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リタイア暮らしは風の吹くまま

働く奥さんからリタイアして、人生の新ステージで目指すは
遊びと学びがたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

もう暑すぎるよ~

2018年07月16日 | 日々の風の吹くまま
7月15日(日曜日)。晴れ。あっつぅ~い。午前10時にはもう25度で、午後4時には31度。
ニューウェストはバンクーバーより暑いの確かだけど、簡単に30度を越え過ぎじゃないの
かなあ。だいたい30度なんて猛暑日は何年に1度あるかないかだったのに、9年前の7月
末に観測史上最高の33.8度を記録して、大騒ぎした翌日に34.4度であっさり記録更新
して以来、けっこう頻繁に30度を超えるようになったような気がするなあ。

朝から暑いもので1日中だらだら。『Patron Saint of Stanley Park』(ヒロ・カナガワ作)を目
がうるうるして来るのを堪えて読み終えて、次の『Jitters』(デイヴィッド・フレンチ作)に栞を
挟んで、ダウンロード版(PDF形式)で買った芝居脚本(4本)を印刷して3つ穴パンチで穴
を開けてフォルダに綴じて・・・あれ、だらだらしているようでけっこういろんなことをやってる
じゃないの。ランチの後はのんびりニューヨークタイムズのクロスワード。購読アカウントに
クロスワードパズルを追加したら1993年まで遡って過去のパズルにアクセスできるように
なったもので、すっかりうれしくなって、ただ今再びクロスワードパズルに熱中。

買い物の時間になって、いつものように要るものはないか聞いたら、「夕ご飯は何?」と着
たので、(バーベキューの匂いに触発されたわけじゃないけど)ステーキ!と言ったら、「い
いねえ。とうもろこしとマッシュルームがあればなおいいねえ」。あれ、いつもリクエストする
スマッシュポテトはいらないの?ヒレステーキは小ぶりのものを選ぶので、コレステロール
はあまり心配ないし、グリルで焼けば油が少なくて済むし、カレシが必要とするビタミンB12
が豊富だし、何よりも調理が簡単。暑い日に手の込んだ料理はしたくないので、渡りに船と
カレシの要望に応えて、ぷちぷちしたとうもろこし2本とブラウンマッシュルームをたくさん仕
入れ。とうもろこしの皮むきはいつも後始末がタイヘン(Kin’sだとその場で皮を剥けるのに)
なんだけど、そんなこと言っていたらおいしいものは食べられないのだ。

ステーキがせっかくちょうどいい具合に焼けたから、赤ワインを添えてご馳走度アップ。食
前のマティニを飲んだ後なので、カレシには東京の六義園のギフトショップで見つけた桜の
模様がかわいらしい小さな冷酒グラスにワインを注いで、かんぱぁい。ねえ、東京に行った
らワインに使えそうなすてきな冷酒グラスを探してみない?

☆森林火災の煙に覆われていた去年の今頃

2018年07月15日 | 日々の風の吹くまま
7月14日(土曜日)。晴れ。猛暑注意報発令中。予想最高気温は(メトロバンクーバーのある)沿岸部で25度から30度前後(ニューウェストミンスターでは28度)。いつも暑い内陸は35度から40度くらい。(海風が通るバンクーバー国際空港で計測される)公式の平均気温は22度だそうだから、季節外れの猛暑ってことになるのかな。まあ、湿度が45%前後だから、28度でも楽なことは楽だけど、土地っ子のカレシは「蒸し暑い」と愚痴。内陸地方はもっと湿度が低いけど、乾燥しすぎて森林火災が多発するのが悩み。去年は大規模な火災が数十ヵ所で発生して、焼失面積は合計で日本の国土面積の1.6%に当たる6000平方キロを超え、数百キロ離れている私たちも流れて来た煙に何日も閉じ込められて、毎日の天気予報は気象用語ではないはずの「煙」。
[写真] 朝の太陽はこんな感じ・・・
[写真] 夏の夜空の月もこんな感じ・・・

太陽の光が遮られたおかげでずっと出ていた異常高温注意報は解除になったけど、バンクーバー圏では普通なら「低リスク」の2か3のAQHI(空気質健康指数)も「高リスク」の7になって、街ではマスクがばか売れ。でも、実際にして歩いていたのはほとんどがアジア系の人たちだったような気がする。でも、東京に行くと新宿駅辺りでの「白いマスクの壁」についぎょっとしてしまうあのマスク、微粒子を95%ストップする等級「N-95」のものを正しく着用するのでなければ、かえって逆効果らしい。というのも、普通のマスクは肌に密着させられないから、隙間から微粒子が入って来るし、マスクを通しての呼吸はどうしても強く吸うようになるので、怖いPM2.5を肺の奥深くまで吸い込んでしまうことになるんだそうな。これじゃあ気休めにもならないじゃないの。

振り返ってみると、煙が沿岸方面に流れ始めてから約1ヵ月、空が煙に覆われてAQHIが健康リスクが高い7まで上がった約10日間のあの「不健康な夏」もカレシの急性心筋梗塞に寄与したんじゃないかと言う気がするな。心臓発作を起こしたときのカレシはタバコをやめて30年以上経っていたし、血中コレステロールは正常に近かったし、血圧は高血圧「ぎりぎり」の数値でその1年前より低かったし、糖尿病もなかったので、退院後の生活指導を担当した看護師さんがちょっと首を傾げていた。昔からやや不安神経症的なところがあるカレシのことだから、ストレスの蓄積が主因であることは確かだろうと思うけど、去年の「煙害」が進行を早めた可能性も考えられるな。それと上の階のドタバタとの関係が明らかな「白い粉ぼこり」もある意味で大気汚染として寄与していたかもしれない。というのも、(子供が走っていた)リビングとダイニングの家具だけに毎日拭き掃除をするくらいの白い粉のような埃がたまって、掃除代行業のシーラが異常だと言うくらいだったのが、騒音一家が引っ越すと同時にその白い粉も姿を消した(同時にひどくなっていたワタシの咳も収まった)というエピソードがあったからで、あれは築浅でまだ養生中だったコンクリートの天井に(塗り直しが必要で入居前に)塗ったペンキ(あるいはコンクリート粉と混じったもの)が振動で粉になって落ちて来たものだったんじゃないかと想像しているんだけど。

