
こちらは、朝から灼熱の太陽がギラギラ。
朝、9時半で、居間の温度計は既に30℃を指し示していました。
「新しい日が窓を叩いているわ。
あたし達に何を持って来てくれるかしら。」
【「アンの娘リラ」 第3章】
朝からこのような暑さでは、思考がバッタリ停止してしまって、
とても、アンの娘、リラ のような気分になど、なれません。こんな時・・。
「暑い、寒いは、言わない」 と、言っていました祖母の顔が、
ス~ッと頭を過(よぎ)ります。

この祖母が、なぜか苦手? でした。
(可愛がってくれたのですが・・)
でも最近、何かにつけて、背筋をピンと伸ばし、
凛としていた、その姿を思い出してしまうのです。
「暑い」 という言葉を出す度に、その顔が
浮かんで来るものですから、口にする事が、
これでも随分、少なくなりました。
そうですね。嘆いたからと言って、
涼しくなるものでも、ありませんものね。
気のせいか、少々我慢強くなったような・・?
ところで、近所の道端で、又々、「昼顔」 を
見つけました。この暑さの中、萎れる事なく咲いて
いる姿を見ますと、感動すら覚えます。
「高円の 野辺の かほ花 面影に
見えつつ妹は 忘れかねつも」
大伴家持(おおとものやかもち)
【高円の野辺に咲く、かほ花(=昼顔) のように、美しいあなたが
面影に見えて忘れられない】
この 「昼顔」 に、こんなロマンティックな歌を詠んだ人が、いたのですね。
万葉人の感性を思います。
そうそう、かほ花は、「容花」、「貌花」 とも書かれて、
『万葉集』 には、4首に登場します。
「杜若」(かきつばた)、「沢瀉」(おもだか)、「木槿」(むくげ)、「朝顔」など、
諸説がありますが、現在では「昼顔」 であろうとする説が、最も有力だそうです。

(午後4時半頃)
少し前には、能登半島の
形の入道雲が、ちょっとの間に
鳥の姿に・・。(電線が邪魔ですが)
そう言えば、今日も同様の
空になっています。
気温も鰻登り。
昨日以上の暑さになっています。