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「例え100万ドル持っていても、 ダイヤモンドの首飾りを何本も持ったって、 この美しさをこれ以上 楽しむ訳には行かないわ。 あたし、他のどんな女の人と 代えてくれるからと言っても、 代わりたくなんかないわ。 あの白いレースの人になって、しょっちゅう、 不機嫌な顔をしていたいと思って? まるで生まれつき、 世の中を軽蔑しているみたいに? (中略) あたしは自分の他、誰にもなりたくないわ。 例え一生、ダイヤモンドに 慰めて貰えずに過ごしても」 と、アン は言った。 【「赤毛のアン」 第33章】 |
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今日も概ね晴れましたが、相変わらず寒さが続きます。
こんな天候では、なかなか冬物がしまえませんね。
でも四月には必ず・・いいえ、
時には五月になっても寒の戻りはありますものね。
何年か前には灯油を綺麗に使い切って、
往生した事がありましたっけ。
それ以来、たっぷり準備する事にしています。
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今日もアンナ・カレーニナで
引っ張ります。
長い事、映画から
遠ざかっていた私ですが、
この余韻だけは健在です。
僅か二時間余りですが、
きらびやかな十九世紀の
世界に滞在。
しかも豪華絢爛(けんらん)
たる貴族社会に。
でも、戻って来られて
良かったです。
~なんて。
今日の アン の言葉では
ありませんが、例え
人から羨むばかりの美貌に
恵まれ、華麗な衣装と豪華な
宝石に包まれたとしても。
ロシアの過酷な自然にも
到底耐えられませんから。
それにしても日露戦争より少し前の、あの時代、
貴族社会と一般社会の格差には唖然とします。
貴族社会を描いていても、そこかしこに垣間(かいま)見えたものです。
そんな事がロシア革命の一端になったのでしょう。
ふと、以前に読んだ司馬遼太郎の 「坂の上の雲」 を思い出したり。
それら様々な事に思いを馳(は)せながら・・。
映画って、やっぱりいいですね。そして一杯の珈琲も。