リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

コロナの災厄から抜け出せる日が近いらしい

2021年07月15日 | 日々の風の吹くまま
7月14日(水曜日)。☀☀☀。相変わらずの夏空。湿度が低いおかげで、夜の間に気温がかなり下がるから、朝まで汗もかかずにぐっすり眠れて大助かり。まめにブラインドと窓、パティオドアの開け閉めをやれば、室温は25度か26度。暑いオフィスでも朝からダイソンをうんと低速でかけておけばせいぜい27度で、ランチタイムには日陰に入るので、いたって快適。(だから、仕事のペースも上がるはずなんだけど・・・。)バルコニー側は、パティオドアを開けておくと川から吹き上がって来る風が涼し過ぎて、ミニチュア工房でドアを開けていると、肘が冷えて来て痛いくらい。あの猛暑では人口7万人ちょっとのニューウェストミンスター市だけで熱中症による死者は18人。小さなアパートなどはまさに灼熱地獄だっただろうと思う。

コロナの第1波が始まった去年の4月、病院のベッドがコロナ患者で満杯になった場合を想定して、バンクーバー市のダウンタウンにあるコンベンションセンターをリースして仮設した「代替病棟」の撤収作業が始まったそうな。いわば「野戦病院」みたいなもので、ベッド数は271床。入院患者が急増した秋から暮れにかけての第2波、4月の第3波のときは今にも病院のベッドが足りなくなるのではないかという場面があったにも関わらず、最悪の事態を想定して作られたこの仮設病棟は今日まで一度も利用されずに終わったそう。つまり、想定した「最悪の事態」には至らなかったということで、他の州であった外出禁止のような日常生活を大幅に制限する強硬手段を取ることなく達成したことは立派だと思う。万が一、第4波が来たときは直ちに設置できる体勢を取っているそう。


上のグラフはBC州のコロナ感染状況で、ケベック州やオンタリオ州に比べて「静かな」第1波の後、夏にいったん規制を緩めたら、秋になって感謝祭、ハロウィーン、ディワリと大きな年中行事が重なったために急激な第2波が来ている。年が明けてから落ち着いたように見えていたのが、3月の春休みのあたりから猛烈な第3波が襲来して、ワクチン接種が進展し始めた4月半ばになってやっと下降線。その後ほぼ一貫して急降下しているのは、ワクチンの供給がもたついていたときに、2回目接種の間隔をぎりぎりの16週間に伸ばして、とにかくできる限り多くの人に1回目の接種をしてしまおうという方針を採ったのが功を奏したんだと思う。今は接種対象が12歳以上、接種の間隔は8週間で、1回目を受けているのは主に30代以下。2回目の接種も急速に進んでいて、対象者の50%以上がfully vaccinated(2回目の接種から2週間経過)だそうな。

まあ、この分だと、ほんとに夏の終わりまでに州内のワクチンの対象者(で希望者)全員に接種完了という目標を達成できるんじゃないかという気がする。夏の終わりはすなわち規制を完全撤廃するステップ4への移行が予定されている時期で、学校は新学年だし、学業を終えて就職する若者も多いし、芝居やコンサートも新シーズンの幕開け。道路ですれ違う人たちの表情が明るいのは、ワタシの気のせいじゃないと思う。うん、ここは焦らずに、ちょっと気を引き締めて行かないとね。


2年先のクルーズを予約したから鬼が笑い死にするかも

2021年07月14日 | 日々の風の吹くまま
7月13日(火曜日)。☀☀☀。朝からとぉ~っても気持のいい風。湿度47%、予想最高気温25度。東の山並みはかすんで見えないけど、AQHI(大気質健康指数)は低リスクの「2」。これこそメトロバンクーバーの典型的な夏の天気だな。家の中も風が通って涼しいし、よぉし、今日はまじめに仕事に集中するぞぉ。

なぁ~んていいながらもけっこうのんきにやっていたら、トラベルエージェントのジェフから「2023年Arts Clubグループツアーのご案内」。あ、先月ごく内輪の案内が来ていた、チューリップが咲く季節にオランダとベルギーの川を旅する16日間のクルーズ。川を行く船だからキャビンが数十室しかないせいですぐに売り切れるため、グループツアーで一定数のキャビンを確保するのはいつも難しいそうで、今回やっと取れたのでまずArts Clubのツアーの常連に声をかけて、来週になってからArts Clubのサイトで一般募集するんだそう。早めに連絡をということで、パッケージで買えるキャンセル保険が手ごろな料金なので、よし、保険付きで行く、行くっ。折り返しジェフから電話が来て、その場で予約金を払い込み。残りの支払期限は来年の12月なので余裕で行けそう。



2023年には、ワタシ75歳、カレシは80歳。その先にもまだ一緒に地球を半周するような旅ができるかどうかわからないから、体力維持の可能性を見通せる今のうちに楽しんでおきたいという気持が強い。何週間もの長旅となれば、年齢的に至れり尽くせりで世話を焼いてもらえるクルーズが一番楽ということになるわけで、楽しみにしていたクルーズを次々と4つもキャンセルされて、1年半近くも巣ごもりを強いられた後だからなおさらのこと。さっそく旅行好きのケイトお姉ちゃんに予約したよぉ~とメールを送ったら、「私もよぉ~」との返事。わぁ、やったぁ。教育学の博士で、世界中を旅して回って、ワインや芸術に造詣の深いケイトと一緒の船旅ができるなんて夢みたい。ケイトはワタシよりひと回り年上だから、今年は83歳か。活発で闊達で健啖家で、とってもそんな年には見えないな。

ということで、まじめに仕事をする機先をそがれた感じで、ちんたらちんたら仕事をしては、ミニチュア工房で思いつくままにちょこちょことアイスバケット作り。バスルーム2に飾ってある「ビーチハウス」ではテーブルにレモンの輪切りを添えたトールグラスのカクテルを置いたから、バスルーム1に飾る森の中の「ログキャビン」のポーチではテーブルによく冷えた白ワインのグラスがぴったり。そこでワインボトルを冷やしておくアイスバケットを作ろうというわけ。銀色の厚紙でバケツを作って、接着剤が乾くまでちょいと仕事をして、銀色のワイヤで縁取りをして、接着剤が乾いたら、ワイヤのハンドルをつけてできあがり。明日はバケツに入れる「氷」を作らなきゃ。



遊びと仕事と家事をやったら三また?

