


此処まで決心をした時、空が怪しくなって来た。 煮え切らない雲が、 頭の上へ靠垂れ懸って居たと思ったが、 いつの間にか崩れ出して 四方は只雲の海かと怪しまれる中から、 しとしとと春の雨が降り出した。 ―― 時々風が来て、高い雲を吹き払ふ時、 薄暗い山の脊が右手に見へることがある。 【夏目漱石作 「草枕」】 |

今日は雨の週明けとなりました。しとしとと、音もなく降る春の雨。
尤も午後にはいつの間にかやんでいましたが・・。
いずれにしても天気予報通りです。
そう言えば最近、すぐに天気予報を見て、
それによって行動を決めているような所があります。
それはある意味、縛られていて。
良く言えば効率が良いのでしょうが、それが覆された時の落胆。
何かにつけて余裕のなさに繋がっているような気がしてなりません。
ところで前述の漱石文学には気象の話が良く出て来ます。
彼自身のロンドン留学が、自然の捉え方に一つの転機を見たとか。
プラス、友人の正岡子規の影響も大いにあったのでしょうね。


【花びらをかたどったチョコレート】


こんな日は、アンの部屋に籠りましょう。
となれば、『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』、開店です。
そうそう、珈琲の事。
暫く、「フレンチプレス」 で淹れた珈琲に
ハマッていましたが、今、再びペーパーに戻しています。
プレスは、珈琲本体に含まれる油分も抽出されて、
それはそれで美味しいのですが、どうしても粉っぽさが残ります。
おまけに4分という時間さえ守れば、いつでも同じ味が楽しめます。
一方、ペーパーでは淹れ方によって差が出ます。
所謂、職人技というようなものも・・。
それぞれ一長一短がありますが、当然、粉っぽさはありません。
そんなこんなで。
幸い、六花亭の 「六花の森」 のチョコも頂きましたし。
このチョコは、「ハマナシ」 「オオバナ」 「エンレイソウ」、
3種の花を模(かたど)っています。 今日の珈琲は、「グァテマラ」。
香り高い珈琲が入りましたよ。