その前に書いていたモーツァルトとベートーベンをモチーフにした芝居脚本を棚上げして、騒音問題に始まってマンション暮らし全般をテーマにした脚本を書き始めたのがおととしの秋。現実的なテーマだったせいか話がどんどん進んで、テーマがマンション暮らしから、収まるところを知らない住宅価格の高騰や賃貸アパートの空室不足と家賃の高騰などの「普通の市民」がなす術もなく巻き込まれた大都市圏の住宅問題に広がって行って、ワタシのストーリーなのにどんどん勝手な方向に発展。何とかものになりそうなところまで来たときには登場人物たちのラブストーリーになっていて、しまいに3組のカップルが誕生してジ・エンドになったからもう何をかいわんや。あちこちで聞いてみると、そういうことは良くあることらしいけどね。手直しをして、考え直しをして、書き直しをして、と進めているうちに最初は見えなかったことが見えて来て、それを取り込んで行くことでストーリーに幅や奥行きができて、見ている人の共感を呼ぶようなせりふや場面が生まれてくるのかもしれないな。

個人的に先生役を買って出てくれたArts Clubのキャシーが「PTCに送って査読してもらえるところまで来た」と言ってくれたのが11月半ば。PTC(Playwright Theatre Centre)というのは舞台制作はしないで劇作家の育成や支援をしている団体で、査読してもらうために「劇作家」として加入していたので、提出するための「最終版」を仕上げようとがんばっていたところでカレシが心筋梗塞。入院している間、退院してから普通の生活に戻るまでの間、本業の仕事も忙しい時期だったので、1年かけて書き上げたワタシの「処女作」はしばらく埃をかぶることになってしまった。

だけど、世の中は塞翁が馬とはよく言ったもので、思いがけない幸運に恵まれて「処女作」はさらに手直し。やっと査読の申し込みをしたのはつい先月の終わり。結果が返ってくるまでには1ヵ月くらいかかるそうなので、それまで毎日ちょっとどきどき。最悪「くだらない」と言われるかもしれないし、うまく行けば「よくできました(花丸)」で終わるかもしれないし、もしかしたら「さらに磨き上げて制作を目指しましょう」と言ってもらえるかもしれない。どっちにしても、カレシの病気による中断と「思いがけない幸運」のおかげで半年前よりは格段に進歩したものになったのは間違いない。ワタシって不思議に幸運がついて回るらしいところがあって、跳躍台になった「思いがけない幸運」は今でも信じられないくらい思いがけなかった。

あれは3月の初め・・・


おいしい水出し緑茶とおいしそうなステーキの匂い

2018年07月15日 | 日々の風の吹くまま
7月14日(土曜日)。晴れ。猛暑注意報発令中。テレビも新聞も、熱中症を防ぐためには水
を飲みなさいとか、エアコンのある室内で過ごしなさいとか、猛暑対策いろいろ。でも、電力
会社はエアコンの普及で電力消費がうなぎ上り、電気料金もうなぎ上りと警告。日当たりは
いいけど風通しの悪い高層マンション/アパートが増えたのが最大の原因とか。たしかに、
最近のマンションは投資家向けの小さなユニットが多くて、バルコニーはあっても間取り自
体がうなぎの寝床風だから風が通りにくいかもしれないな。我が家のあるマンションもそうい
う小さなユニットが大半で、南から西、北西の側にかけて集中しているから、夏はすごく暑く
なりそう。どうりで冷房の効いたロビーで過ごす人が増えるわけだ。

とにかく暑いから、戸棚の奥から一番大きい水差しを出して来て、ろ過した水をいっぱいに
入れて、スーパーで買って来た緑茶のティーバッグ2個とドイツのエスターが送ってくれた
Ritualsのミント味の緑茶のバッグ1個を入れて、ふたをして冷蔵庫に。ワタシは炭酸飲料
が好きとは言えない方なので、夏の暑いときはこの水出し緑茶が一番だな。いつもは普通
のろ過水を入れてデスクの上においておくカラフに冷えたお茶を入れて、コンピュータで遊
びながらごくごくやるのは何とも言えない快さ。熱い緑茶はあまり好きじゃないんだけど、水
出しで冷やしたのはほのかな甘さがあって、これにほんのりとミントの味が加わると、おいし
いの何のって!

昼間は暑すぎるので、ウォーキングは夕ご飯の後。同じルートで最初のうちは45分くらい
かかっていたのが、今ではおしゃべりをしているうちに30分ちょっとで帰って来てしまう。暑
いから汗はかくんだけど、2人とも運動したぁという気分にならないのはいいことなのか、そ
れとも運動としての効果が薄れつつあると言うことなのか。まあ、カレシも今は体力作りとい
うよりも回復した体力の維持という段階なので、いいってことかな。

土曜日なので、6番ストリートの中華料理店は(いつもだけど)満員で、その先のパブも歩道
に張り出したパティオは満員御礼。いつも賑わっているメキシコ料理店も外にまでテーブル
を置いて大賑わい。帰って来てバルコニーに出たら、うわっ、おいしそうなバーベキューの
匂い。どこから上がって来るのかなあ。うん、かなり上等なステーキだな、この匂いは。鼻が
むずむずして来てハックション!うはぁ。

天然ボケと養殖ボケはうなぎの話じゃないのか

2018年07月14日 | 日々の風の吹くまま
7月13日(金曜日)。晴れ。あ、「13日の金曜日」だっ。今日は何かいいことがあるかな。な
ぜかラッキーなことが多いけど、ワタシって逆を行く性質らしい。生まれつきの左利きだし、
乱視だし、昔はその他何かと周りの調和をかき乱しては「そこがヘンだよ」だったんだけど、
当人は周りと違うなとは思っても自分が「ヘンだ」とは思ってなかったし、違っていてもいいと
ころに来たらヘンでも何もないからそのまんま。

