
今日も、ギラギラ太陽の照り付ける朝となりました。
7月に入って、(家の中ですが) 風鈴を吊りました。
それでも午前中は、その硝子の風鈴が風に揺れて、
カラコロと快い音を立てていました。音で聴く涼しさって、ありますね。
簾(すだれ) に風鈴、団扇(うちわ)・・。そして打ち水。
夏と言うと、なぜか日本情緒に溢れた、こんな光景が浮かびます。
ある種の懐かしさも伴って・・。


【サルビア】・【セージ】

こんな青い花が目を惹きます。
そう言えば、7月の色は
「紫露草」 の淡い紫色だとか。
夏には、赤や黄色など、
鮮やかな色が、似合いますが、
そんな中で、こんな青い花に
出会うとなぜか、ほっとします。
砂漠で出会った、
オアシスのように・・。

花言葉は「清楚」、「気品」。
花もいいけれど、丸く膨らんだ蕾も、
可愛いですね。そして・・。
武士に好まれた花のようです。
江戸城には、「桔梗の間」 や、
「桔梗門」などがありますから。
「桔梗の花 咲く時ぽんと
言ひそうな」
~加賀千代女
「朝顔は 朝露負ひて 咲くと言へど
夕影にこそ 咲きまさりけれ」
(朝顔=桔梗) ~万葉集

とは言え、今年も、本物の? 朝顔を植えました。
品種は 「ヘブリンブルー」。
これも 「天上の青」 とも呼ばれるように、
目の覚めるような青い花を咲かせるのですね。
今年は、殊の外、生育が早く、
もうすぐ開花の勢いです。
そうそう、「天上の青」 と言って思い出すのは、
曽野綾子の同名の小説。
彼女の作品は、
ほとんど途中で読む意欲をなくするのですが、
この本は、最後まで読んだ数少ない本の一つです。
もう随分、前ですが・・。
やはり、朝顔を扱った小説でした。