リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

コンドミニアムかタウンハウスか

2015年02月12日 | 日々の風の吹くまま
道路向かいの桜がちらほらと咲いている。今日は仕事がないから久しぶりの「週末」。日本
は金曜日だから、どうかおきみやげ仕事が飛び込んで来ませんように。カレシを英語教室
に送り出してポールが置いて行った資料を見ながら「引越しボール」を転がす。これはと思
うユニットが2件あって、ひとつは第一候補の地区にある19階のユニット。築8年で床面積
約100㎡はやや小さい感じがするけど、南東向きで270度のデッキが44㎡という広さ。も
うひとつはかなり南の特に魅力のない地区の21階と22階のメゾネットで合計150㎡弱・・・。

今日のVancouver Sunによると、タウンハウスの不足がメトロバンクーバーの住宅市場を
歪めているらしい。高密度化に適した地区でも現行ゾーニングでは中低層のコンドミニアム
しか建てられず、変更手続きは煩雑で何年もかかる。おかげで若い家族は戸建てが超高
値のメトロバンクーバーでいつまでもマイホームを持てず、広くて手に余る戸建てに住むシ
ニアはダウンサイズしたくても受け皿がない。増える需要に供給が追いつかないため、来年
夏にスカイトレインのエヴァグリーン線が開通する地域では、新築のタウンハウスを売出す
と前夜から行列ができて、1日で完売になるんだそうな。

タウンハウスは近代的な長屋みたいなものだけど、最近はヨーロッパの町並みを思わせる
おしゃれなデザインの二階建て、三階建てが多くて、コンドミニアムよりずっと広いし、ベー
スメントや専用の小さな庭がついていたりする。特に長い間戸建て暮らしをして来た高齢者
にとっては頭の上に隣人がいないのが何よりもの魅力らしい。(カレシがタワーの最上階と
いう条件を出したのも同じように上に誰もいないという理由なんだけど、タウンハウスが希
望じゃないのは道路レベルの騒音にうんざりしているから。)

長い記事の中で目からうろこだったのは、最近のコンドミニアムはきわめて効率的な間取り
に設計されているので、150㎡のユニットのスペース感覚は200㎡の戸建てに住むのとあ
まり変わらないというくだり。へえ、そうなんだ~と感心して、小さいとダメを出した100㎡の
物件を見に行こうということになった。19階とそれほど高くないせいかm提示価格がやけに
手ごろなのにけっこう長いこと売れないでいたのがちょっと気になるところだけど、それでも
百聞は一見に如かず。とにかくいろいろと見て回らないことには・・・。

引越し作戦のボールが転がり始めた

2015年02月11日 | 日々の風の吹くまま
目覚まし起き。なぜか熟睡できなかったのでちょっと眠い。道路向かいの桜はますますピン
ク色の霞が濃くなって来た。ダウンタウンではもう満開になった桜もあるというから、春爛漫。
シーラとヴァルが掃除に来たので、長年オフィスの本棚に山積みしっぱなしだったジグソー
パズルをシーラにあげて、完成した後は病院や介護施設に寄付してもらうことにした。娯楽
の少ない長期入院の患者にすごく喜ばれるんだそうな。

掃除が終わるのと入れ違いに公認不動産エージェントのポールが到着。元プロバスケ選手
としては意外に小柄。でも、実直そうな人だな。イギリスのケンブリッジで生まれで、カトリッ
クで左利き。金融業界で働く奥さんは出張が多いので、時間の自由が利くポールが「主夫」
をやっているんだとか。まずは家の中を回って見てもらった後で、私達の方から新築用宅地
として売ってかまわないと言っておいた。ワタシとしては十代の頃からの自分で設計した家
に住むという夢を果たしたわけだから・・・。

ポールは持参した分厚い資料を見ながら、「家を度外視しても評価額よりもかなり高く売れ
る」と。なぜなら、地下鉄沿線再開発による需要が波及しているし、角地で隣家のない長辺
が南向きだし、ゴルフ場が「お向かいさん」で家が並んでいないから開放的だし、テニスコー
トや小学校から離れているから静かだし、二階の南西の角からは緑と空(特に夕焼け)の広
がりを眺められるし、裏の車庫の横と上の空間に後ろの家を覗かないような配置で50㎡前
後の(賃貸用)レーンウェイハウスを建てられるし、現行条例ではもっと広い家を建てられる
から、ベースメントにも貸室を設ければローン返済の足しになるし、2月に入ってから戸建て
物件の動きが活発で、売れ足が速くなっているし・・・。