日本的には今どきの「天然(ボケ)」の部類かなと思ったけど、日本ではあんまり良くは思わ
れない性質らしい。でも、その反対語は「養殖ボケ」と言うようで、やっぱり周囲から良く思わ
れないらしいから笑っちゃったな。なぁんだ、天然うなぎと養殖うなぎの話か。つまり、天然で
も養殖でも2本足の「うなぎ」はつかみどころがなくて手に負えないから食べたくないよって
ことかな。だったら、土用の丑の日にどうするのか。ドジョウかなんかの遺伝子組み換えに
よる「人工うなぎ」はどうなんだろう。でも、GMOは怖いかな。ロボット好きが多そうだから、
ロボうなぎなんてどうかな。でも、ロボうなぎじゃあ煮ても焼いても食えないか。

小町横丁に「いい人をやめます」と言う人がいて、あっちこっちに気を使って気疲れした、と。
(元々人が苦手で)相手を嫌な気持ちにさせないためにいい人をやっていて、何の得がある
のか疑問に思えて来た、と。何なんだろうな、この「いい人」って。趣味や仕事じゃあるまいし、
いい人を始めたりやめたりできるわけがないだろうに。相手を嫌な気持ちにさせたくないっ
て、ほんとは相手が自分を嫌な気持ちにさせないようにするため、つまり自分が嫌な思いを
しないための防衛線じゃないのかな。だって、ほんとに相手を気遣っているんじゃなくて、気
を使ってあげることで相手に好かれよう、あるいは嫌われないようにしようとしているわけで、
つまりは自分のため。互いにそれをやると忖度合戦みたいなことになっちゃって疲弊するだ
けで、思い通りの反応(得)はないのがオチかな。

誰かがBLOGOSでなぜ日本人は自己肯定感が低いのかを論じていたけど、要するに文
科省の教育要領と社会文化が本来はポジティブな意味を持つ「自己○○」をネガティブなも
のとして刷り込んしまった結果、「他人が見たらどう思うか」でしか自己を評価できない人が
大量生産されたんじゃないかな。自分を良く知っていれば生きるのがもっと楽なのに。

勾配9%の坂道300メートルをえっさえっさ

2018年07月13日 | 日々の風の吹くまま
7月12日(木曜日)。晴れ。朝からもう暑め。今日の予想最高気温は28度だって。川を遡っ
た「内陸」のニューウェストは、「バンクーバー」より夏は4、5度暑くて、冬は4、5度寒い。た
だし、「バンクーバー」の気温の公式記録は海に面した空港にある測候所での観測なので、
海風が通ってメトロバンクーバーでは一番涼しい(冬は一番温暖な)ところだから、結果的に
バンクーバーの夏の気候を過小表示しているような感じだけど。

暇なので遊び半分であれこれググッっていたら、坂道の勾配を計算できるサイトが見つかっ
て、100Wの電球がポッ。いつも運動ウォーキングで上り下りしている道の勾配がどのくら
いか興味があったので、使えるな、これ。さっそくあちこちをググり回って見つけたのがカナ
ダの地形図のサイト。ニューウェストの地図の上で標高を知りたい地点をクリックすると数
字が出て来る。我が家のある地点は標高98メートルで、へえ、思ったより高いなあ。(その
高台の上にあるので、23階の高さを足すと我が家からの眺望は標高約170メートルから
の景色ってことになるかな。)坂の上下2つの地点の標高差がわかったら、次はその2地点
の距離を調べて、計算サイトのボックスに入力して「計算」をクリック。

ウォーキングで歩く6番ストリートは、我が家からロイヤルアベニューまで1.2キロの勾配
が6%。ニューウェスト駅のカナーボンストリート側出口からロイヤルアベニューまでの8番
ストリートの胸突き八丁300メートルは9%。どうりでその先の5.5%が平らに感じられる
はずで、元気が良くても9%を一気に上ったらきっついよね。ロイヤルアベニューにあと少し
のところで前の信号が赤になるとほっとして、大幹線道路なので信号がすごく長いんだけど、
青になるのを待っているのがちぃ~っとも苦にならない。青のままのときはつい「おねがぁい、
早く赤に変わってぇ」と念じてしまうからおかしい。

リハーサルに通っていた3週間は駅から上り勾配9%で300メートル、5.5%で1.2キロ
の帰り道を毎日えっさえっさと15、6分で踏破していたってことで、おいおい、ほんとに70歳
のおばあちゃんだよね、ワタシ?年寄りの冷や水だって笑われちゃいそうだけど、大丈夫?
まあ、おチビのくせに日ごろから大またの早足で歩く方だからどうってことないけどね。それ
に、坂を上り切ったときの気分は実に爽快だし・・・。

魔法にかかっちゃったかな

2018年07月12日 | 日々の風の吹くまま
7月11日(水曜日)。晴れ。暑くなって来た。今日の予定は午後なのでけっこうのんびり。朝
一番でビタミンB12の注射に出かけたカレシが帰って来て「今日はスラニナ先生がまだ来
ていなくて、当番の医者が注射してくれたけど、へったくそで腕が痛いよ」。ははあ、スィート
スポットを外しちゃったんだな。後1回分残っているそうだから、何だったら先生のいる日に
予約を入れとこうか?

タイの洞窟に閉じ込められていた13人が無事に救出されたので、誰かがもう映画の脚本を
書いているだろうなと思っていたら、ハリウッドのプロデューサーがもうタイ入りして、脚本家
を探しているという話で、やっぱり。「見る人を大いに元気づけるような映画ができる」という
けど、「金になる映画ができる」の間違いじゃないの?映画化を画策している制作会社は他
にもたくさんあるらしい。でも、過去に作られた似たような映画は、お金をかけて鳴り物入り
で作ったものも含めて、軒並みハズレで終わったようだけどね。世間の関心が薄れないうち
に映画に仕上げて配給しなきゃってんで、どうしても焦るから結局は駄作になっちゃうんじゃ
ないのかな。

ランチの後、ワタシはPTC(劇作家センター)の芸術監督ハイディとのミーティング。非営利
団体としてカツカツの資金で運営されているもので、オフィスも古いチャイナタウンの一角。
でも、メインストリート駅からユニオンストリートを目指して歩いていたら、あら、CN(国鉄)の
駅の前の公園ではファーマーズマーケットが開かれてにぎわっているし、メインストリート沿
いには何となくしゃれた感じのカフェや店があったり、道路の西側はマンションが並んでいた
りで、ずいぶんお上品になっちゃった感じでびっくり。