2021年07月13日 | 日々の風の吹くまま
7月12日(月曜日)。☀☀☀。今日はちょっと気温が高めのようだけど、25度とか26度とかでも暑そうだという感覚が起きないから不思議。リビング/ダイニングのサーモスタットは25度で、あのとんでもない猛暑で体内体温計がリセットされてしまったのかどうか知らないけど、ああ、涼しいなあという感じ。風の方向がたまたま我が家には最適なので、窓やドアの開け具合に注意しないと涼し過ぎてしまいそうだし、ミニチュア工房にいたっては、すぐそばのパティオドアをちょっと大きく開けると何となく「寒い」と感じてしまうくらい。最低気温は14、5度まで下がるので、気をつけないと寝冷えするかもしれないな。

午前中はミニチュア工房で「ログキャビン」のポーチに置くテーブル作り。キットなら所定の形と寸法のパーツを説明書の写真を見ながら組み立てるだけで楽なもんだけど、自分流100%となると、と何から何まで自分やらなければならない。まず全体のイメージを思い描いて、脳内の製図板にヴァーチャル設計図を書くのにかなりの時間がかかる。自分の脳内にしか存在しないものを「形」にしようというわけだから、ベースと壁の枠組みができて、いざというときに、あれはやめた、こっちにしようと、しょっしゅう心変わり。次はパーツやアクセサリをその日その日にイメージしながら、それぞれイメージに合う大きさの材料を寄せ集めて、寸法を測って、ナイフやミニチュア鋸で切って、糊付けして、寸法が合わなければばらしてやり直し。無垢の材料を使えば絵の具で色をつけなければならないし、花や植木を作ろうとすれば、色紙から小さな花びらや葉っぱを何枚も何枚も何枚も切り出して、茎や幹に貼り付けて行く、何かの修業みたいな作業。そこが自分流の「禅」なんだけど、おかげで、6月のプロジェクトにするつもりが、もう7月中旬。





午後はやっと気乗りがして来たところで仕事を始めたけど、買い物で中断。道路をマスクをして歩いている人の数はぐんと減って、マスクなし同士ですれ違うと、みんな何となくスマイル。そっか、もう長い間スマイルを交わしてなかったんだなあ。目でスマイルできないこともないけど、やっぱり口角がきっと上がる顔中スマイルに勝てるものなし。でも、マスク着用が推奨に変わった店の中では、まだマスクをしている人の方が多い。ドアの前で立ち止まって、ポケットから出したマスクをかけて中に入って行く人もいる。そうだ、マスクが義務化される半年前の去年の春からそういう雰囲気になっていたんだっけ。失われた時間は取り戻せないけど、何となく時計の針が逆回りして、やり直しという感じかな。BC州では18歳以上のワクチン1回目接種率が80%、2回目接種もほぼ50%。新規感染者数も激減で、この分だと集中治療室がどこもがら空きなんてことになるかも。

晩ご飯の後で、やっと仕事に専念。プロジェクトの最後の章で、ルイザが言った通り、かなりおもしろい。まじめにやっていたら、前の章の一節の解釈で編集者のボブからルイザに質問があって、ルイザからワタシに「どう思う?」と質問。当の一節をよぉく読んでみると、解釈の正誤じゃなくて、表現の問題じゃないかと思ったんだけど、前の節の内容をひっくり返すようなセンテンスがあって、これが引っかかりの犯人。まあ、何冊も著書を出版していると言っても、文章の良し悪しとは別の話だから、著者の説明を求める必要がありそう。と、メールを送って、また最後の章のチェック。こういうのはほんとにいい経験になるね。


あっちでもこっちでも、あれもこれも何じゃいな

2021年07月12日 | 日々の風の吹くまま
7月11日(日曜日)。☀☀☀。少し気温が上がって来たかな。きのうの午後、翻訳者のルイザから第10章のファイルをアップロードしたというメッセージが来ていたので、夜のうちにダウンロードして下準備。つい先週第9章をやったばかりなのに早いなあと思ったら、カレンダーに今日から1週間ずっと線を引いてあって、最後の第10章が来るとばかり思っていた月末から8月にかけての線は、前書きや後書きという予定だったとわかって、あらまあ。

ルイザのメッセージに「この章はおもしろいことが書いてあるから、エンジョイしてね」とあったので、気が乗ってしまえばちゃかちゃかと進むかなと思いつつ、ざっと原本を読み通して、ま、1週間あるから急ぐことはないか。と、ミニチュア工房の方へ行く途中で、ふとキッチンのカウンターの上を見たら、おやつに摘むつもりでおいてあった白ぶどうが、普通なら白いカビが生えていそうなのに、何じゃいな、これ。いつの間にかレーズンになってるじゃないの。猛暑の間は乾燥していたし、ちょうど風が通るところにあったせいかな。まだ緑色の粒も皮がみごとにしわしわ。いかにもレーズンっぽいのを1粒食べてみたら、お、けっこう甘い。よし、緑色のもレーズン化するまで待ってようっと。



午後は、「園芸作業」に勤しむカレシの回りをうろうろしたり、空の水やりボトルに水を入れたり。野菜やハーブはほとんどが午前中いっぱい日が当たるルーフデッキにあるので、2人ともわりと日焼けして、ビタミンDがたっぷりの感じ。今年の「庭」の記録を撮ろうと、カメラを持ち出して色づき始めたトマトをぱちぱち、たくさん色づいたイチゴをぱちぱち、大きなナスの花をぱちぱち。去年はほうれん草を植えていたプランターに1本だけ、すくっと60センチくらい伸びて丸々とした莢をつけた謎の植物。ほうれん草じゃなさそうで、何じゃいな、これ。似たような画像がないかと、「seedpod」をキーワードにググりまくっていたら、あはっ、よく似た莢の写真。何とラディッシュ。そっか、先っぽが白い「フレンチブレックファスト」というラディッシュを植えたんだっけ。作柄はあまり良くなかったけど、今年は種が豊作みたい。



オリンピック開会が迫る東京で「第4回」緊急事態宣言。決まったのは先週だからもう出ていると思っていたら、何と週明けの月曜日からって、何じゃいな。それじゃあちっとも「緊急感」がないじゃないの。週の途中じゃなくて、月曜日からというと、何となく「けじめ」がついている感じがするのかもしれないけど、緊急事態にはけじめも何もあったもんじゃないと思うけどね。大変な事態になっているからとさっと出して特別な対策を実施するのが緊急事態宣言なんで、「何月何日から」じゃあ、この日から緊急事態になるんで、それまでは大丈夫だよって感じ。ほんと、宣言を出す意味、あるんかいな。だから、「あぁ、明日からですか。で、いつ終わるんですかぁ」で終わっちゃうんじゃないのかな。まあ、「お願い」だけで強権的な命令権を伴わない緊急事態宣言だから、効力そのものがあやしいもんだけど、それしか打つ手がないんじゃどうにもならないか。日本国そ~りだいじん殿、グッドラック。


