リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

コロナの災厄から抜け出せる日が近いらしい

2021年07月15日 | 日々の風の吹くまま
7月14日(水曜日)。☀☀☀。相変わらずの夏空。湿度が低いおかげで、夜の間に気温がかなり下がるから、朝まで汗もかかずにぐっすり眠れて大助かり。まめにブラインドと窓、パティオドアの開け閉めをやれば、室温は25度か26度。暑いオフィスでも朝からダイソンをうんと低速でかけておけばせいぜい27度で、ランチタイムには日陰に入るので、いたって快適。(だから、仕事のペースも上がるはずなんだけど・・・。)バルコニー側は、パティオドアを開けておくと川から吹き上がって来る風が涼し過ぎて、ミニチュア工房でドアを開けていると、肘が冷えて来て痛いくらい。あの猛暑では人口7万人ちょっとのニューウェストミンスター市だけで熱中症による死者は18人。小さなアパートなどはまさに灼熱地獄だっただろうと思う。

コロナの第1波が始まった去年の4月、病院のベッドがコロナ患者で満杯になった場合を想定して、バンクーバー市のダウンタウンにあるコンベンションセンターをリースして仮設した「代替病棟」の撤収作業が始まったそうな。いわば「野戦病院」みたいなもので、ベッド数は271床。入院患者が急増した秋から暮れにかけての第2波、4月の第3波のときは今にも病院のベッドが足りなくなるのではないかという場面があったにも関わらず、最悪の事態を想定して作られたこの仮設病棟は今日まで一度も利用されずに終わったそう。つまり、想定した「最悪の事態」には至らなかったということで、他の州であった外出禁止のような日常生活を大幅に制限する強硬手段を取ることなく達成したことは立派だと思う。万が一、第4波が来たときは直ちに設置できる体勢を取っているそう。


上のグラフはBC州のコロナ感染状況で、ケベック州やオンタリオ州に比べて「静かな」第1波の後、夏にいったん規制を緩めたら、秋になって感謝祭、ハロウィーン、ディワリと大きな年中行事が重なったために急激な第2波が来ている。年が明けてから落ち着いたように見えていたのが、3月の春休みのあたりから猛烈な第3波が襲来して、ワクチン接種が進展し始めた4月半ばになってやっと下降線。その後ほぼ一貫して急降下しているのは、ワクチンの供給がもたついていたときに、2回目接種の間隔をぎりぎりの16週間に伸ばして、とにかくできる限り多くの人に1回目の接種をしてしまおうという方針を採ったのが功を奏したんだと思う。今は接種対象が12歳以上、接種の間隔は8週間で、1回目を受けているのは主に30代以下。2回目の接種も急速に進んでいて、対象者の50%以上がfully vaccinated(2回目の接種から2週間経過)だそうな。

まあ、この分だと、ほんとに夏の終わりまでに州内のワクチンの対象者(で希望者)全員に接種完了という目標を達成できるんじゃないかという気がする。夏の終わりはすなわち規制を完全撤廃するステップ4への移行が予定されている時期で、学校は新学年だし、学業を終えて就職する若者も多いし、芝居やコンサートも新シーズンの幕開け。道路ですれ違う人たちの表情が明るいのは、ワタシの気のせいじゃないと思う。うん、ここは焦らずに、ちょっと気を引き締めて行かないとね。