ハイディはとっても感じのいい人で、コーヒーを飲みながら、印刷して持って行った翻訳者協
会の文集に載せたエッセイを見せて、レイモンド・カーヴァーの原作と村上春樹の訳を読ん
だときの印象が違っていたことや異文化の壁を越える翻訳の難しさを論議。民族に関係なく
キャスティングできる「普通のカナダ人」のドラマをユーモアで包んで書きたいというワタシに
「おもしろい実験だと思うわ」。あっという間に1時間が過ぎて「ぜひまた会っていろいろ話し
たいわ」と言ってもらえて、うれしい!なぜか帰りの電車の中で第2作のテーマがふっと浮
かんで来たから、何だか魔法にかかったみたい。「幸せって何?」って、うはぁ~。

極楽とんぼは根っからの天然らしい

2018年07月11日 | 日々の風の吹くまま
7月10日(火曜日)。雨のち曇りのち晴れ。なぜか2人とも早く目が覚めて、起床は7時半。
今日のワタシは9時半に眼科の予約があって、その後でArts Clubの女子会ランチなんだ
けど、早起きしたおかげで余裕綽々。まず、カレシのためにワタシの特製ツナサンドイッチを
作って、しょぼつく雨の中を近くの眼科クリニックに調子の悪い右のコンタクトレンズを持っ
て行ってチェック。目に見えない傷ができていないかラボで調べてもらうとのこと。

古いレンズのままで帰って来たら、ミスティから「パティオに予約しなくて良かったぁ」。おしゃ
れな店には外にパティオがあるところが多いけど、雨の日はちょっと困るよねえ。(個人的
にはパティオは好きじゃないんだけど。)10時半に出て、駅まで早足で歩いて、ちょうど来た
電車に飛び乗って、グランヴィル駅で降りて、10番のバスに乗り換え。バス停#60980は
6本の路線が利用しているのでひっきりなしにバスが来るんだけど、10番のバスを待って
いるときはなぜかいっつも来るのが最後。まあ、待ってもせいぜい15分なんだけど、次々
に別の路線のバスが来るから「最後っぺ」の感じがするんだろうな。

ランチをするThe Riseは15番アベニューのバス停から3歩って感じで、小さいけどおしゃ
れな印象。一番乗りだったので、ワタシがホストなので勘定はまとめてワタシにくださいねと
頼んでおいて、みんなの到着を待っている間テーブルでつらつらとメニューを見ていたら、
すべて創作料理らしくて、ネーミングがけっこうおもしろい。部長のキャシー以下6人全員が
到着したところで、私が注文したのは「Heart Attack」。鶏のコンフィ、カリカリに揚げた鶏の
皮と半熟卵をちょっとこってりしたソースで炒めたピラフでまさに心筋梗塞まっしぐらと言う感
じ。でも、おいしかったな。

開拓部門は企業や個人から寄付を集めて、寄付者のめんどうを見るのが「業務」で、チケッ
トの手配やレセプションや諸々のイベントの設定などでシーズン中はいつもてんてこまい。
そんなに給料をもらっていないのにみんなほがらかで楽しい子たちなので、ワタシ流に「い
つも楽しい時間をありがとう」を伝える謝恩会みたいなものかな。ワタシって、仕事であれ何
であれ互いに「立場」が決まっている関係にある人たちを、その「立場関係」の外では友だち
扱いするところがあるおかげであちこちで楽しく人付き合い。極楽とんぼはやっぱり根っか
らの天然なのかな。

☆波乱に満ちたごぶさたの1年10ヵ月

2018年07月10日 | 日々の風の吹くまま
 2018年7月9日(月曜日)。現在進行形の新ブログのログインページを見たら、更新が「2年前」になっていて開けてみたら、何と2016年9月17日。大変ごぶさたいたしましたぁ。毎日(自分で文字数を制限している)新ブログを更新しながら、続けている仕事をしたり、演劇熱が嵩じて芝居の脚本を書き始めたりしているうちに、「饒舌」ブログには手が回らなくなってしまったというのが裏事情。でも、ネット上に場所を取っておきながら、放置したままでいてはお行儀がいいとは言えないな。ごめんなさい。

最後の記事で書いたメトロバンクーバーの住宅事情は、やっと何となく翳りが見えて来たところだけど、戸建てはほぼ高止まりで、マンションはまだ値上がり中。高くなり過ぎた戸建てを諦めてマンションを買おうという人たちが増えたらしい。3年前の3月に8900万円で買った我が家も、市の固定資産税のベースになる州の査定評価が去年9600万円になり、相場では1億2千万円で売りに出しても売れるというからおそろしい。すぐ上の(同じ間取りの)ユニットは去年の6月に9500万円で売れたそうで、数年前に着工前の事前販売で7200万円だったそうだから、わずかな間にすごい値上がり益が出たことになる。

この上階のユニット、双子の幼児が走り回ってうるさいという問題があって、一時は何とか我慢できるレベルだったのが、最後の記事の数ヵ月後あたりから急にひどくなった。朝は6時半から寝ている上でドタバタ。昼もドタバタ。夜になってもダイニングエリアの真上で1時間も2時間も地団太を踏むようにドタバタ。親が階下に大きく響いていることを知りながら何の対策も講じていないようだったのがムカついたけど、幼児が9時半になっても走り続けているのは異常なな感じだったから、対策の取りようがない状況だったのかもしれない。でも、毎日がこれではワタシもひどいストレスでうつっぽくなるし、いつも季節的に仕事の多い春には昼も夜も集中できないしで、まさにぶっちぎれる寸前。4月になって管理組合に苦情を出すことしたところで直前にユニットが売りに出て苦情は出さないで済んだけど、不動産サイトに載った写真に何と高価そうなダイニングテーブルの4隅に分厚いタオルが取り付けられていて絶句。防音対策じゃなくて子供が安全に走れる対策を講じていたわけ。噂によると双子は2人とも何らかの障害があったらしい。そう聞くと子供に同情を感じないわけでもないけど、それでもねえ・・・。