というわけで、売る方に関しては問題はなさそう。でも、売れたら引越し先が必要なわけで、
マンションのペントハウス(最上階)、寝室3つ、広いバルコニー、駅近くという条件だと1フロ
アに3、4戸しかないから絶対数が少ない。共同仲介のリストに載る前の情報を調べて流す
から、前のブレントウッド地区を第一希望として、サウススロープのエドモンズ駅周辺も視野
に入れて、明日からでも手当たりしだいに見て回った方がいい。なるほどなあ。Get the ball
rolling(事を始める)と言うけど、ボールが転がり始めたらどんどん転がして行かなきゃって
ことか。何か忙しくなりそう・・・。

祝日は出勤しなくてもいい日

2015年02月10日 | 日々の風の吹くまま
これ、春眠暁を覚えずと言うやつかな。就寝は午前3時だったのに、目が覚めたのは正午
ぎりぎり。やっぱり季節の変わり目ということになるのか。きのう何とかWhole Foodsまで
走って、切らしたオレンジジュースやコーヒー、グラノーラを買っておいたので、普通に朝食
を済ませて、胸突き八丁、ホームストレッチの仕事にかかった。

でも、何だかヘン。スペルチェックが機能していないみたい。チェックをかけると「日本語は
チェックできない」。たしかに原稿は日本語だけど、ワタシ、英語で上書きしているんだけど。
わざとにスペルを間違えてみてもいつもの赤い波線が現れない。追い込みだってのに何て
こった、もう。ちょっと思案して試しにファイル全体のデフォルト言語を「アメリカ英語」に設定
し直してみたらスペルチェックが復活して、あら、あら、あら。スペルミスがぞろぞろ。うへぇ、
赤面もんだ。でも、こんな不具合は初めてだけど、いったいどうなってたんだろう・・・。

今日の夕食は冷凍してあったカレーにひよこ豆をぶち込んで、インドのバスマティ米を炊い
ただけ。豆サラダにするひよこ豆を水に浸けようとしてうっかり容器ごとボウルの中に落とし
て濡らしてしまったんだそうで、全部煮る破目になったもので、残りものの始末。忙しいとき
はこんないい加減料理も悪くないね。作るのも食べるのも時間がかからないもの。食後は
またゴールを目指してまっしぐら。午後8時に完了。でも、よく考えたら、日本は祝日で休み
なんだった。つまり、納品しても誰もいないってこと・・・。

こっちはきのうの月曜日が「Family Day」とかいうまだ新しい(州の)祝日で、どうも「何の日
か知らないけど三連休だぁ~」と言う感じ。で、BLOGOSでは、日本の「建国記念の日」を
知っている日本人は2割以下という調査結果を巡ってコメントが賑わっていた。日本国民が
日本を好きだと言うのはあたりまえだろうけど、日本が好きだ、日本は一番と言うわりには
日本の人は意外と自分の国のことを知らないんじゃないかと思わせるところもあるし、片や
建国記念の日はいわくつきの祝日で、多大な犠牲を払って建国したり独立したのと違って
祝うという感覚が沸かないんじゃないかな。来年だっけ、「海の日」があるからと「山の日」も
できるのは?何を記念する日であっても、祝日は出勤しなくてすむ日ってこと・・・。

花見はまだ先なんだってば

2015年02月09日 | 日々の風の吹くまま
なぜか三連休。雨、ほんっとによく降るなあ。でも、東部では「雪、ほんっとによく降るなあ」。
ボストンでは降りに降ってこの半月ほどで2メートル。これからまだ冬の嵐が来るという予報
だそうで、もう「Absurd winter(むっちゃくちゃな冬)」。逆に西の端のバンクーバーは春の気
配。ジェット気流が北米大陸の西半分で大きく北に蛇行しているもので、南から湿った暖か
い空気(パイナップル特急)が押し寄せ、大陸の真ん中あたりで南下して東半分で大きく南
に蛇行すると、そこに北極から寒気がぐぐぐっと下がって来て冷え込むという仕組み。最近
はジェット気流の速度が鈍っているせいで、広い地域に寒波が居座ってしまうんだとか。

