【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

花の心

2008-07-22 16:16:00 | 四季のスケッチ


   起床時は曇っていましたが、“朝曇り晴れの元” と言う言葉通り、
  カンカン照りの空となりました。今日も、雲一つありません。

   それにしても、小鳥の 「チュンチュン・・」 と、鳴く声はしますが、
  相変わらず蝉の声は・・全く聞こえません。

   幼虫として何年も何年も、地中に住み、(中には17年間も) 漸(ようや)く脱皮して、
  鳴けるようになっても、数日しか生きられないと言います。

   木の上に、空蝉(うつせみ)の姿は、見るのですが・・。
  ちょっとばかり・・蝉が鳴かない事で、今年の夏は拍子抜けしています。

 
 

   さて、今年初めて 「朝顔」 が咲きました。それなのに・・気付かなくて。
  気付いた時は、もう日が高くなっていて、萎(しお)れ気味。
  この朝顔も、去年に比べると、何とも不作。そう言えば・・。

   花に心があるなら・・。去年程、真剣に開花する事を待ち望んでいたかどうか・・。
  思い当たる事があるだけに、心は、ちょっぴり複雑です。

     「朝顔や 絵に描くうちに 萎れけり」   ~正岡子規

   しかしながら、萎れる事に関しては、正岡子規のこんな俳句を見つけました。  
  萎れやすいのが、朝顔の特徴なのですよね。

   何と言っても、「朝の美女」 ですもの。早起きして見るものでしょう。
  日が高くなれば、この暑さですし、萎れても当然ですね。  

   「暁の 紺朝顔や 星一つ」   ~高浜虚子

   そうそう、昨日の 「ハイビスカス」、今日も次々と開花。やはり真っ直ぐ上を向いています。
  こんな風に、上を向いていて咲いてくれると、 「希望」 や 「明日」 が見えて、嬉しくなります。

   ところで、華道家の方の花の写真を眺めていたら・・。
  背丈の高い、こげ茶色の壺に、昼顔を活けていました。葉っぱを垂らすようにして・・。

   淡いピンクの花びらと、緑の葉っぱ、壺のこげ茶が、しっくり合っています。
  炎天下に咲いているものを手早く切って、水揚げするのがポイントとか。
  題して、「夏の野趣を感じるひと時」。こんな贅沢も、あるのですね。