【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

炎天下にそよぐ風

2008-07-24 16:21:06 | 四季のスケッチ


   こちらは、朝から灼熱の太陽がギラギラ。
  朝、9時半で、居間の温度計は既に30℃を指し示していました。

   「新しい日が窓を叩いているわ。
  あたし達に何を持って来てくれるかしら。」
         
                                   【「アンの娘リラ」 第3章】

   朝からこのような暑さでは、思考がバッタリ停止してしまって、
  とても、アンの娘、リラ のような気分になど、なれません。こんな時・・。

   「暑い、寒いは、言わない」 と、言っていました祖母の顔が、
  ス~ッと頭を過(よぎ)ります。

   いつも、ピシッとしていて、1本、筋の通っていた
  この祖母が、なぜか苦手? でした。
  (可愛がってくれたのですが・・)

   でも最近、何かにつけて、背筋をピンと伸ばし、
  凛としていた、その姿を思い出してしまうのです。   

   「暑い」 という言葉を出す度に、その顔が
  浮かんで来るものですから、口にする事が、
  これでも随分、少なくなりました。

   そうですね。嘆いたからと言って、
  涼しくなるものでも、ありませんものね。
  気のせいか、少々我慢強くなったような・・?

   ところで、近所の道端で、又々、「昼顔」 を
  見つけました。この暑さの中、萎れる事なく咲いて
  いる姿を見ますと、感動すら覚えます。

     高円たかまどの 野辺の かほ花 面影に 
        見えつつ妹は 忘れかねつも」

                                大伴家持(おおとものやかもち)
  
  【高円の野辺に咲く、かほ花(=昼顔) のように、美しいあなたが
    面影に見えて忘れられない】

   この 「昼顔」 に、こんなロマンティックな歌を詠んだ人が、いたのですね。
  万葉人の感性を思います。

   そうそう、かほ花は、「容花」、「貌花」 とも書かれて、
   『万葉集』 には、4首に登場します。

   「杜若」(かきつばた)、「沢瀉」(おもだか)、「木槿」(むくげ)、「朝顔」など、
  諸説がありますが、現在では「昼顔」 であろうとする説が、最も有力だそうです。

   こちらは、昨日の空です。
  (午後4時半頃)

   少し前には、能登半島の
  形の入道雲が、ちょっとの間に
  鳥の姿に・・。(電線が邪魔ですが)

   そう言えば、今日も同様の
  空になっています。

   気温も鰻登り。
  昨日以上の暑さになっています。