この冬はBC州南部ではかなりの暖冬。バンクーバーで雪が降ったのは11月の末に一度
きり。きのうの気温は13度で、郊外のホワイトロックでは16度もあったとか。おかげで周辺
のスキー場はどこも雪が消えてしまって早々と店じまい。オリンピックがあった5年前の2月
は異常な暖冬で桜が咲く「春季オリンピック」と言われたけど、あのときに近いかな。我が家
の道路向かいの桜の木は全体がもやっとピンクがかった雰囲気。双眼鏡で観察したら、つ
ぼみが膨らんでいるのがわかる。去年は開花が3月半ばだったけど、この分では2月中に
咲き出してしまうかもしれない。

なんて春の到来を喜んでいたら、いきなりドスンっ!あら、あら、あら。車が桜の木の根元を
擦って、車道と歩道の間の芝生に乗り上げちゃってる。

     

まあ、幹の傷からすると、車もヘッドライトの辺りがへこんだ程度だろうと思うけど、たぶん、
左折するのにトラフィックサークル(小型のラウンダバウト)を右からぐるっと回らずに、対向
車線の方を突っ切る形でいきなり左に曲がったもので、濡れた路面でスリップしてハンドル
を切り損ねたんだろうな。よくいるんだよね、こういうぐうたらドライバー。右折する車と正面
衝突したり、直進してきた自転車をはねたりして、危ないったらありゃしない。でもさあ、いく
ら桜のつぼみが膨らんでいるからって、脳内春爛漫になってどうするんだろう。花見はまだ
先の話だっつぅの、もう・・・。

いつの間にかウェストサイドに移っていた我が家

2015年02月08日 | 日々の風の吹くまま
やっぱりレミの効果は絶大。大好きなブリーをひとかけお供にして、ほんの1オンスだけ。そ
れでも脳内花火大会の騒ぎが治まったようで、ぐっすり眠って何か夢を見ていたなあという
気分で目が覚めた。何の夢だったか全然覚えていないんだけど、たぶん脳みそをデフラグ
したんだろうな。少しはごちゃごちゃしたハードドライブ(脳みそ)をすっきり整理しないと思考
の効率が低下すると思うから、よしよし・・・。

仕事は(主人公氏には悪いけど)おもしろくてどんどん進んだもので、すでに4分の3が完了。
この分だと1日半早く納品できてしまいそう。ちょうど不動産エージェントのポールから水曜
日の午後3時はどうかと電話して来たから、グッドタイミング。すでに外回りを視察したようで、
「すごい生垣だね」。あはは、背が高いし、ぐるっとだからね。でも、ゴルフ場、カレッジ、地下
鉄駅、(大規模な再開発を控えた)モールに近いし、南北の道路に面していて住所に「East
(東)」がついていないし、しかも人気のある角地だから、すごく条件がいい、と。いいことずく
めだけど、まっことかいな。

それにしても、うちはバンクーバー市を東西に分ける道路の東側、つまり「イーストサイド」
の側にあるんだけど、不動産業界ではいつのまにか「ウェストサイド」になっているらしいの
にびっくり。昔からウェストサイドの方が格が上と言うことになっているもので、景気がいいと
我が家の一帯はよく「ほぼウェストサイド」なんて謳い文句がついていた。それが今や「ほぼ」
じゃなくてれっきとした「ウェストサイド」。なるほど、いくら見栄を張って「ウェストサイド」だと
言っても、住所を見ればほんとは「イースト」だってことがすぐばれるから、「E.」のつかない
住所は条件がいいってことか。

ま、実際に家を見て、間取りや保全状態を見たらがっかりするかもしれないけど、家を新築
した後に市条例が改正されて今はもっと大きな家を建てられるし、ガレージの上に(賃貸用
の)レーンウェイハウスを併設することもできる。最初にネットで見つけた物件についてコン
タクトした会社は賃貸物件の管理サービスがメインらしいし、ポールは投資家も対象にして
いる感じだから、その視点からは好条件なのかもしれないな。とにかく、家の提示価格が決
まらないことには本格的な新居探しに進めない。はて、ポールがどんな価格を打ち出して来
るか、ちょっとドキドキ・・・。