6月には一家が引っ越して騒音問題は解決したけど、持ち主はどちらも南アジア系のアメリカ人夫とカナダ人妻の夫婦で、アメリカ国籍者は世界のどこに住んでいても値上がり益に課税されるんだけど、自宅なのに共同名義にせずに妻だけの名義にして、ちゃっかり夫の持分にかかるアメリカの税金を回避(というか脱税に近いような)したらしい。後でわかったことだけど、夫はアメリカの税務が専門の弁護士。カナダの客にいかにアメリカの税金を回避するかをアドバイスしていて、実際にそれを実践してみせたってことかな。聞くところによると、川向こうの(南アジア系が多い)サレーのずっと南側にある新興の高級住宅地に引っ越したらしい。まあ、要するに、元々からそういう人たちだったってことだな。

惨憺たる数ヵ月だったけど、入居した新しい持ち主は建設や産業関連の法律が専門で法廷で弁論もする弁護士で、週末に4、5歳の女の子が泊まりに来る以外は「独身」。先手を打って前住人との経緯を説明した「お願いレター」をシェリーにドアの下に入れてもらったので、子供だから走ることはあってもほんのときたまでわずか数秒のことだし、アジア系と違って子供は早く寝かせているようで、マンションの「普通の静けさ」を取り戻すことができたのは何より。このウィークエンドパパ、アウトドア派らしく、自分の娘とは言え週末に小さな女の子と家にくすぶっていたくない人のようで、昼間はいたって静か。小さい子を持つ親と言っても、この違いっぷりには驚く限り。

まあ、その経験から住宅問題をテーマにして芝居の脚本(処女作)を仕上げることができたから、人生はまさに塞翁が馬。その前に書いていたのを棚上げして書き始めて、Arts Clubの資金開拓部門の部長のキャシーに個人的に指導してもらいながら、何度も何度も手直しをしたり、大幅に書き直したりして、やっとこれならと思うところまで書き進めたんだけど、最後の見直しをして地元の劇作家の育成を支援をするセンターに送ろうというところで一大事が起きて中断。

昨年11月30日、カレシが心筋梗塞を起こして救急センターに駆け込み、そのまま5日間に緊急のステント(2個)挿入、病室に入って間もなく心停止になってたまたま傍にいた男性看護師の心臓マッサージと電気ショックで事なきを得、落ち着いたところでバイパス(3本)手術。救急センターで心筋梗塞だと言われて「冗談だろ」と言い返したカレシだけど、これくらい運に恵まれた人はいないんじゃないかと思うくらいの幸運続きだった。猛烈な胸焼けと吐き気で始まって、胸の痛みがどんどん広がるのに、かっこ悪いから救急車は嫌だと駄々をこねたカレシが意を決して救急センターに向かったのは午前1時。小都市なので夜半過ぎは交通もほぼ途絶えていて、カレシはスピード違反と信号無視で日中でも10分かからない病院に5分ちょっとで到着。自分で車を運転して(しかも妻を同乗させて)来るとは危険極まりないと看護師に叱られながら何本ものチューブやワイヤをつけられたカレシ。そのときには右冠動脈が99%閉塞して一刻を争う状態だったなんて、今振り返ると信じられないけど、予想もしなかった突然のことで2人とも危機感を持てる状態になかったんだと思う。

午前2時に緊急呼び出しを受けた当番の心臓専門医が駆けつけて、すぐにカテーテルでの血管造影とステント挿入。寒々とした廊下の椅子で仮眠していたワタシが治療室に呼ばれたのは午前4時半過ぎ。カレシが開口一番に「胸を開けて手術するんだって」。あ、そうなのと言ったワタシ。先生の説明では左の冠動脈にもステントを入れ難い部分が90%、80%と塞がっているので、バイパス手術の方が安全で確実ということだった。救急センターに駆け込まなかったら「今生きていないよ」と言われ、左冠動脈も心筋梗塞が起こるのは時間の問題で、そっちの方が先に詰まったら助かる確率は限りなくゼロに近かったとも言われても、まだあんまり危機感がなかった2人・・・。

すでに入院しているということで優先順位が上がって、カレシがバイパス手術を受けたのは12月4日。手術中に片肺がしぼんだせいか、ドレーンがなかなかクリアにならず、白血球のカウントも下がらなくて、やっと退院したのは9日目の12日(通常は5日目。)クリスマスの夜に鼻血がとまらなくて救急センターに駆け込んだし、お正月早々に胸が痛いと言い出して救急車を呼んだり。胸痛のときは血栓が疑われて、X線やCTスキャンで異常なしとわかるまで救急センターで7時間も過ごしたもので、2人とも風邪をもらって帰って来てダウン。カレシは肺炎を起こしかけて処方された抗生物質の副作用の味覚障害で食べ物が喉を通らなくなって、ワタシは少しでも何とか食べてもらわなければと熱を押しての大奮闘。買い物に行ったスーパーの床にヘタッと座り込んでしまいたかったときもあって、今でも2人で振り返っては「あれが一番辛い時期だったね」。でも、これだけのことがあって、2人分月々7500円の医療保険料で私たちが負担した費用は(収入が多すぎて医薬品保険が適用されない)薬代と救急車の出動料(8千円)だけ。州の医療制度にはみんないつも不満たらたらだけど、いざ患者になってみるとつくづくありがたいと思う。

その後のカレシの回復は仰天するくらいの目覚しさで、手術から7ヵ月経った今では心停止して死にかけた人には見えないし、傷痕を見なければ心臓の手術をしたなんて信じてもらえないくらいの元気さ。これも退院後のフォローと生活指導の体制が充実していて、かかりつけの家庭医も薬局も検査ラボもみんな徒歩3分圏内にあって、リハビリ運動にはマンション内に住人専用のジムがあって、ウォーキング運動にはニューウェスト中に坂道があって、常に食品の栄養成分表をチェックしてコレステロールやナトリウムに注意したり、土曜日の夜ごとに1週間分の薬をオーガナイズしたりと世話を焼いてくれる奥さんがいて・・・ほんと、カレシよりも幸運な心臓患者っていないと思うよ。

ということで、半年中断を余儀なくされたワタシの芝居脚本は書き始めてから1年半でやっと劇作家センターに提出。こっちの方面でも信じられないようなエピソードがたくさんあるんだけど、長くなるから次の更新までお預けにしておこう。ごぶさたしていた1年と10ヵ月は何か慌しくて波乱が多かった。これからは元の極楽とんぼに戻って、新ブログでは書ききれないことをぼちぼちと饒舌に書いて行こうっと。


