
【蔓日々草】

なりました。花曇りです。
そして今日は、二十四節季の一つ、
「清明」 ですね。
春分から数えて15日目。
あらゆる万物が発生、
清明になる時期と言います。
それにしても、この季節、
美しい言葉が並びます。
民俗学の権威、
折口信夫(おりぐちしのぶ)に
よれば、「春」 とは “魂が「張る」” 事。
昨日の山部赤人もそうですが、
野遊び(草摘み)などの行為は、
魂の充実を求める行為だったとか・・。
すなわち春の芽吹きに宿る霊力を取り込む、一種の呪術だったという訳です。
古(いにしえ)から春は、人々を詩人にするばかりか哲学者にもさせるようですね。

【チオノドクサ】

【花韮「ハナニラ」】
“・・・羊歯や 星花 や鈴蘭や真紅の草の実がずっとその径に
沿って茂り、空気にはいつも快い香気が漂っていた。・・・略・・・”
【「赤毛のアン」 第15章】
こちらは今日も青い花を。
と言っても、これまで何度か登場しているものもありますが・・。
ところで上の写真の 「花韮(ハナニラ)」、英名の 「星花」 の方が素敵ですね。
名前の通り、葉っぱを千切ると韮の匂いがするから付けられたようですが・・。
別名は、「西洋甘菜(セイヨウアマナ)」。
この花、そう思って見るからでしょうか、何とも寂しそうな花ですね。
花言葉は、「悲しい別れ」、「耐える愛」。
「悲しい別れ」 は嫌ですから、まだしも 「耐える愛」 の方を・・。
~なんて。でも、こんなに楚々とした花ですのに。
因みに 「チオノドクサ(雪の栄光)」 の花言葉は、「優れた美人」 だそうです。
さて、3日付の新聞に次のような詩を見つけました。
私も 「さ緑」 という色がある事を初めて知りました。日々、発見ですね。
そうそう、花曇りだった空は、午後になって淡い水色の空に。
どうやら、お天気の方は安定しているようです。

さ緑
さ緑 という言葉を
今日 知りました
若草の緑色
という意味
はじめて知った言葉を
今日 心に留めました
はじめて美しいものを
立ち止まって見る時と
同じように