

【まるで切絵細工の 「インウォールクラータ」】

【老いた 「半夏生」】

【午前 6 時半の空 ~ 羊雲】

「雨は降らないわよ ―― インディアン峠の上にもくもく出ている あのふわふわした薔薇色と白の入道雲の外、 雲は一つもないもの。 ああいう雲を見る度に私、鷲のような翼で 舞い上がってあの雲の真ん中へすーと 舞い降りたい気がするのよ」 【「エミリーはのぼる」 第12章】 |

今日は、写真のような趣きのある空になりました。
やっと本来の秋間近の夏空が戻って来ました。
そして、久し振りに雨の心配のない空に。
同時に目覚めてから雨戸を開ける前の、
ちょっとしたワクワク感も。
つい先程、「ツクツクボウシ」 が、
ひとしきり鳴いていましたが、今の季節にピッタリですね。
そう言えば、「クマゼミ」 の声。
4日前を最後に、バタッと聞かなくなりました。
思えばあの日、朝から狂おしい程の鳴き声。
やはりあれが最期だったのでしょうね。


【樹木の涙 ~ 薔薇の病葉(わくらば)】

【「茄子(ナス)」の葉っぱ】

感じた事。
日向(ひなた)と
日影がより色濃くなり、
くっきりして来ました。
まだまだ暑いけれど、
この空気、この匂い。
この季節独特の
お日様の匂い。
そう、それは秋の匂い!
そんな中、一たび
植物に目をやれば・・。
虫に食われ、
それでも、まるで
切絵細工のような
芸術性を垣間見せる、
インウォールクラータ
の葉っぱ。
一方、秋を待たずに
赤や黄色に変色して
しまった薔薇の葉っぱ。
原因は、やはり虫や、暑さ、風通しの悪さなど様々です。
所謂(いわゆる)、病葉(わくらば)と呼ばれているもの。
「別(わ)くる葉が変化した」 という説や、
「脇枯るる若葉」 から取ったという説等など・・。
語源は色々あるようですね。
こんな正常とは言えない、これらの葉っぱ。
それでも精一杯の華やぎを見せている事に感動します。
そうそう、今は切絵細工さながらの、
インウォールクラータの葉っぱ。
これは季節が進みますと、見事に再生します。
植物の再生能力も見逃せません。お楽しみに。