
今日も思ったより涼しく、起床時は真珠色の朝でした。でも、その後、気温は鰻登り。
そう言えば、昨夕、今年初めて蝉の鳴き声を聞きました。
今朝も、鳴くかと思ったのですが、今の所、声はしていません。
と言っても、昨日鳴いたのは、夕方のほんの僅かな時間だったのですが・・。
今は、小鳥の 「チュン、チュン・・」 「チ~ッ、チ~ッ」 「ピヨピヨ~ッ・・」 という
声だけ。それでも、かなりの音量ですが・・。
“小鳥達は、一年中にただ一日の
この夏の日だと言うように歌いまくっていた。”
【「赤毛のアン」 第2章】

「オレガノ」 が開花しました。
和名は、「花薄荷」。(ハナハッカ)。
どちらも美しい響きですね。
声に出して呟いただけで、
そこはかとなく、いい香りが、
プ~ンと漂って来るようです。
「マジョラム」 の花と似ていますが、
「マジョラム」 の花は白く、
「オレガノ」 は紫紅色。
ギリシャ語で、“山々の喜び” という意味が、あるのだそうです。
元々は岩山で、自生していたのだそうですね。
ハーブ特有の小さな花は、他のハーブの花と同じですが、
小花が集まって咲く姿は、とりわけ美しいものです。
乾燥すると、香りが強くなるので、ドライフラワーやポプリに、
適していると、されている花でもあります。
“扉口から入って来る涼しい快い微風は、
庭から幻想的な匂いと、リラやミス・オリバーや、ウォルターが、
笑ったり喋ったりしている蔦の、垂れ下った一隅の楽しそうな、
賑やかな声のこだまを運んで来た。・・・”
【「アンの娘リラ」 第1章】

ピタッと、風は止まっています。凪状態。
僅かに、「半夏生」 の、
しべの部分が、先っぽを揺らして・・。
アンの言う、
「黄色い夏の日の午後」。
これ又、繊細な蜘蛛の糸で作った、
テーブルクロスの出来上がりです。
(以前は こちら )
良くも、こんなに器用に・・と、
言いたくもなりますね。
まさに、一級の芸術品!
尤も、写真では、その網目が見えませんので、絹の薄い、“ヴェール” のようにも・・。
“木々に掛け渡した 蜘蛛の巣 が、銀の糸のように光り、
樅の枝と花々が親しげに囁き交わしているかのように
思われた。・・・” 【「赤毛のアン」 第9章】