放置ブログのほこりを払った

2018年07月10日 | 日々の風の吹くまま
7月9日(月曜日)。曇り。夜になって雨。静かな日。タイの洞窟からの救出作業は残り5人
になって、迫って来る大雨との時間の戦いは大詰め。若いコーチは子供たちに体力をつけ
るために自分の食べ物を子供たちに与えているそうで、健康状態が最も不安定で救出が
一番困難になるのではないかという話。責任を感じているんだろうな。若いのに立派じゃな
いの。スポーツをやっている子供たちだから元々体力は十分にあるとしても、救出された後
の精神的な問題(PTSDとか)を心配する向きもある。でも、この子たちの精神的な復元力
は日本や北米あたりの甘えん坊たちよりもずっと高いだろうと思うけどね。

今日のニューヨークタイムズのクロスワードパズルは19分ちょっとで完了。だいたい月曜日
のが一番やさしくて、日ごとにだんたん難しくなって、一番難しいのが日曜版。大型だし、し
ゃれや語呂合わせが満載で、果ては長いマスの列のヒントに謎みたいなテーマに絡んだ巧
妙なトリックが仕込まれていることが多くて、昔からすごく難しかった。頭をひねりまくっても
数時間はかかるし、1日で終わらないときもある。編集者が3代目のウィル・ショーツになっ
てからはけっこうときやすくなった感じがするけど、長いこと勤めた2代目のユージン・マレス
カの時代は解くのに3日かかるなんてざらだったな。(ちなみクロスワードパズルの編集者
は掲載が始まって以来まだ3人目。)でも、なぜか挑戦することに病み付きになるところが
不思議で、愛好者は世界中にいるという話。

きのうのブログ記事をちょっと手直ししてアップしようとして、ふと見たら旧ブログの更新が
「2年前」。あっちゃ、もうそんなになるかな。饒舌三昧で長ったらしい記事を載せていたので、
(これでも)短い新ブログを書きながら、あれやこれやといろいろとあって、更新しそびれて
いるうちにいつの間にかごぶさたしちゃったしだい。2006年から書き始めたものだから、も
う12年。このまま「放置ブログ」にしてしまうのももったいないし、思いつくまま2年間(正確
には1年10ヵ月)の空白をちょこっと埋める記事を書いてアップ。12年分がどのくらいサー
バーのスペースを取っているのかわからないけど、放置はいけないよね、やっぱり。

元々話したいことがいっぱいあって、口数の多い人間なもので、いくら1000文字以内で簡
潔に書こうとしても、つい長くなってしまうから困ったもんだね。

イメージに恋する人に恋されたら迷惑

2018年07月09日 | 日々の風の吹くまま
   

7月8日(日曜日)。晴れ。でも、太陽にこんなに大きな日暈。お日様に暈がかかると雨が降
ると言うけど、天気予報にはひと粒も雨の気配はないのになあ。自然の天気予報と科学的
な天気予報と、どっちに軍配が上がるかな。

今日はカレシもワタシも休みモードで、のんびり、だらだら。ぼちぼちと芝居2作目のスケッ
チをしているので、小町横丁に首を突っ込んでいると人間関係を観察できて参考になる。も
ちろん、悩みやコメントは日本の社会文化に何重にも包まれているから、ん?となることが
多いけど、喜怒哀楽の感情レベルまで掘り下げると、人間の心理は洋の東西を問わずあま
り違いはないと思えて来る。もちろん思わず絶句するようなのもよくあるけど。たとえば、ア
メリカ留学中に出会って遠距離恋愛をしていた医学生のアメリカ人彼氏が結婚して永住す
るつjもりで日本に来たものの日本語が話せなくて・・・という悩み。

日本で医者になれなくて接客の仕事に就いたものの、言葉が通じないことや職場でのトラ
ブルがストレスになって、3ヵ月目でもう帰りたい。一方の彼女としては、今年中に結婚した
かったし、日本語を覚えて日本で「お医者様」になって欲しいんだけど、「予定が狂ってしま
いました」。はあ?あのぉ、彼氏が26歳なら、アメリカでもまだ医者になる修行中だと思うけ
ど。日本に永住するつもりで来たってことはその修行を放り出したってことじゃないのかな。
2人とも言葉もわからない外国に来てすんなり医者になれると本気で思ったのかな。

バブル時代以来の「日本いいとこ一度はおいで 酒はうまいしねえちゃんはきれい」的なス
テレオタイプに恋をして、日本行きを夢見る現実逃避男は未だに存在するってことだけど、
同様にステレオタイプ的な「国際結婚でおしゃれな海外生活」を夢見る女性も未だに多いら
しいから、需給関係が成立していると言えるのかな。どっちも巷に流布する「イメージ」に恋
する自分しか見えていない(自分のことしか考えていない)から、現実の生活が始まると夢
が褪せて「話が違う」と、目の前にいる現実の相手を責めるんだろうな。互いに「イメージ」の
相手に恋をしていたのならご苦労さまなこったし、互いに現実を受け入れられたらめでたし
めでたし。でも、一方が現実世界の相手に自分が描いていたイメージを演じ続けるように圧
力をかけたら、仮想現実に押し込まれる方にとっては人格否定でしかないんだけど。

彦星と織姫は遠距離恋愛でいた方が良さそう

2018年07月08日 | 日々の風の吹くまま
7月7日(土曜日)。曇りのち(曇りがちだけど)晴れ。夜の間にまとまった雨が降ったようで、
気温もちょっと低め。それでも、まじめ掃除をやっていると汗がじっとり。ごみ捨てをして、洗
濯ルームの隅のダンボール箱にたまっていたお酒の空き瓶も処分。ごみルームの片隅に
大きなごみ容器があって、ここにデポジット付きの瓶や缶を入れておくと、年金でひとり暮ら
しのおじいちゃんがリサイクルデポに持って行ってくれる。返って来るデポジットを小遣いに
しているらしい。夏だからか今日は容器はビールや清涼飲料の空き缶がどっさり。取り出し
やすいように、入れて行った大きな袋ごとその上にどんっ。