奥サマ、お気をつけ遊ばせ

2015年02月07日 | 日々の風の吹くまま
眠い!ろくに眠れなかったから、とにかく眠い!早寝早起きもいいけど、ガンガン仕事をして
いるときは、「はい、今日はこれでおしまい」とベッドに飛び込むのはやっぱり無理なんだろ
うな。疲れているから眠いことは眠いんだけど、脳内がニューロンがパチパチ火花を散らし
ているのが聞こえそうなくらいの花火大会の状態では眠れたもんじゃない。勢いでついあれ
これ考えを巡らせるとよけいに眠れなくなるから困ったもんだ。やっぱり少々レミを嗜んで、
まったりとしたところで寝た方がいいのかな。

生あくびを連発しながら今日も仕事。企業内部での不祥事の報告だから、野次馬的なおも
しろさがあって、おかげできのう1日でほぼ2日分をやっつけてしまった。日英のビジネス翻
訳をやっていると、いやでも日本の企業生態の闇?が見えて来る。表向き平然とした日本
の企業社会もひと皮剥けばいろんな不祥事、いろんなモンスター社員やダメ社員、いろんな
ブラック慣習がごろごろ。とくに「ここ」はすごい。よくも次々と問題が起きるもんだと思うけど、
外国の親会社に報告しなければならないから隠蔽できないのかもしれないし、セクハラ、パ
ワハラ、不正、不始末にきちんと対処する体制があって、いちいち丁寧に対応しているから
問題が多いように見えるんだろうな。

ときどきは小町横丁で盛り上がっていたような事件や人間模様に出くわすのもおもしろい。
若くして高収入のダンナ様を持って「年収1500万ですのぉ」なんて言ってるかもしれない奥
サマはまだ夢にも思っていないだろうけど、そのダンナ様が懲戒解雇にでもなって帰って来
たら何て言うんだろうな。即リコン!ということになるのかな。せっかくすてきな玉の輿に乗っ
てもその輿がひっくり返ったら元も子もないもんね。結婚式はゴールじゃなくて二人三脚の
スタートであれば、どっちかが転ぶこともあり得るわけで、一見して勝ち組だったのが一瞬
にして負け組に転落するてしまうリスクがあるということ。

これからダンナ様の解雇と言う大災厄が降りかかって来ることも知らずに今日も主婦業に
勤しむ奥サマの運命やいかに。人ごとだから野次馬的に想像していられるけど、でも、事件
や事故、災害、テロや戦争で毎日たくさんの人が死ぬことを考えると、ダンナ様の転落なん
か奥サマにとっては悲劇でも災厄とは言えないか。人間の世の中はほんとに不条理。よし、
今夜はレミを嗜んでから寝よっ・・・。

尊厳ある死を選ぶ権利

2015年02月06日 | 日々の風の吹くまま
なぜかこの2、3日、かなり早めに就寝していて、きのうなんか午前2時過ぎにベッドに入っ
て、わりとすぐに寝入った。目が覚めたら11時過ぎで、9時間近く眠った勘定。寝酒をやっ
ていないせいかな。まあ、寝る直前に飲んで食べてすると眠りの質が落ちると言う話だから、
いいことじゃないの。いつの間にか習慣になっていただけで、飲まないと眠れないわけじゃ
ないし、かなりよく眠れている感じだし、あれこれのおしゃべりは朝食や夕食のときにいくら
でもできるし・・・。

またもや置いて行かれた週末仕事。今度のはちんたらやっていたらたっぷり5日かかる量
で、納期まで5日。昔から「仕事のない日が週末」をモットーに、こうやって日本では時間的
に引き受け手が見つからないで回ってくる仕事を拾って稼いで来たもので、「お願いできる
でしょうかぁ・・・」と言われるとつい二つ返事をして、へたをするといつまでも週末がないこと
になってしまう。ま、いくらでもブラックにできるのがフリーランス稼業なんで、つぶれるのも、
つぶれないのも自分しだいという「一匹狼の世界」。というと何となくかっこ良く聞こえるけど、
自己責任と自己管理にはリスクと共にスリルもたっぷりあるから、やめられない。

カナダ連邦最高裁判所が「尊厳死を選ぶ権利」を認めて、医者による患者の自殺幇助を禁
じた法律を無効としたもので、さっそく反対する活動家たちが「弱者の生きる権利を奪うもの
だ」と騒いでいる。あのさ、自ら意志決定できない患者や障碍者を安楽死させてもいいとい
う話じゃないんだけど。何か勘違いしてない?回復の望みがなくて苦しみながら死を待つし
かない状態にある大人に、思考力も判断能力も正常なうちに自らの意思でその死を迎える
権利を認めよう、そのために医者に患者の意思を確認した上で致死性の薬を処方すること
を認めようと言う話なんだけど。

