リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

きのうは待ちに待った劇場再開

2021年07月30日 | 日々の風の吹くまま
7月29日(木曜日)。☀☀☀。異常高温「警報」発令中。ほんとに朝から暑い感じで、3日ほど続くらしい。予想最高気温は、今日は28度、あした32度、あさって29度。もっとも午後には30度を突破したらしいけど、湿度は砂漠並みの32%ということで、日差しの中に出なければ暑いという実感はあまりない。メトロバンクーバーの雨なしの記録は今日で44日で、長期予報でもお湿りの気配がないので、70年前の58日の記録を更新しそうだという予報。まだ芝生の散水以外は水の使用は制限されていないけど、どうなることか・・・。

きのうは待ちに待ったArts Clubのサマーシリーズ第1作のオープニングナイト。車で行くか電車で行くか、なかなか決まらなかったけど、途中の交通事情やオリンピックヴィレッジの劇場周辺の駐車を考えているうちに、カレシが「電車で行く。ついでにウォーキングもできるし」と宣言。帰り道は駅から300mが勾配9%の上り坂だけどいいのかと聞いたら、「ワクチンをしに行ったときだって止まらないで歩けただろ」。じゃあ、それで決まりってことで、久々にCompass Cardを持って出発。ワタシが最後に電車に乗ったのは去年の4月1日だったから、うはぁ、1年と4ヵ月のご無沙汰。あのときは第1波の始まりで、電車はがら空きだったっけ。でも、きのうはわりと普通で、推奨に変わったマスクをしていたのは80%くらい。メインストリート駅を出ると、フォルスクリークではカヤックの練習、その周りではジョギングや散歩の人たち、クラフトビールのパブは内も外も盛況だったのでびっくり。

劇場のロビーではゲストサービスマネジャーのピーターが笑顔で迎えてくれて、あまりにもなつかしかったもので、がっちりハグ。親しい常連ともハグ。みんなワクチン2回接種が終わっている年代だから、ごく自然にハグ。まだ観客数が制限されているので、小さな劇場でもがら空き感があってちょっぴりさびしいけど、幕開き前のわくわく感には変わりはない。その時間になって、専務理事のピーターが挨拶。いつもは芸術監督のアシュリーと漫才みたいな挨拶をやるんだけど、「今夜、私の独演になったのは、先週アシュリーに男の子が誕生したからです」と発表したので、客席から大きな拍手。(今日、アシュリーがFBに赤ちゃんの写真をたくさんアップしていて、名前はリース・キーラン・ウィリアム。ウェールズ語・ゲール語・英語の名前の組み合わせは絶妙だな。)

再開第1作の『I, Claudia』は、思春期を迎えた女の子クローディアの大人になる過渡期の葛藤を、お面と上着をとっかえひっかえしての1人5役でコメディ風に演じるもので、若いリリー・ボードアンの熱演に、笑ったり、ほろっとしたり、遠い過去になった自分自身の思春期の心のざわめきと不安に深く通じるものを感じてうなずいたりで、休憩なしの90分はあっという間。ああ、芝居というのは、小さいときにお父さんの胡坐に収まって本を読んでもらったように、劇場の座席に収まって舞台の役者たちがストーリーを演じて聞かせてくれるから、心に響くんだなあと実感。ワタシにとって、芝居はあの昔のお話タイムへの回帰なんだろうと思うな、うん。