
起床時は曇っていましたが、“朝曇り晴れの元” と言う言葉通り、
カンカン照りの空となりました。今日も、雲一つありません。
それにしても、小鳥の 「チュンチュン・・」 と、鳴く声はしますが、
相変わらず蝉の声は・・全く聞こえません。
幼虫として何年も何年も、地中に住み、(中には17年間も) 漸(ようや)く脱皮して、
鳴けるようになっても、数日しか生きられないと言います。
木の上に、空蝉(うつせみ)の姿は、見るのですが・・。
ちょっとばかり・・蝉が鳴かない事で、今年の夏は拍子抜けしています。


さて、今年初めて 「朝顔」 が咲きました。それなのに・・気付かなくて。
気付いた時は、もう日が高くなっていて、萎(しお)れ気味。
この朝顔も、去年に比べると、何とも不作。そう言えば・・。
花に心があるなら・・。去年程、真剣に開花する事を待ち望んでいたかどうか・・。
思い当たる事があるだけに、心は、ちょっぴり複雑です。
「朝顔や 絵に描くうちに 萎れけり」 ~正岡子規
しかしながら、萎れる事に関しては、正岡子規のこんな俳句を見つけました。

萎れやすいのが、朝顔の特徴なのですよね。
何と言っても、「朝の美女」 ですもの。早起きして見るものでしょう。
日が高くなれば、この暑さですし、萎れても当然ですね。

「暁の 紺朝顔や 星一つ」 ~高浜虚子
そうそう、昨日の 「ハイビスカス」、今日も次々と開花。やはり真っ直ぐ上を向いています。
こんな風に、上を向いていて咲いてくれると、 「希望」 や 「明日」 が見えて、嬉しくなります。
ところで、華道家の方の花の写真を眺めていたら・・。
背丈の高い、こげ茶色の壺に、昼顔を活けていました。葉っぱを垂らすようにして・・。
淡いピンクの花びらと、緑の葉っぱ、壺のこげ茶が、しっくり合っています。
炎天下に咲いているものを手早く切って、水揚げするのがポイントとか。
題して、「夏の野趣を感じるひと時」。こんな贅沢も、あるのですね。