劇場の灯が再び点る日が近い

2021年07月11日 | 日々の風の吹くまま
7月10日(土曜日)。☀☀☀。静かな土曜日。今日はArts Clubが2022年秋の上演を予定して制作を進めている芝居のワークショップの見学があるので、ランチを食べる暇がなくてもいいように、ベーコンとポーチドエッグとキウィフルーツでしっかり朝ご飯。いつものように洗濯をしながら掃除をして、終わったらもうそろそろ出かける時間。バンクーバー市内まではだいたい1時間と想定して、Stanley劇場に行くときはいつも車を無料で路駐できるところに止めるので、劇場までのウォーキング(半分)を兼ねて15分追加。土曜日なので、反対方向はけっこう交通量が多かったけど、バンクーバー方面はすいすい。途中で(忘れていた)大規模な道路工事に遭遇したけど、それでも目的のスポットに集合時間の30分前に到着。

歩いて10分足らずで劇場に着いたら、すでに10人くらいがドアの外に集まっていて、にぎやかにべちゃくちゃ。パーティなどにわざとにほんのちょっと遅れて到着することをfashionably late(かっこよく遅刻)と言うんだけど、Arts ClubのADCの中核メンバーは、レセプションで何でもいつも早々と集まる癖がある。暇な年寄りが多いからかと思っていたけど、どうやら狙いはイベントが始まる前の親しい同士でのおしゃべりにあるらしい。特にリハーサルやワークショップの見学は日中に少人数を招待してのわずか1時間ほどのミニイベントなので、来る人はだいたい決まっていて、みんな70代、80代のリタイア組。現役時代は企業の経営者や重役だったり、コンサルタントや弁護士だったり、学者だったりと経歴は違うけど、みんな根っからの芝居好きの楽しい人たち。

芝居は父方の祖父母が第2次世界大戦で収容所に送られた日系人、母方の祖父母がイギリス軍の兵士として香港で日本軍の捕虜になった白人カナダ人という家系に生まれたMark Sakamotoという人の回顧録を脚色したもので、戦争中は互いに敵だった家族が、戦後にその子供たち(著者の両親)の世代でひとつの家族になって和解するという内容。異人種、異文化、異体験、異次元の時空間をまたがるストーリーをどうやって2時間ほどの芝居にまとめるかが一番の課題だなと思っていたけど、Stanley劇場のステージにコンピュータグラフィックスを駆使したイメージを投影しながら、演出家が何人もいる映像やサウンドのテクニシャンと相談やら議論やらをしていて、なぁるほど。演劇に興味のない向きには退屈極まりないだろうけど、演劇を独習中のワタシには学校のどんな講義にも勝る絶好の機会で、バルコニー席の最前列で前の手すりに身を乗り出して耳を済ませること30分。

ランチタイムでみんな出払った後で、ドラマトゥルクを務めた副芸術監督のスティーブンと演出家を交えての質疑応答。このワークショップでは場面をつなぎ、登場人物の心情を補完する「ビジュアルなボキャブラリ」を構築しているところだそうで、コロナで劇場の灯が消えている間に生の演劇にもコンピュータ技術が深く浸透したことを改めて実感。お開きの間際に愛犬のメイベルを連れた芸術監督のアシュリーが「みんなに会いたくて」と立ち寄ってくれて、かわるがわるメイベルをなでながら、またひとしきりぺちゃくちゃ。もうすぐ赤ちゃんが生まれるアシュリーに(勝手に「おばちゃん」を自称している)みんなで「重大発表を待ってるよぉ」。独身のままで40代に入って体外受精で子供を生もうと決めたアシュリーはすごく勇敢だと思う。がんばれっ。


森の中のぶらんこベンチでゆらゆらと昼寝してみたい

2021年07月10日 | 日々の風の吹くまま
7月9日(金曜日)。☁☀☀。夏が戻って来そうな気配。のんびり朝ご飯を食べて、さて今日は何をしよっかなぁと薄曇りの空模様を眺めていたら、きのうからルーフデッキの上にかかっていたロープがゆらゆら。外壁の点検と修理は先週お30日で終了のはずだったんだけど、何しろあの猛暑。たぶん作業は全面的に中止になっていたんだと思う。きのうは午後に寝室の外のパラペットの外側ではげたペンキを削り落として塗り替えて、屋上から下がっていた2本のロープはそのまま手すりの向こうに垂らしたまま。

急にロープが大きく揺れたと思ったら、腰のフックにバケツを2個下げたスパイダーマンがするすると下りて来て、あら、トマトの鉢の上で立ち往生。どうやって下りようか思案しているようだったので、出て行って鉢を動かそうとしたけど、ワタシにはちょっと重すぎ。そこでバケツがなければ手すりにうまく着地できそうなので、スパイダーマンにバケツを下ろしたらどうかと聞いたら、さっそく1個フックから外したので手を伸ばして受け取り。もう1個も「はい、これも」。はぁい。身軽になったスパイダーマンはえいっとトマトの鉢の上をスイングして、手すりの上に着地。そのまま向こう側に出っ張っている庇の上に下りたので、バケツを1個ずつ手すり越しに手渡してあげた。それをオフィスの窓から見ていたカレシ、「どの辺に来るか言ってくれれば、鉢を動かしておくのになあ」。でもこの仕事、東西南北どっち側をやるかはその日の天気と風しだいなのよ。

スパイダーマンがバケツ2個を腰にくくりつけて、するすると下りて行くのを見届けたら、さぁて、ミニチュア工房でぶらんこベンチの仕上げ。まずは全体を白く塗って、乾かしている間に玄関灯の糊付け。初めはスナップをプレートにするつもりだったけど、浅くてアームの落ち着きがよくない感じなので、ビーズや細々としたピースを貯めてある宝の箱から探し出しのが、2つに割れて使えなかった照明のシェードの片割れ。照明のアームに被せるように瞬間接着剤で固定。乾いたら、玄関脇の「丸太」を棒やすりでちょっと削って、照明を瞬間接着剤で取り付け。うん、ちょっと大き過ぎる感じがしないでもないけど、まっ、いいか。ランチの時間だし・・・。

