【「著莪(シャガ)」】
【フリージア】
「新しい日が窓を叩いているわ。 あたしたちに何を持って来てくれるかしら」 ミス・オリバー はかすかに身震いした。 リラ のような熱意を込めて 日々を迎えた事は決してなかった。 ミス・オリバーくらいの年になれば、 新しい日が恐ろしい事を もたらすかも知れない事を 知らなくはなかったからである。 (中略) 「今日は何か思いがけない事が 起こればいいわね。 郵便が来て、ドイツとフランスの間で 戦争が避けられたというニュースを 持って来てくれたらいいけれど」 【「アンの娘リラ」 第3章】 |
揺れと共に目覚めた朝。
こんな事は滅多にある事ではありません。
咄嗟(とっさ)に枕元の時計に目を遣りましたら・・。
午前5時半過ぎ。(正確には5時33分)
丁度、時間的にも阪神大震災を思い出したものです。
幸いすぐに治まり、上から物が落ちるような事はありませんでしたし、
たいした事はありませんでしたが、地震の揺れでの目覚めって嫌ですね。
折しも北朝鮮のミサイル問題。
地震だとすぐに分かりましたが、時期が時期だけに、
中にはミサイル! と思った方もいらしたようです。
天災ならいざ知らず、人為的な破壊工作だけは
御免被(ごめんこうむ)りたいものです。
さて、心の重い話題は、
このくらいで。
植えた覚えのない花の
正体が判明しました。
毎日、その花の蕾を眺め
ながら、どんな花が咲くのか・・
花の咲く日をどれだけ
待ち侘びた事でしょう。
期待と共に。
それは、菖蒲(あやめ)を
彷彿(ほうふつ)させる、
「著莪(シャガ)」。
尤も同じ
「アヤメ科」 ですけれど。
しかも日陰に咲く、
繊細で白い花なのです。
花言葉は、「友人が多い」。
沢山の花芽を付けていますものね。
納得です。
沢山の花芽と言えば、フリージアも。
毎年、真っ先に咲く黄色。
尤も黄色のフリージアの花言葉は 「無邪気」ですが。
「紫の斑の仏めく著莪の花」 ~高浜虚子