リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

とうとう満25年、同時に魔の季節

2015年02月01日 | 日々の風の吹くまま
とうとう満25周年。25年前のこの日、ひとりで出勤するカレシを見送って、し~んと静まり
返った家の中でしばらくボォ~としていた。仕事そのものは退職前からすでに始まっていた
ので、勤めを辞めた不安と言うよりも「出勤」という毎日の儀式がいきなり途切れたものでポ
カ~ンとした気分になったんだと思う。さあ、仕事しなきゃと思い直して、何となく気を引き締
めてベースメントのオフィスに「初出勤」。通勤時間はたったの20秒・・・。

仕事が足りなければ簿記や秘書業務の代行サービスもやるつもりだったけど、ついぞその
必要がないまま。同時通訳は楽しかったし、派遣通訳もいろいろあった。アメリカへ同行し
たお客がカナダ側に戻るときに密入国の疑いで逮捕されて、取調べの通訳をするという冒
険もあって、あのときは接待側の手違いとわかって事なきを得たけど、カナダ側との引渡し
交渉の最中に「通訳はこっちでもらっとくけど、どうだ?」なんて、冗談じゃないってば、もう。
でも、セクハラおじさんや売春婦の手配を言いつけてくるエロオヤジにムカつくこともあった。
あの頃のニッポン人様まだバブル景気の余韻が醒め切らず、潮目が変わったのにも気づ
いていない成金オレ様たちが多かった。増える翻訳との両立も難しくなって、数年でほぼ翻
訳一本に絞った後はまっしぐら・・・。

午後は大車輪でおきみやげ仕事を片付けて、さっさと納品。ここまで来たのも(動機はどう
あれ)カレシのちょっぴりゴリ押し的な後押しがあったからこそなので、馳走を作ってお祝い
らしきことをすることにした。簡単にちらし寿司にしようと思ったけど、上等の国宝ローズ米を
3合炊いてどっさり寿司飯を作ったので、よし、握りにしよう。ネタはキハダとアルバコアのま
ぐろ2種、サーモン、イカ、ほっき貝、タコ。スモークしたギンダラと大根でスープ(どうして赤
く着色してあるんだろう?)を作って、友だちが送ってくれたアサリの煮物を添えて、わりと体
裁が整った感じ。でも、カウンターがそこら中ご飯粒だらけ・・・。

     

夕食後はゆっくりと思ったら、あ~あ、また仕事。そうそう、2月と3月は日本ではどこの企業
も年度末を控えて予算の消化に追われる時期。国際企業なんかでは予算がたくさん余って
いたらあれもこれもと翻訳を発注したりして、こっちはてんてこ舞いの「魔の季節」になる。
それじゃあ、ぼちぼちと26年目の仕事を始めようか・・・。