最大の難関はぶらんこベンチにチェーンをとりつけること。ベンチのアームに付ける分は棒やすりの先で穴を開けて、平たく潰した鎖の輪をはめ込んで固定。でも、ベンチの背もたれは薄いので、はて、どうしたものか。あれこれ考えた挙句、背もたれの幅の細い板を切って、チェーンの端の潰した部分をサンドイッチ。竹串にぶら下げてみて、吊ったときのチェーンの長さが同じになるようにチェックして、付け足した板を白く塗って、成功。ここまでは成功だったんだけど、ぶら下げるためのフックを梁に取り付けるのに手間取って、やっとベンチを下げてみたら、あちゃぁ、チェーンが長過ぎて、ベンチは床すれすれ。サンドイッチした端を抜き取って、チェーンを短くして、先端を潰して背もたれの「穴」に差し込んでの試行錯誤の繰り返し。一時は長さが揃わなくてベンチが傾いてしまったりで、瞬間接着剤で指の方を付けてしまいそうになりながら、やっとちょうどいい高さに収まるまで2時間。ああ、くたびれた。森の中のそよ風の中で、ぶらんこベンチでゆらゆらと昼寝をしたいなぁ・・・。



きのうの今日は元気いっぱいでやる気もりもり

2021年07月09日 | 日々の風の吹くまま
7月8日(木曜日)。☁☁。今日も涼しい。朝のバルコニーの気温は16度。ほんの10日ほど前まで熱病みたいな猛暑だったのが信じられないくらいの涼しさで、熱いはずのオフィスでさえダイソンを回さなくても26度といたって快適。ゆうべは1年ぶりのディナーパーティ(Signature Dinner)で、会場は1年前のと同じクィーンエリザベス公園にあるレストラン。いくつもあるプライベートルームのひとつで、集まったのは30人。

懐かしいArts Clubのキャシー、ピーター、アマンダ。アマンダは戻って来なかったアンドレアの後任としてスポンサー企業担当マネジャーに昇格。ピーターのパートナーのダグはニュージーランド航空の空港マネジャーだったのがコロナのおかげで一時解雇されて、運行が再開して戻れるまでアパートの管理人をやっているんだって。資金調達部門の責任者であるキャシーは在宅勤務で寄付集めに奔走するのは大変だったけど、Arts Clubは何とか倒れずに乗り越えたとにっこり。リタイアして名誉芸術監督になっていたArts Club育ての親のビルも来ていて、1年見ないうちに細面の顔が何となく丸くなった感じ。

一番の仲良しのケイトは腰を痛めたと言って杖を突いて、ボーイフレンドのロバートと仲良く参加。秋には絵の勉強とワインの味見にまたトスカナのワイナリーに行くそうだから、それまでに痛めた腰を治さないとね。それでも82歳になるケイトはちっとも年を取っていなくて、いつもの才気煥発のケイトお姉ちゃん。ケイトと仲良しで一緒のテーブルで隣同士になったティムとは奥さんのヒラリーも巻き込んでの楽しい哲学談義。イギリス王室属領のチャンネル諸島ジャージー出身のヒラリーが、イギリス人なのにイギリスに行くと外国人扱いされるというのを聞いて、レイシズム/ナショナリズムはどこまでも根の深い問題だな。まあまあの3コースのディナーが終わったところで、みんなあっちこっちとテーブルを移動してはぺちゃくちゃ、ぺちゃくちゃ。ワルデマーを紹介してくれたマーヴィンとはリフォームの体験談をあれこれ。デイヴィッドとイーディスはワクチン2回目が終わったので、同じように2回目を済ませた内陸に住む娘夫婦を訪ねて行くんだそうで、ワクチンの副反応についてぺちゃくちゃ。モデルナアームになったのよ言ったら、「それは確率が1%以下なんだから、大いに自慢して回ってよろしい」。ふぅ~ん。

帰って来たのが10時半で、今日は朝から気持の上でも元気いっぱい。何となくやる気もりもりで、ミニチュア工房で「ログキャビン」の制作。壁はでき上がっているので、今日はまずドアの取っ手から。乾いた細い枝を使って、森の中のキャビンっぽい雰囲気。次に竹串を切って、窓の下にフラワーボックス。作業はとんとん拍子に進んで、次のぶらんこベンチは宝の箱から探し出したパーツを外した後の枠の残りで背もたれと肘掛、バルサ材で座席とアームレスト。吊り下げるものだから、足がなくて楽々。今日の創作の最後は玄関灯。ビーズや残り物のパーツやワイヤを使って、ちょっと工夫が要ったけど、なかなかいいでき。次は何を作ろうかなあ。





宝の箱~中サイズの木切れ
宝の箱~小さい木切れ


七夕に劇団支援の仲間たちと再会できるなんて

2021年07月08日 | 日々の風の吹くまま
7月7日(水曜日)。☁☁。高曇りで雨の気配はないけど、風があって涼しいっ。今日は七夕。といっても、ワタシが生まれ育った北海道の最果ての地では、七夕は8月7日で、短冊を吊るして玄関脇に飾ったのは柳の枝。蝦夷地では、笹といえばクマザサ。大きな葉には「ささのはさぁらさらぁ~」なんて趣きは全然なくて、うっかり踏み込むと鋭い縁で引っかき傷を作ることもしばしば。竹が生えているのを初めて見たのは、20代になって初めて津軽海峡を越えたときで、「竹やぶ」を見たのはもう60代になってからのこと。昔から「地震時は竹やぶに避難」と言われているそうだけど、ワタシが生まれ育った地震多発地帯には逃げ込める竹やぶは存在しなかったの。

当時(1950年代)の子供たちは、夜になると浴衣を着せてもらって、紙ちょうちんを手に近所の家々をろうそくを要求して回ったっけ。ワタシが育った浜のコミュニティでは、団塊の世代のガキンコたち大きな声を張り上げて、ろうそく出せ、ろうそく出せ、出さないとかっちゃくぞぉ、おまけに噛み付くぞぉ」(「かっちゃく」というのは「爪で引っかく」という意味)。ハロウィンに似ていなくもないけど、そうやってもらって歩いたのは仏壇で使う細くて短いろうそくだったな。お菓子をもらう習慣はまだなかった。戦後のまだみんな貧しかった時代で、テレビもなかったから、中高生から幼稚園児まで何十人もの子供が一緒に日が暮れるまで遊んでいたな。年長の子たちにとってはリーダーシップを学ぶいい機会だったと思うな。年を取って楽しく、懐かしく思い出せる「ふるさとでの子供時代」があるのは何と幸せなことか。

