうやって本気を出して、1年かけて書き上げた芝居の脚本が査読を申し込む寸前で棚上げになったのは去年の12月。またもや立ち往生かと思ったけど、それが実は幸運だったとわかったのが3月。半世紀前に役者たちの自主制作の芝居小屋だったArts Clubを3つの劇場で1シーズンに10数本の作品を上演するカナダ最大の劇団に育て上げた芸術監督のビル・ミラードが引退することになって、演劇界の有志が彼の名前を冠した奨学基金の資金集めを兼ねた特別ショーを企画。同じ日にショーに先立って別に資金集めのディナーパーティがあって、私たちもショーとペアのチケットを買って、柄にもなくカクテルドレスとスーツのいでたちで参加したんだけど、「思いがけない幸運」に遭遇したのはパーティでの余興オークションだった。

「リゾートで2泊3日」とか「マンマ・ミーアに端役で特別出演」といったロットがあって、一番最後が「ビル・ミラードと共に~一生に一度の体験(Once in a Lifetime with Bill Millerd)」。ビルが2017年/18年のシーズン最後のミュージカル『ONCE』を演出するので、1日彼のそばにいて、その後で夕食を共にするという趣向だった。それを見たとたんに、これはワタシのだ!と決めて、オープニングの2千ドルで競りが始まると同時に手を上げて、他の人が競り上げるのに負けじと手を上げっぱなし。最後はカナダで有名なシンガーソングライターと俳優の姉妹との一騎打ちになってみんな大いに興奮。粘り抜いてとうとう競り落としたときは5500ドルになっていた。芸術監督サークル(ADC)で親しくしている人たちがカレシに「また心臓発作を起こすんじゃないかとハラハラしたよ」と言って大笑い。でも、ふと見たら、司会者の後ろに立っていたビルが「でかした」と言うように親指を立てるサインを出していて、ああ、やっぱり初めからワタシのものだったんだと納得して感激したのだった。

それが3月の初めで、『ONCE』 リハーサルが始まるのは5月。スペシャルイベント担当のミスティから「その日」について連絡が来るのを首を長くして待っていたら、5月の初めに何とビル・ミラードその人からメールで「来週に最初のミーティングがあるので、退屈かもしれないけど興味があったらおいで。その後に制作会議があるけど日時は未定。5月20日からBMOセンターでリハーサルが始まって、6月初めにグランヴィルアイランド劇場のスタジオに移動して、13日にドレスリハーサルの後1週間のプレビューでオープニングが20日という日程。詳しくは舞台監督のカリンが連絡するからね」。はああ?一生に一度の「ビルとの1日」だったはずが、いつの間にか制作の初めから終わりまで通して見せてもらう話になっていて、どうなってるの?話が違うどころか、天にも昇るような夢のような話・・・。

こうして5月に劇作家の卵の卵のワタシの「舞台芸術特訓コース」が始まって、夢のような1ヵ月をリハーサルスタジオの壁に止まった(世界一幸せな)ハエとして過ごすことになったのだった。