どんなことをしても生きていたい人は最後まで望みを捨てずに治療を受ければいいんだし、
回復の望みがないのにむりやり生かされたくない人には、正常な意志決定能力があると認
められる限り、生前遺言で延命措置を拒否する、ホスピスで穏やかに死を待つ、あるいは
尊厳ある自死を選ぶという選択肢を与えればいいと思う。患者は自ら準備を整えて、時と場
所を選んで、誰の手も借りずに自力で(←ここが鍵)処方された薬を飲む。これぞ究極的な
自己責任と自己管理じゃないかと思うけど・・・。

雨は降るし、仕事も降って来るし・・・

2015年02月05日 | 日々の風の吹くまま
やれやれ、仕事が終わった!何ともややこしい契約書で、きのうは1日中バンバンとキーを
叩いて、見直しを残すだけのところまで持ち込んで、ワタシとしたことが、とうとう寝酒もせず
にバタンキュー。ぐっすり眠って起きたら雨。またぞろパイナップル特急が来ている。よく降
るなあと感心するけど、ま、これが「雨期」と呼ばれるバンクーバーの冬だからしゃあない。

あともうちょっとで完了というところで紹介された不動産エージェントから電話。一応こっちの
大枠の条件を手短に説明。住所を聞いて「いい立地だ」。評価額を聞いて「そうだろう。需要
があるから、いい値で売れる」。そりゃ地下鉄駅周辺と沿線の高密度化の圧力が波及して
来そうなところだから、需要はあるだろうな。ま、すごくアップビートなのは商売柄か。ワタシ
がフリーの翻訳者で、仮想的日本時間で生活していると言ったら「父が日本に住んでいる」。
あら、それは奇遇。「継母が日本人で、30歳になる異母弟がいて、東京の郊外に住んでい
る」んだそうな。日本はいい、日本大好き、日本の文化大好き、日本食大好き、アジア料理
は何でも大好き・・・。

ふむ、何だかおもしろそうな人。とりあえず明日にでも我が家の外を通って見て、大まかな
市場価値を推定して、月曜日か火曜日に会うという話になった。フットボールだったら「さら
に5ヤード前進」というところかな。あ、この人は元バスケ選手だったっけ。勢いづいたまま
仕事をして、帰って来たカレシに電話の内容を説明して、仕上がった仕事をさっと納品して、
しゃんしゃん。やれやれ、マルチタスキングは疲れるわい。でもくたびれる仕事は終わったし、
寝る前に何もなければ週末仕事もなしだから、少しはのんびりできそうかな。

ふと思いついて、昔自分で引いた家の設計図を出してみた。床面積約185㎡のうち、実際
に居住できる部分はせいぜい150㎡かな。それもかなりの部分が遊休状態で、ガラクタや
ら何やらを捨てて少し身軽になれば、100㎡くらいのところでもさして急に狭くなった感じは
しないかもしれないな。そうだったら候補物件の範囲が広がるってことで、探しやすくなるか
もしれない。もちろん、最後は間取りしだいということだけど、引越し作戦、とりあえず本格始
動に向けて第一歩。(でも、やっぱりまた仕事に捕まっちゃった。でっかいけど、ちょっとおも
しろそう・・・。)

仕事も前進、引越し作戦も前進

2015年02月03日 | 日々の風の吹くまま
またしてもパイナップル特急が接近中で、数日は雨、雨、雨の予報。東部の方は寒波と大
雪で、モントリオールに住む義理の甥のモンティが「バッカじゃねぇのか」。ふむ、あっち側で
は固体の大雨が降って、こっち側では液体の大雪が降って、バッカじゃねぇのかって感想は
同じだと思うけど、ま、マイナス40度ってのはよけいなおまけだな・・・。