その七夕、働き者の織姫と彦星が結婚したら、新婚生活があまりにも楽し過ぎて仕事をサボるようになったために、怒った天のカミサマが2人を天の川の向こうとこっちで「別居婚」。ところが、どっちも悲しがってばかりで仕事に手がつかないもので、カミサマが「しっかり働くなら、1年に1度だけ会ってよろしい」。その日が7月7日なわけだけど、あるとき遊び仲間の間で「雨が降ったら会えないのか」という必然的な疑問を喧々諤々。確かに、待ちに待った1年に1度のデートが雨でお流れになったらさびしいなんてもんじゃないねえ。でも、ふと7月7日に会えなくても8月7日に会えるじゃないのと思いついて、そう言ったら一瞬はぁ~?という反応。そこへ大きい子が「そうだな。そうすればいいんだよな」と言ってくれて、そっか「雨天順延」があるんだと、みんな何となくほっと胸をなで下ろした気分になったっけ。あの頃の子供は今よりもずっと子供だったなあ。

織姫と彦星は久々のデートでわくわくしていそうだけど、ワタシは超がつく久々のArts Clubのディナーパーティで朝からわくわく。コロナのおかげで、去年の秋からこの方ずっと親しい友だちに会うことができないでいたのが、やっと、やっと、少人数ながら集まれるわけで、一番の仲良しのケイトが同じテーブルに座ろうねと言っていたこともあって、よけいにわくわく。ファンドレイジングの一部で、夏に特別シーズンを企画して、秋から本格的なフルシーズンを立ち上げるArts Clubが今一番必要としているのは制作資金。集まれる人数が限定されているとはいえ、用意した席は全部埋まったそうだから、常連が一堂に会するのはまちがいなし。さて、何を着て行こうかなあ。


世の中が少しずつにぎやかになって来た

2021年07月07日 | 日々の風の吹くまま
7月6日(火曜日)。☀☀☀。今日も晴天だけど、やっぱり東の地平線がもやっとしている。でも、大気汚染の指標であるAQHIは「低リスク」の2のままだから、山林火災の煙じゃあないみたい。最後に雨が降ったのはもう1ヵ月近く前のことだから、大気汚染はなくても、いつまでも「抜けるような青空」というわけには行かないかな。そろそろひと雨欲しいところだけど、向こう2週間の予報を見る限りでは、雨の気配はゼロ・・・。

ひと仕事が終わったとたんにだらぁ~んとするのがリタイア以来のワタシで、今日も朝から何となくだらけた気分。ぼちぼちとクロスワードをやりながら、ふと画面から目を上げると、あら、コロナ勃発以来あまり飛んでいるのを見かけなくなっていた旅客機。窓の外がほとんど空なので、北から南と時計回りで西の国際空港にアプローチする旅客機がよく見える。ときには尾翼のロゴが肉眼でもわかるくらいで、カメラで追いかけるのに大忙し。中国からは何社も頻繁に飛んでいるし、エアカナダ、ウェストジェット、BA、JAL、ANA、KLM、ユナイテッド、フィリピン、チャイナ、アイスランド、アラスカ、小さなコミュニティを往来するプロペラ機や水上飛行機などなど。今日見たのは中国南方航空で、きのうはルフトハンザとエバー。旅客機以外なら、2つのテレビ局の交通情報ヘリが毎日飛び回っているし、軍用機みたいな運輸省の真っ赤な汚染監視ヘリが定期的に川沿いに海に向かって飛んで行く。これは救急ヘリ。


行きつけのスーパーに3日ぶりに買い物に行ったら、入口のドアに『マスクは不要になりました』という貼紙。そういえば、去年の11月下旬にマスク着用が義務になってから、ドアにずっと『マスクをお忘れの方には無料で差し上げますので、サービスカウンターにどうぞ』という貼紙があって、実際にマスクをもらっている人を何度か見かけたっけ。あれから7ヵ月とちょっと。新しい貼紙の「マスク不要」の下には、少し小さい文字で「12歳以上でワクチン接種未完了の方にはマスク着用を強くお勧めします」と書いてあって、「強くお勧め」の部分には黄色のハイライト。そういえば、London Drugsや銀行のある道路向かいのビルには『ワクチン接種未完了の人はマスク着用のこと』という貼紙があったけど、もしかしたら、ワクチン接種を推進しようという政府の指示なのかもしれない。(夏休みでビーチで群れ遊んでいるティーンを狙って移動ワクチンクリニックを派遣したところもあるらしい。)一応「屋内の公共空間」に当たるマンションの共有部分からも、管理会社が配布した「マスク着用」と「2mルール/最大2人」の貼紙が消えていたけど、実はエレベーターの「2人ルール」はほとんど無視されていた。カップルは「1人相当」という暗黙の了解がてきて、事実上の「3人ルール」になっていたし、みんな「2人ですが、いいですか」、「どうぞ、どうぞ」とやって、ときにはカップル2組が「2人と同じよね」と和気藹々で乗り合わせたりしていた。(エレベーターの監視カメラに映っていたはずだけど、お咎めなし。)

だらけ気分払拭のつもりで、涼しい風の通るミニチュア工房で、しばらく放置していた「ログキャビン」の制作を再開。手元にある材料を物色しまくっての100%自分流となると、さすがに試行錯誤の連続。ポーチの屋根を作るのに頼りになるのは頭の中の「仮想的組立図」だけだから、午後いっぱいかかって何とか満足できる体裁になった。手すりや柱を取り付ける前に、ドアに取っ手をつけるのを忘れないようにしないとね。後は、窓にはフラワーボックス、屋根からはぶらんこベンチ、その他ポーチに置く植木鉢やらテーブルやら何やらをいろいろ楽しく工作・・・。







また新しい1週間だけど良くも悪くも何かと変化

2021年07月06日 | 日々の風の吹くまま
7月5日(月曜日)。☀☀☀。また新しい1週間の始まり。ああ、窓やパティオドアを開けておくと涼しくなり過ぎるくらいの快適な風。気温が40度を超えてローストになりそうだったのがほんの1週間前だったなんてまるで嘘みたい。家の中の気温は最高でも27度、オフィスは28度で、レクルームにいたっては24度。でも、晴れているのに、東の空は1日中ぼぅっとかすんでいて、山並みが見えない。まさか山林火災の煙が迫ってきているんじゃないだろうな。暑いときに沿岸地帯まで煙が押し寄せて来たら、どうしよう。

