【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

薫り立つ世界

2008-07-13 17:10:48 | ハーブと香り雑学


   今日も思ったより涼しく、起床時は真珠色の朝でした。でも、その後、気温は鰻登り。
  そう言えば、昨夕、今年初めて蝉の鳴き声を聞きました。

   今朝も、鳴くかと思ったのですが、今の所、声はしていません。
  と言っても、昨日鳴いたのは、夕方のほんの僅かな時間だったのですが・・。

   今は、小鳥の 「チュン、チュン・・」 「チ~ッ、チ~ッ」 「ピヨピヨ~ッ・・」 という
  声だけ。それでも、かなりの音量ですが・・。

   “小鳥達は、一年中にただ一日の
  この夏の日だと言うように歌いまくっていた。”
         
                                       【「赤毛のアン」 第2章】

   昨日は蕾だった、
   「オレガノ」 が開花しました。

   和名は、「花薄荷」。(ハナハッカ)。
  どちらも美しい響きですね。

   声に出して呟いただけで、
  そこはかとなく、いい香りが、
  プ~ンと漂って来るようです。

   「マジョラム」 の花と似ていますが、
  「マジョラム」 の花は白く、
  「オレガノ」 は紫紅色。

   ギリシャ語で、“山々の喜び” という意味が、あるのだそうです。
  元々は岩山で、自生していたのだそうですね。

   ハーブ特有の小さな花は、他のハーブの花と同じですが、
  小花が集まって咲く姿は、とりわけ美しいものです。

   乾燥すると、香りが強くなるので、ドライフラワーやポプリに、
  適していると、されている花でもあります。

   “扉口から入って来る涼しい快いそよ風は、
  庭から幻想的な匂いと、リラやミス・オリバーや、ウォルターが、
  笑ったり喋ったりしているつたの、垂れ下った一隅の楽しそうな、
  賑やかな声のこだまを運んで来た。・・・”
      
                                       【「アンの娘リラ」 第1章】

    この時間、微風どころか、
   ピタッと、風は止まっています。凪状態。

    僅かに、「半夏生」 の、
   しべの部分が、先っぽを揺らして・・。
   アンの言う、
    「黄色い夏の日の午後」

    これ又、繊細な蜘蛛の糸で作った、
   テーブルクロスの出来上がりです。
   (以前は こちら

    良くも、こんなに器用に・・と、
   言いたくもなりますね。
   まさに、一級の芸術品!

    尤も、写真では、その網目が見えませんので、絹の薄い、“ヴェール” のようにも・・。

   “木々に掛け渡した 蜘蛛の巣 が、銀の糸のように光り、
  樅の枝と花々が親しげに囁き交わしているかのように
  思われた。・・・”
                       【「赤毛のアン」 第9章】