日本では、梅雨が明けたはずなのに西日本でどえらい豪雨続きで、おまけに関東では地震
があったとか。それにしても、24時間に600ミリなんて、いったいどんな降り方をするのか
想像もつかないな。それこそ天の底が抜けたような感じかな。考えただけで溺れそうな気が
する。日本は昔から台風や梅雨で大雨が降りやすいところじゃなかったかなと思うんだけど、
これも気候変動の症状なんだろうな。「地球温暖化」から「気候変動」に呼び替えたのは、地
球が全体的に暑くなるんじゃなくて、海洋の水温が上がることで暴風雪や豪雨のような極端
な天候がさらに過激になるのが特徴だからで、冬の豪雪や極端な寒波も、夏の極端な酷暑
も、スーパー台風やハリケーンも、みんなつながっているという話。

まあ、フレーザー川は河口近くでは氾濫しなかったし、近場の山並みは雪がすっかり消えた
し、万年雪のベーカー山も稜線がちょっぴり縦じわ模様になって見えて来たけど、初夏の訪
れはいつもより遅かったような気がするな。でも、これからジェット気流が西部で北の方に上
がって、猛暑が続いている東部では逆に大きく南に蛇行して、月の後半は東部が涼しくなっ
て、西部で暑くなるという長期予報。考えてみると、夏は涼しいはずのメトロバンクーバーで
最高気温が30度を超えることが多くなったのはここ15年くらいかな。温暖なはずの冬にマ
イナスになることも増えた感じだし、地球の気候は確実に変わっているってことか。

それが人間のせいなのか地球の自然の生理なのかは議論が分かれるところだけど、窓か
ら見渡せる夜景の明かりが3年間にずいぶんと増えた印象で、やっぱり人間が増え過ぎた
ということになるのかな。今夜は織姫と彦星のデートの夜だけど・・・。

住宅市場の翳りは汚いお金と関係ある?

2018年07月07日 | 日々の風の吹くまま
7月5日(木曜日)。曇りのち晴れ。気温が少し下がって、まあ平年並み。きのうL.L.Bean
から配達完了の通知が来ていたので、先に到着の通知が来ていたプリンタのトナーと一緒
に取りに行くことに。受取代行オフィスからの通知メールはまだなんだけど、追跡番号で調
べると配達完了になっているからちゃんと着いていると想定。(経営者が変わってからちょっ
とずさんになったな。)ま、歩いて5分だし、どっちも軽いものなので、箱が大きくてひとりで
運べなかったらカレシに来てもらうことにして出かけた。途中で歩道に人が倒れていて、思
わず立ち止まったけど、そばにいた人がもう救急車を呼んだと言うので、後はよろしく。

無事に2個の箱を受け取って、かさばるけど何とか両脇に1個ずつ抱えられたので、カレシ
の出番はなし。人が倒れていた場所には救急車が来ていたので、ほっとして通り過ぎたけ
ど、ホームレスの人かドラッグのOD(過量摂取)かな。ここ何年かフェンタニルという超強力
な鎮痛薬がドラッグとして出回っていて、去年はカナダ全国で4000人近くがODで死んで、
今や30代男性の死因のトップ。中国からマネーロンダリングの目的でカジノや不動産投資
を通じて入って来た資金がドラッグにも流れているともう何年も言われて来たのに、州の政
権が変わってやっと調査委員会ができて、最近やっとこさ報告書が発表されて、今さらひと
騒ぎの最中。

その(合法、違法を問わず)中国マネーの流入でとんでもない値上がりが続いていたメトロ
バンクーバーの住宅市場は、売りに出る物件はぐんと増えたけど、売れ行きに急ブレーキ
がかかったらしく、戸建ては値上がりも鈍って、買い手市場に移りつつあるという話。窓から
見える(高級住宅地の)クィーンズパーク地区でもいつも2、3戸程度だったのが今は14戸。
値段は2億円前後(バンクーバーなら5億円かな)でお買い得なのに、売れ行きは鈍いらし
い。マンションは逆にまだ値上がりしているそうで、我が家の相場も3年前に旧居を(新築用
地として)売った値段に追いついたからびっくり仰天。それでも、我が家のあるアップタウン
地区ではいつもは30件前後の売り物件が倍増して、そのほとんどが古めの低層マンション
の1寝室のユニット。

金儲けの話はいつもどこかきな臭いもんだけど、何かどこかで汚いお金とつながっていそう。
利上げの噂もあることだし、右肩上がりだった住宅市場もいよいよ潮目ってことかな?

17年間に観た芝居の数99作

2018年07月06日 | 日々の風の吹くまま
7月5日(木曜日)。晴れ。でも、雲がいっぱい。土曜日には雨になるらしい。まあ、ときどき
雨が降ってくれれば、カレシは朝の水遣りを「免除」されて喜ぶからいいか。でも、1階の会
議室での英語教室を今週から夏休みにしたんだから水遣りの時間はたっぷりあると思うん
だけどな。

まとめ買いした(カナダの)芝居の本のうちで、最初に読み始めたのがノーム・フォスター作
の『The Foursome』。Arts Clubで観たのはもう13年前で、芝居を観に行く時間的な余裕
ができて、カレッジの夜間講座で劇作コースを取ってワタシも芝居を書きたいと思い始めた
頃だったな。大学の同窓会に集まったかっての仲良し4人組がゴルフ場でプレーをするうち
に過ぎ去った日々が作った友情の綻びが露出して来るという筋書き。4人のうちで一番イヤ
ミな奴が最後にしっぺ返しを食って大団円というのが痛快だった。舞台で演じると2時間前
後だから、歩き回りながら、記憶の糸を辿りながら、あっという間に読み終わって、ここにも
「ニール・サイモン」がいた!と感激して、ああ、こういうストーリーを書きたいんだ、と胸をふ
くらませてしまうワタシ。

古いプログラムを出して来たついでにシーズン別に仕分けしてみたら、最初にArts Clubに
行ったのが2001年の『そして誰もいなくなった』で、結婚25年の年。そうか、一緒の時間を
作ることで夫婦の関係修復を図るつもりもあったんだな。わりと定期的に行くようになったの
はその5年後で、後援者グループのADCに入ったのが6年前。その間に観た芝居の数は
なんと99本。2度、3度と観たものを数えたら17年間に100回以上Arts Clubに足を運ん
だ勘定で、ここまで来たら「演劇狂い」を自認してもいいんじゃないかな。