今BC州内で燃え盛っている山林火災は200ヵ所で、その3分の1は必死の消火活動でも火勢が弱まらず、まったく手がつけられない状態。この2日間で新たに発生した火災は40ヵ所で、ほとんどが落雷によるもの。州南部の内陸地方は、夏はからからに乾燥する上に30度超えはあたりまえの猛暑地帯なので、山林火災の原因になる雨を伴わない雷が多発する。おまけに行楽地が多いので、ビーチやキャンプ場から出火することも多い。週末には火災防止のために州全域で禁止されているキャンプファイアを燃やして、10万円以上の違反切符を切られるバカが続出したそうだし、避難勧告が出ている地域へボートを持って行って遊んでいる「都会人」もいるというから、んったくバカにつける薬はないな。何か、脳内の配線がどこかおかしいんじゃないか思ってしまう。

州で人気最高のテレビ番組が終了したという記事があって、何のことかと思ったら、ボニー先生とディックス保健大臣がやっていた定例コロナ会見。テレビで生中継されて、毎日高い視聴率を上げていたんだけど、第3波以降週6日だったのを今月から週2回に減るのを受けて、生中継は終了することになったそうな。去年の2月から始まってから、これまでの記者会見は何と210回。ボニー先生は今でも支持率70%で、(自らも聴覚障害者の)手話通訳のナイジェルさんも、その表現豊かな通訳ぶりでスター並みの人気を誇っていて、どちらもファンクラブができたくらい。今日正午までの24時間のBC州の新規感染者数はわずか20人で、州内のワクチン接種対象者の40%が2回目の接種を済ませたそうだから、コロナは確実に収まりつつあるということだね。(もちろん変異株の脅威は残っているけど。)

世の中、だんだん明るくなって来ているのは確かで、少しずつ開放感が沸いて来る感じ。ま、今日はせっかくの快適な夏日だから、1日中ずっと気合を入れて仕事。世の東西を問わず、何百年を隔てても、官庁とビジネスのいたちごっこはあんまり変わっていないからおかしくなる。色がどうの何がどうのと仕分けをしたところで、所詮人間の考えること、やることは同じってことかな。おもしろかったもので、校正作業はとんとん拍子に進んで、終わったところでDropboxにアップロードして「仕事モード」は最後の章が上がって来る月末までお預け。ふぅ・・・。


マスク着用義務解除4日目の風景

2021年07月05日 | 日々の風の吹くまま
7月4日(日曜日)。☀☀☀。ぐっすり眠れた気分で目が覚めたら、もう8時過ぎ。ニューウェストの今日の予想最高気温は「真夏日」的な26度、ほぼ1日南東の風で、ほぼ(ワタシには)理想的な夏の日。もっとも、1日中日陰のレクルームは、冷房のつもりでパティオドアを夜通し開けたままのせいもあって、室温は24度。サーモスタットを手動にしてあるからヒーターは入らないけど、ちょっと涼し過ぎる感じ。同じ向きのキッチン/園芸ルームのパティオドアを開けると、ここも涼しい風。これならランチにオーブンを使ってピッツァを焼けそうだな。

朝から電気ケトルが沸騰したままで自動的にオフにならなくなって、Bodumのフレンチプレスにも不満があったので、よっしゃ、買い物に行かなくてもいい今日は道路向かいのLondon Drugsにひとっ走り。銀行やネイルサロンのあるロビーに入るドアに新しい張り紙があって、「ワクチン2回接種済みの人以外は要マスク」。はて、持って歩くようなワクチン接種証明書なんかまだないんだから、2回接種したかどうかどうやって見分けるんだろうな。見るからに高齢者だったら2回接種済みの確率はかなり高いだろうけど、店の中を見渡すと、マスクをしているのはおおむね年配の人たちで、特に若い男性はほとんどがマスクなし。スタッフは全員マスクで、これは新しいガイドラインがまだ職場の安全を管轄するWorkSafe(労働基準局)から来ていないのかもしれない。

歩道を歩いている人たちも、義務が推奨に変わってからずっと暑い日が続いたせいもあるけど、マスク姿はちょっと減った感じがする。去年の11月から商店街の店やオフィスのドアにあった「マスク着用」の貼り紙がなくなっているところもけっこうあって、つまりはマスクなしでも入れると言うことだから、マスクをして歩いている人たちは惰性でそうしている場合が多いかもしれないし、色や模様がとりどりのファッション的なマスクが流行っていたようだから、せっかくいい値段で買ったマスクをお払い箱にするのは忍びないという心情もあるのかもしれないな。マンション内でのマスク着用義務は「屋内の公共施設」と同じに扱われていたけど、今のところは管理会社から「個々の管理組合理事会がそれぞれの事情に照らして方針を決めて、後日通知する」というお知らせが来ただけで、ロビーではしていない人が多くなったように見えるけど、エレベーターではまだほとんどの人がマスクをしている。私たちも、出かけるときはマスクを持って出て、エレベーターに同乗者がいるときだけ付けるけど、ロビーを通るときはマスクなしで、外に出たらよほどの人混みの中を通る場合でもなければマスクなし。

半年以上も義務としてマスクをし続けていれば、何となく習慣と化してしまっていると思うし、義務が解除になってまだ4日だから、それほど大きな変化がなくても当然かもしれないな。はて、この先、どうなるかな。BC州全体では、18歳以上のワクチン1回接種率が78%(12歳以上でも77%)、2回接種率は33%。高齢者の比率がわりと高いニューウェストでは、18歳以上の1回接種率は82%(50歳以上では85%)で、2回接種率は40%に接近。街角に安心感が広がるのはあんがい早いかもしれないな。


カナダで一番暑いリットン村が焼け野原に

2021年07月04日 | 日々の風の吹くまま
7月3日(土曜日)。☀☀☀。もう土曜日。今日は風通しがいいもので、床掃除は汗だくにならずに実に快適。前代未聞のヒートドームがでんと居座ったのは先週の金曜日だったから、1週間前は汗だらだらの掃除だったっけ。ほんっとに暑かったなあ。だいたい40度超えなんて生まれて初めての経験。まあ、昔は20度が夏日の感覚だったところで生まれ育った道産子だし、「冬は温暖多雨で夏は冷涼少雨」の西岸海洋性気候帯に46年も住んでいたんだから、猛暑はやっぱり辛い。ずっと湿度が低かったのが何よりもの救いかな。

