

【武家屋敷】

【江戸情緒の残る町家 ~ 「クロマツ」 は市の保護樹木に指定】


【町家暮らしの佇まい】

「ヒラリーは元から窓が好きなのよ。 普通のとは変わっているのを見ると、 いつも有頂天になって喜んだものだわ。 元メアリ・マクンナハンおばあさんが 住んでいた家のあの小さな屋根窓ね ―― 【「パットお嬢さん」 第1年目】 |

起床時の空は見事に何もない空。
いいえ、南西の空には下弦の有明の月がありましたが・・。
そのせいもあって朝の冷えたこと!
季節は3月になりましたが、厳寒期並みの寒さです。
ところで、お隣の枝垂れ梅も、そろそろ終わり。
玄関の階段に雪のような白い花びらが落ちています。
それでも桜と違って、あくまでも控えめで、
大人しやかな気がしてなりません。



朝は寒かったけれど、日中は暖かくなるとの事で外出。
いえいえ、どうして。意外にも肌に当たる風は冷たくて、ちょっぴり後悔。
「風が冷たいですね」 「本当に」
「昨日、嵐山に行ったら雪が降っていて、寒い事といったら!」
「こちらも少し降りましたけれど、向こうはもっと降ったのですね」
~たまたま出会った見ず知らずの人との会話。
最近、こういう事が良くあります。これも一期一会ですものね。
それにしても・・。
何かの本で読んだ事があるのですが、
“日本人は気象の話が好き” とありましたが、納得!
見ず知らずの人とだって、
こんな風に会話が成り立つのですものね。
前置きが長くなりました。
さて、今日も私は道草です。相も変わらず、大好きな町家を。
格子窓に通庇(とおりひさし)、厨子二階(つしにかい)や
虫籠窓(むしこまど)といった、いかにも町家らしい
設(しつら)えが目を引きます。ただ、卯建(うだつ)はありません。
「厨子二階」 とは低い二階、「虫籠窓」 とは虫籠のように、
縦に桟が入ったもの。町家を象徴するデザインですが、個性は様々です。
おまけに現代の家と違って住みにくいであろうに、
大切に思い、手直ししながら、この町家で実際に生活していらっしゃる人々。
頭が下がります。(冒頭から7枚目だけが空家)
心、和む空間がそこにありました。