【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

和と寄り添う暮らしⅡ

2010-02-08 15:52:52 | 趣味の器(壺)~その他


     早くも、お天気下り坂。一面、真珠色の空となりました。
    気温が低くても、昨日のように太陽が出ていますと、
    “光の春” を大いに実感するのですが、今日のような天候ですと、
    途端に “灰色の冬” に逆戻り。その落差を痛感しています。

     でも、厳しい冬であればある程、春の喜びも大きいですから、
    ある意味、歓迎? でもあるのですが・・。

     それにこんな日には、ランプや蝋燭という、
    私には強い味方がありますから。~なんて。

     という訳で今日も蝋燭を。
    となれば、いつもの場所ではなく、ちょっぴり気分転換をしたくなりました。  
 
   これが、気候でも良ければ庭で・・となりますが、今は無理。
  となれば、もう一つの心強い味方が・・。そう、大きな壺の上です。

   “壺の上テーブル” は、
  【先日】 のように上の方が細くなって
  いますと、安定が悪くて、
  あまり物も置けません。

   そんな事もあって、
  この寸胴型の壺を取り出しました。

   実は、この中には文庫本が納まって
  います。なので安定感たっぷり。

   こうなりますと・・相当重くなります。
  気軽に持ち運べませんね。

   でも大丈夫。
  こんな風に、
  コロ付きの台車に乗っていますから。
  どこでも移動可能という訳です。
  
   壺の上に円形のトレーを載せ、
  手持ちのキルトを掛ければ・・。
  
   私だけの “カフェコーナー”の
  出来上がりという訳です。

   そうそう、こちらの赤い蝋燭。
  災害用の物ですので、
  僅か7㎝しかありませんのに、燃焼時間は12時間もあります。

   それに、かなり明るい・・。文字だって十分、書けます。
  もし エミリー でしたなら、飛び上がって喜ぶでしょう。きっと。

   エミリー は蝋燭を見た ―― 蝋燭の方も燃え切る所であった。
  今夜もう1本使うという訳にはいかない ――・・・ 略 ・・・
   たった1本の揺らぐ蝋燭の光を頼りに書き出した。
  火は暗い部屋に青白いオアシスを描いた。・・・”

                                       【「エミリーはのぼる」 第1章】 

白の幻想

2010-02-07 17:18:18 | 四季のスケッチ

【ゼラニウム】

【雪化粧】

   雨戸を開けた途端に目に入った
  真っ白な景色。

   今年初めての雪。
  一夜にして世界が変わっていました。
  天からの白い贈り物。

   昨夜は遅くまで起きていましたのに
  雪が降っている事には、
  全く気付かなかったものです。

   そう言えば・・。
  昨日は、あまりにも寒かったものです
  から、早くから雨戸を閉め、家の中に閉じ籠っておりました。
  休む前に必ず眺める夜空もそのままに・・。

   それにしても普段、雪を見ないものですから、
  心の中に沸々と湧き上がる高揚感だけは、どう仕様もありません。
  我ながら呆れる始末です。


【綿帽子を被ったハーブたち】


   ただ今日は日射しがありますので、
  その雪も午前9時頃には、ほとんど溶けてしまいました。
  
   でも、それまで近所の子供達のはしゃぐ声が、いつもの休日に比べ、
  ひと際、賑やかだったような気がします。日中は、昨日の寒さが嘘のように暖かくなりました。

   そうそう、昨夜は 「想像の余地」 の中では、
  このような 『アンの世界』 にいる気分だった事は間違いなかったようです。
  想像の世界は自由ですものね。勿論、それは暖炉のある居間・・。

   “・・・すみれの丘の白い窪みの上で西の空が炎のように赤く燃え、
  アンは居間の 暖炉 に岩楓の薪を燃やして座っていた。
   炉火 というものはいつ見ても美しいものだとアンは思った。
  それは悪戯好きで、思いもかけない事をする。
  部屋の一部がパッと現れ、又去った。絵が浮かび出て又消えた。
  影が潜んだり、跳ね出したりした。・・・”