でも、その湿度の低さ(乾燥)が裏目に出たのが、カナダでの観測史上最高気温の記録を3日連続で書き換えたリットン村。サハラ砂漠より暑いという49.6度を記録した翌日に突然大きな野火が発生して、緊急避難命令が出てからわずか30分ほどで炎が迫り、住民は着のみ着のままで脱出するのがやっと。小さな村は、建物の90%が焼失して、ほぼ全滅の状態。警察と検視局が現地入りできるようになって、確認された死者は2人。突然の避難で行き先がわからない人たちも多く、みんな無事であることを祈るばかり。惨事の原因は、煙が上がるのが目撃されてから火の手が迫るまでの速さからして、どうも村からそれほど遠くないところで延焼中の山火事ではないらしい。一説には、通過中だった貨物列車がブレーキをかけたときに出た火花が線路脇のからっからに乾いた草むらに引火した疑いがあって、カナダ国鉄(CN)が原因調査に参加。

何でも、植生のあるところで高温で砂漠並みに乾燥すると、枯れて乾いた葉が風で擦れ合っただけでも発火することがあるそうで、そういえば、2、3年前だったか、ニューウェストのサッパートン地区でも列車の通過後に線路脇の藪でボヤがあって、火花がどうのこうのと言っていたっけ。隣のバーナビーからニューウェストに通じるバイパスでは、夏の間バーナビー市がタンク車を動員して路肩の水撒きをやっているのは、自動車からの火花や触媒コンバーターの熱で草むらが燃え出すのを防ぐためらしい。住宅地がすぐそこだから、燃え上がったら人命への危険は瞬時だもの。

きのうはまるで熱中症にかかったようだったワタシのPC、今日は朝から何事もなかったようにまじめに動いているから、こっちは狐につままれた気分。ゆうべシャットダウンするときにまた例の「アップデートするからオフにしないでね」のメッセージが出て、下に「アップデート1件中1件をインストール」。3日連続でアップデートって何なんだよっとムカつきながらも、もう勝手にしなよって感じ。で、今日はまた「応答なし」やら勝手なパワーオフやらとのいたちごっこかだろうと思いつつ立ち上げてみたら、あぁ~ら不思議。WORDもCHROMEもごくごく普通に動いているし、キカイもきのうほど熱くならないから、ほんとにどうなってるのやら。いったい何のアップデートをインストールしたんだろうな。サポートを打ち切ったWINDOWSを3日連続でアップデートなんて、ほんと、マイクロソフトは何をやってるんだか、頭に来ちゃうなあ、もう。まあとにかく、まじめに動いているうちに仕事、仕事。


マイクロソフトのせいで愛用のPCが熱中症?

2021年07月03日 | 日々の風の吹くまま
7月2日(金曜日)。☁☀☀。今日は曇り空で始まって、予想最高気温は25度。まだちょっと暑い目だけど、どうやら普通に人心地がついたという感じで、きのうはへたれていたワタシもどうやら元気回復。ところが、ちっとも元気じゃないのはワタシのPC。まだ現役だった十何年前に買ったオールインワンのVAIOで、OSはとっくにサポートがなくなったWINDOWS7、WORDは2010(最近は開くたびにしつこく「まだ2010をお使いですか。アップグレードしませんか」とうるさかった)。別に不便してないから、アップグレードの必要もなかったの。

ほんとにワタシには何の不便もなかったんだけど、おとといの夜にシャットダウンしようとしたら「アップデートするからオフにしないでね」。サポートしてないのに何でアップデートなのか、よくわからないままで、きのうの朝PCを立ち上げたら、何もかもがやたらとのろのろ。WORDを開けば「応答なし」で立ち往生して、このヤローとにらんでいると、居眠りからさめたみたいに動き出すから始末が悪い。それでも1日何とかなったんだけど、ゆうべまた落とすときに「アップデートするからオフにしないで」。きのうやったばかりじゃないのぉとむかつきつつも、そのまま寝て、今朝起きてみたら「アップデート」の名目で勝手にEDGEをインストールしちゃっていたから、ムカッ。

きのうと同じで、CHROMEの検索は永遠の時間がかかるし、WORDは「応答なし」と「正常運転」の間を行ったり来たりだし、とにかく開こうとするファイルがことごとくEDGEの検閲を通らなければならないみたいな感じで、つい、世界征服を狙うあの習近平がマイクロソフトを乗っ取って、勝手にEDGEをインストールして監視してるんじゃないかと思っちゃったけど、まさかね。とりあえずEDGEはタスクバーから外して、WORDがまともに動いているのを確認してから仕事を始めたんだけど、午後になるといきなり電源がオフ。立ち上げ直して、自動保存のファイルを保存しようとすると「応答なし」。何とかいったんWORDを閉じてから開き直して、仕事を再開したけど、1時間もしないうちにまたいきなり電源がオフ。どうもオーバーヒートしているような感じがするので、必要なファイルをサムドライブにコピーしてラップトップに移してから、電源をオフ。冷たいお絞りを作って来て、排気口の辺りにかぶせて、「このヤロー、頭を冷やせっ」。古いPCにはEDGEは荷が重すぎるのかもしれないな。

PCが頭を冷やしている間に、ラップトップで仕事を始めたけど、仕事でなくてもこんな風に毎日マイクロソフトと相撲をとっている暇はないので、さっさと緊急事態宣言をして、アカウントのあるHPのサイトにログイン。オールインワンのページを開いて、さぁて、どれにしようかなぁ。こういうときのワタシは自分でも呆れるくらい決断が早い。上からスクロールして目に留まったのは24インチの「ノンタッチ」で、9万円が8万5千円。VAIOはタッチスクリーンだけど、特殊ガラスの画面がまぶしくて使い難いことこの上ない。十何年の間タッチはほとんど使わなかったから、タッチでない分だけ値段が安い「ノンタッチ」。付いて来るキーボードは(カナダなので)英仏バイリンガルなので、オプションの「英語オンリー」のキーボード。HPのでかいオールインワンを持っているカレシの分も入れて2個にして、さっと注文。送料無料で全部で10万円ちょっと。「早いなぁ」とカレシ。うん、潮時ってものがあるからね。それに、熱中症で頓死する前にVAIOをリタイアすれば、貴重なWINDOWS7とOFFICE2010が役に立つときがあるかもしれないし。(頭を冷やしたら、まじめに動いてはいるけど・・・。)


これって、熱疲労とかいうあれ?