きのうは久しぶりにものすごい気合を入れて仕事。2つ来たファイルのひとつをやっつけて
納品。何だかバッカじゃねぇのかというくらい入り組んだ契約で、ほんとにこんなに複雑にす
る必要があるんかいな。ストレートに行けば、ややこしい問題も起きないのに。ま、終わった
後は、かぼちゃの種(ビタミンEがたっぷり)をポリポリかじりながらレミを空けて、就寝。きの
うは(脳みそが)がんばったからたんぱく質を補給しなきゃ・・・と、朝ごはんは丸いソーセー
ジ。思いついてウズラの卵の目玉焼きを載っけてみたら、ちょうどいい大きさ・・・。

     

すぐにもうひとつのファイルに取り掛かる。これも契約書。ざっと見渡すと、下の方にいつも
のように「反社会勢力サマお断り」の条項が出て来る。で、ちょこっと読んでみたら、「無差
別大量殺人行為を行った団体サマ」と関係のある場合もお断り。前者は暴力団で、後者は
テロリストかな。そっか、日本にもちゃんとそういう輩を規制する法律があるんだ、へえ。ファ
イルの内容は退屈そのものだけど・・・。

いいなと思ったペントハウスを見たいと不動産管理会社にメールしておいたら、紹介された
不動産仲介会社のエージェントからメールが来て、まずは「現在は賃貸か、持ち家か」とか
「投資目的か、居住目的か」と、質問がいくつか。一般的な質問だから簡単に回答メールを
送っておいた。会社のサイトにあるプロフィールを見たら元バスケットボール選手とか。ビジ
ネススクールで不動産事業の勉強をして、不動産投資や管理の経験あり。まあ、新居を見
つけるのと今の家を売るのと両方をやってもらうわけだし、投資目的のバイヤーも視野に入
れていたから、ちょうどいいかも。一歩踏み出したところで、仕事をやっつけようっと。

とうとう満25年、同時に魔の季節

2015年02月01日 | 日々の風の吹くまま
とうとう満25周年。25年前のこの日、ひとりで出勤するカレシを見送って、し~んと静まり
返った家の中でしばらくボォ~としていた。仕事そのものは退職前からすでに始まっていた
ので、勤めを辞めた不安と言うよりも「出勤」という毎日の儀式がいきなり途切れたものでポ
カ~ンとした気分になったんだと思う。さあ、仕事しなきゃと思い直して、何となく気を引き締
めてベースメントのオフィスに「初出勤」。通勤時間はたったの20秒・・・。

仕事が足りなければ簿記や秘書業務の代行サービスもやるつもりだったけど、ついぞその
必要がないまま。同時通訳は楽しかったし、派遣通訳もいろいろあった。アメリカへ同行し
たお客がカナダ側に戻るときに密入国の疑いで逮捕されて、取調べの通訳をするという冒
険もあって、あのときは接待側の手違いとわかって事なきを得たけど、カナダ側との引渡し
交渉の最中に「通訳はこっちでもらっとくけど、どうだ?」なんて、冗談じゃないってば、もう。
でも、セクハラおじさんや売春婦の手配を言いつけてくるエロオヤジにムカつくこともあった。
あの頃のニッポン人様まだバブル景気の余韻が醒め切らず、潮目が変わったのにも気づ
いていない成金オレ様たちが多かった。増える翻訳との両立も難しくなって、数年でほぼ翻
訳一本に絞った後はまっしぐら・・・。

午後は大車輪でおきみやげ仕事を片付けて、さっさと納品。ここまで来たのも(動機はどう
あれ)カレシのちょっぴりゴリ押し的な後押しがあったからこそなので、馳走を作ってお祝い
らしきことをすることにした。簡単にちらし寿司にしようと思ったけど、上等の国宝ローズ米を
3合炊いてどっさり寿司飯を作ったので、よし、握りにしよう。ネタはキハダとアルバコアのま
ぐろ2種、サーモン、イカ、ほっき貝、タコ。スモークしたギンダラと大根でスープ(どうして赤
く着色してあるんだろう?)を作って、友だちが送ってくれたアサリの煮物を添えて、わりと体
裁が整った感じ。でも、カウンターがそこら中ご飯粒だらけ・・・。

     

夕食後はゆっくりと思ったら、あ~あ、また仕事。そうそう、2月と3月は日本ではどこの企業
も年度末を控えて予算の消化に追われる時期。国際企業なんかでは予算がたくさん余って
いたらあれもこれもと翻訳を発注したりして、こっちはてんてこ舞いの「魔の季節」になる。
それじゃあ、ぼちぼちと26年目の仕事を始めようか・・・。