



「ご覧なさい。綺麗でしょう? アンは急いで言葉を続けた。 「1年は本のようなものね、マリラ。 春のページはさんざしと すみれ に書かれているし、 夏は薔薇に、秋は楓のもみじ葉に、 冬は柊と常緑樹にね」 【「アンの愛情」 第22章】 |

今日は一気に春がやって来ました。
と言ってもフリージアや、ヒヤシンスなど
春の花が一斉に開花した・・という訳ではありません。
咲いているのは、「菫(スミレ)」。
しかも三色菫やヴィオラ昨年から咲いているものです。
しかしながら、先日まで寒さに縮こまるように咲いていた
これらの花々も、ここに来て株も大きくなり、こぼれんばかりに咲いています。
嫌が応にもこれらの花が、春の花である事を教えてくれているような気がします。




さて、春の1ページは大好きな青い菫から。
折に触れ記していますが、可憐で繊細で何とも儚げな花。
ある意味、薔薇とは対照的な花ですね。
それは、同様に大好きなレースや和紙などにも通じるものですね。
見かけによらず、強靭さも持ち合わせていますから。
少々、踏まれてもしっかりと立ち上がる花。
優しい花には強い根もあるという事なのでしょう。
あやかりたいものです。