次はミシェル・リムル作の『Sexy Laundry』を読もうっと。観たのは2004年だから、だいぶ
昔の話。倦怠期の夫婦がお洒落なホテルの一室で昔の2人を取り戻そうとする話で、それ
より3、4年前の私たちと重なって、ちょっとつまされたな。その続編が『Henry and Alice:
Into the Wild』で、観たのはその8年後。妻アリスから若い頃にショーウィンドウで見てどう
しても着たかったのに諦めざるを得なかったドレス(家庭に入ったために叶わなかった夢)
の話を聞いた夫ヘンリーが「そのドレス、オレが着せてみせる」。ほろっとしたな、あのせり
ふ。うん、ワタシもこれから昔着られなかったドレスを着られるようにがんばらなきゃ。でも、
自分の芝居を舞台で観られるのは何作目になるかなあ・・・。

何だかんだ言っても年寄りには良い時代

2018年07月05日 | 日々の風の吹くまま
7月4日(水曜日)。晴れ。暑くなりそう。予想最高気温は28度。でも湿度は40%前後なの
で快適な方。オンタリオやケベックでは猛暑で、東部の夏は蒸し暑いのがあたりまえなんだ
けど、首都オタワでは建国記念日に気温34度、体感温度を示すHumidexが47度を超え
たというから恐ろしい。日本の不快指数に換算すると「86」で、もろに熱中症の危険水域。
ケベックではすでに熱中症による死者が16人・・・。

ガラス張り同然の我が家はエアコンがないけど、(東)南側のキッチンとスペアの寝室の外
の奥行きの深いバルコニーは上階のが日よけになって、夏でもひんやりするくらいなので、
ドアを少しずつ開けておいて、リビングの隅の(15センチしか開かない)窓を開けると、けっ
こういい風が通って「暑すぎる」状態にならないからうれしい。建物の東角のユニットだから
暑い西日が差し込まないし、寝るときにブラインドを下ろして朝日を遮っておけば、北東向き
の寝室は午前中の早いうちしか日が入らないし、金魚鉢のオフィスも昼過ぎには太陽が上
階の陰に回ってくれるのでダイソンのタワーファンを軽く回せば十分しのげるし・・・。

今日は月例のコーヒークラブの日なので、思いっきり夏のドレスで1階のパーティルームへ。
コーヒーマシンをセットしていたら、初代の主宰者だったベルが来て「8月1日に引っ越すこ
とになったの」。ご主人のデイヴィッドが12月に亡くなってから1番大きな最上階のユニット
でひとり暮らしだったもんね。「ひとりで料理するのがいやになったの」って、わかる、わかる。
引越し先は近くの8番アベニューと6番ストリートの角にあるリタイアメントホームで、子供や
孫が泊まれるように寝室が2つの部屋に入るんだそうな。シャワー付きバスルームがあって、
冷蔵庫や調理設備を備えた小型のキッチンがあって、毎日昼食と夕食が出て、週1で掃除
サービスがあって、保健室があって、共有の洗濯機・乾燥機が各フロアにあって、と、デラッ
クス・・・。

月々月50万円くらいするんじゃないかなと思うけど、住宅の売れ行きは落ちてもマンション
はまだ値上がりしているようなので、いいタイミングかもしれないね。私たちもいずれは(た
ぶん1人になったら)我が家を売って、こういうリタイアメントホームに移ってのんびり暮らす
のかな。戦中戦後に生まれた70代、80代にとってはちょうどいいときに大きな配当が来た
ような感じ・・・。

隠居に暇なしって言葉があったっけ?

2018年07月04日 | 日々の風の吹くまま
7月3日(火曜日)。晴れ。連休明けで1年の後半の始まり。いっつもぼやいてるけど、速い
なあ、時間の足。来週の火曜日は朝に眼科に行って右のコンタクトレンズを調べてもらって、
その足でArts ClubのDevelopment部門(全員女性)の女子会。翌日は午後にPTCの
芸術監督ハイディと会う予定。土曜日の21日はすぐ外で恒例のロックコンサートがあるの
でフェリーでバンクーバー島へ避難。超久しぶりだから2泊3日にして、カレシの大学時代か
らの親友エイドリアンと壁画で有名なシュメイナスを訪問。その次の土曜日28日は恒例の
トラック屋台のフェスティバル。忙しいねえ、相変わらず・・・。

今日は手紙書きの日ということにして、まずは『ONCE』の制作過程を見学させてくれたビル
にお礼。当初企画の「ビルとの1日」でも天国だったのに、制作会議からドレスリハーサルま
で「好きなだけ見ていていい」に変更してくれて、天国がどこまで高いのか知らないけどずっ
と上まで昇ったこと、学ぶことがたっくさんあって、未だに咀嚼して消化中であること、それで
も意を決してPTCに脚本を提出したことを報告して、最後に、Arts Clubで上演してもらえ
るような脚本を書けるかどうかはわからないけど、がんばります!

次にハイディと会う時間を相談して、チャイナタウンのオフィスの階下にあるコーヒーショップ
までは1時間ほどかかるので、午後3時ということで決まり。ワタシ自身が翻訳を生業として
来た縁で中国の芝居の翻訳プロジェクトの費用の一部を援助したので、芝居の翻訳につい
てコーヒーを飲みながら雑談程度に話そうということで、前回日本に行ったときにビルが引
き合わせてくれたY先生の足跡を辿ってカナダの新作の日本語訳と日本の新作の英語訳を
やりたいワタシにとっては願ってもないネットワーキングの機会だと思うな。カナダ政府から
勲章をもらった先生の功績が大き過ぎて、とんでもない野心のように見えないこともないけ
ど、ワタシって、向こう見ずに突進するところがあるもので・・・。

さて、あとは10月に日本に行ったときに北海道まで会いに行く子供時代の仲良したちへの
手紙。小学校1年のときからだから、もう64年の付き合い。ごくたまに会えば、きのう散々
遊んで「じゃあね」と別れてから時間が止まっていたような感じがするんだけど、みんな古希
を迎えた今、会えるのもこれが最後になるかもしれないしね。隠居に暇なしって言う・・・あれ、
そんな言葉があったっけかなあ。