2021年07月02日 | 日々の風の吹くまま
7月1日(木曜日)。☁☁。カナダデイ。午前7時半起床。予報に反して曇り空。先に起き出して、バルコニーの気温をチェックしたカレシが、「おいっ、19度だぞっ」。うっそぉ~。いや、ほんとに19度。スマホの天気アプリを見たら、ニューウェストの「現在」の気温は、あはっ、やっぱり19度。ちょっと開けたパティオドアから入って来る風は涼しいを通り越して鳥肌が立ちそう。きのうまでの、あの炎熱地獄は何だったんだと、何だか狐につままれたような気分。今日からレクリエーション目的の旅行が解禁になって、バンクーバー島へ行くフェリーは早朝から車がターミナルから溢れるくらいの大混雑。社交的な集まりの制限も屋内、屋外共に解除になったし、学校はきのうから夏休みだし、金曜日1日休暇を取れば4連休だし。あんがい日本のお盆のラッシュみたいな感じかな。

猛暑の間はけっこう元気だったんだけど、けさは目が覚めたとたんに右足の指から脛にかけて猛烈に痛い痙攣。起きてあちこち歩き回っているうちに何とか収まってくれたけど、朝ご飯のテーブルに着いたら、何となくめまい感があって、何となく胸がむかついているようで、あんまり食欲もなくて、何ともいやぁ~な気分。はて、急に気温が下がったりするから、自律神経が狂ったのかな。それとも、ゆうべはそんなに暑くもなかったのに、寝ている間にずいぶん汗をかいたみたいだから、もしかしたら「熱疲労」とかいうあれかなあ。猛暑の間、いつもデスクにおいてあるウォーターボトルに別に冷蔵庫で冷やしておいた緑茶を足しながら、せっせと水分を取っていたんだけど。

校正とリサーチを担当している出版本の次の章の英訳ファイルが上がって来て、作業期間は1週間。ちょっと長めの章だから、すぐにでも手を着けた方がいいとは思うんだけど、今日は何とも気合が入らない。午前中の間にウォーキングに行ったら、風が思った以上に涼しくて、少しは元気が出たけど、やっぱり何となくだらぁ~んとした気分。ワタシは、持続的なストレスがあると、いつもと同じに食べていても体重が増える傾向があって、たぶん原始的な遺伝子が「長丁場に備えてエネルギーを蓄えなくちゃ」と基礎代謝率を下げるんだと思う。(逆に、戦うか逃げるかという極端なストレスのときは食べていても体重が減る。)今朝は体重が増えていたから、気づかないうちに週末の炎暑がストレスになっていたんだろうな。そこで今日は仕事は諦めて、ワタシとしては極めて珍しい「昼寝」。1時間くらい眠って、わりとすっきりしたけど、自分で気がつかないうちに溜まって来るストレスはやっかいなもんだ。

結局のところ、今日は1日中ちんたらちんたらと過ごして、猛暑に吸い取られたエネルギーの貯め直し。コロナの冬眠から覚めた7月は楽しみな予定が3つもあって、急に忙しくなりそう。午後10時、北西の空には山の稜線に沿って夕焼け色がまだ残っている。バルコニーの気温は20度。うっそぉ~。いつもなら快適な気温のはずだけど、今夜は何となく「肌寒い」感じ。それにしても、ほんの数日前はほんっとに暑かったなあ。わずか数日でこの違い・・・。

         
 6月26日午後8時38分    7月1日午後9時


前代未聞の猛暑は過ぎて行ったけど・・・

2021年07月01日 | 日々の風の吹くまま
6月30日(水曜日)。☀☀☀。何とも気持のいい風。この時期、我が家にとって一番うれしい南東の風。窓やパティオドアの開け加減では涼し過ぎるくらいで、いつも一番涼しいミニチュア工房のある部屋なんかうっかりすると暖房が入って来てしまう。そんなに冷たいはずはないのになあと不思議で、部屋の真ん中に突っ立って風の流れを観察していたら、あはっ、そっか。入り口にあるサーモスタットが開けたドアから一直線の位置にあるもので、吹き抜ける涼しい風で日中の設定温度(23度)以下になると自動的にセンサーがヒーターのスイッチを入れてしまうわけ。手動モードに切り替えて、設定温度をうんと下げて解決したけど、「自動」って便利なときは便利でも、一人歩きを始めると便利じゃなくなるからやっかい。

とにかく前代未聞の熱波は、5日目にしてやっと重い腰を上げて、メトロバンクーバーから移動してくれたわけだけど、5日間に「突然死」として検視局に報告された件数が通常の3倍の486人。そのほとんどが独り住まいの高齢者で、熱中症が原因らしい。アメリカ大陸の北西岸は真夏でもあまり暑くならないところだったので、集中冷房があるのは大金持の邸宅ぐらいのもので、北米でクーラーといえば窓枠にはめ込むタイプ。バンクーバーのダウンタウンや電車の駅周辺に林立するタワマンでも部屋にエアコンが付いているのは最上階がせいぜいで、ほとんどの管理組合が東京の家やマンションのようなエアコンやはめ込み式のクーラーの設置を規約で禁止していて、使えるのはポータブルクーラーのみ。(でも、ガラス張りのタワマンには引き違い窓がないから、排気ダクトを外に出すと窓を閉められなくて、かえって猛暑の熱気と排気の熱が入って来るらしい。)つまり、これまでエアコンが「必需品」ではなかった環境で、熱中症に関する知識も乏しかsったから、これだけ犠牲者が出てしまったんと思う。

カナダの観測史上最高気温を3日連続で更新して、49.6度を記録したばかりのリットン村。人口300人ほどのコミュニティの近くで発生した野火があっという間に大きくなって、住民全員に緊急の避難命令。村の人たちは火災が村に燃え広がる直前に持てるだけの物を車やトラックに積んで脱出するのがやっとで、すでに住宅を含む建物が何棟か焼けてしまったらしい。何か、踏んだりけったりなんて言葉では言い表せないような、切ない気分。異常な熱波のせいで、乾燥している内陸では山火事が多発していて、東の方が山並みが見えないくらいかすんでいるのはそのせいかもしれない。一昨々年とその前の年には大規模な森林火災が多発して、メトロバンクーバーの空が何週間も流れて来た煙に覆われて、太陽がオレンジ色の点にしか見えなかったけど、あの再来は堪忍して欲しい。

あしたから7月。BC州ではコロナの規制解除がステップ3に移行。ついでにカナダの建国記念日なんだけど、いろいろな事情でお祝いムードにはほと遠い。先住民の同化政策の暗い歴史は、アメリカにも、オーストラリアにも、日本にもある。先住民の同化教育をした寄宿学校の「墓標のない墓地」に眠っていた子供たちに彼らが生まれ持っていた「名前」を返してあげて欲しい。現代のDNA鑑定の技術を駆使すればできないはずはないと思う。糾弾し、断罪するばかりでは何も解決しない。何であれ、今社会としてできることからやらないと・・・。