                                       【「炉辺荘のアン」 第12章】

花の奇蹟

2010-02-06 18:24:28 | ハーブと香り雑学

【雛菊(デージー)】

   普段よりちょっぴり遅く目覚めた、
  ひら、ひらと風花の舞う朝。

   それは今年一番の寒さに並ぶ、
  寒い朝となりました。(9度)

   そして風だけは、なぜか我家では
  あまり感じる事などないのですが、
  「ヒュ~ッ」 と音を立てています。

   “風は本当に 「ヒュー~ッ」 と
  言うんだ・・” なんて、他愛もない
  事に妙に感心したりして。
   
   それでも日射しがありますので、
  日溜りは、
  まさに “光の春” ですが・・。

   ですから、どんなに寒くても
  2月という季節は、春への希望の
  階段を上っている気がして、
  余計に好きなのかも知れません。

   “まだ 2月です。・・・略・・・
  でも、私はこう考え始めて
  おります。「後、もう2、3週間で春になる。
  それから又、何週間かすると夏になる ―― それからお休みになり ――
  グリーン・ゲイブルズや ―― アヴォンリーの牧場に降り注ぐ金色の
  日光や、夜明けには銀色になり、正午にはサファイア色になり、
  日没には真紅に染まる湾や ――・・・略・・・」”

                                    【「アンの幸福」 最初の1年 11.】

   さて、冒頭の写真。言わずと知れた、「雛菊(デージー)」 です。
  私は、この雛菊という日本的な名前が好き。
  素朴で可愛らしくて、この花にぴったりのような気がします。

   それはさて置き、なぜでしょう・・この冬は1輪ずつ春の花が咲きます。
  この雛菊もその一つ。あどけないこの花を見る度、つい笑顔に。

   この雛菊の事は 【以前】 にも記しましたが、
  ヨーロッパなどでは、それこそ 「蒲公英(たんぽぽ)」 や、「クローバー」 のように、
  そこら辺に咲いている草花のようですね。

   この事からも・・昭和天皇も仰せられていた、
  「“雑草” という名の草花はない・・」 という事が、実感出来ます。

   ところで 「花の心」 の事。つい 先日 も記したばかりですね。
  でも、それとは異なり、明らかに花が具体的な “効果” を持っていて、心にも効く・・。
  「フラワー・レメディー」 などで、今では一般的にも知られる事となりました。

   例えば、「スイトピー」。感情のぶれを元に戻す働きがあると言われています。
  しかしながら、感情の起伏の激しい人が使うと効果的ですが、
  全く問題ない人が使うと、感情がぶれてしまう事も・・。

   尤も、これらは花の成分が濃縮された「レメディー」 ですから、
  その効果も、そうでないものも、如実に表れるのでしょうね。

   勿論、一般的な花にも、そのような “花の力 ”のある事は知られています。
  ただ、花には “悪い力” もあるそうです。

   「コスモス」 は、人をイライラさせ、
  「シクラメン」 も実は、身内に葛藤を持ち込む花とか。
  俄かに信じ難い事でもありますが、逆にそれが信憑性を感じさせます。

   花の力を借りるには、ただ花を飾って置くだけではなく、
  花と心を通わせるという意識がこちら側にもないと駄目なのでしょうね。
  花を育てるにも心構えが必要という訳です。花も生き物なのですものね。    

和と寄り添う暮らし

2010-02-05 16:06:56 | 趣味の器(壺)~その他
   すみれ色の空から今朝も快晴。
  それにしても今朝の寒かった事!

   昨日の朝よりも2度下がり、
  居間の気温は丁度、10度。

   こんな今日、北国では軒並み
  氷点下との事。
  せいぜい0度位なら分かります。
  
   ましてや氷点下を越える寒さ
  などは、一体、どんな寒さなの
  でしょう。想像も出来ません。
   
   “・・・アンは結局、
  想像力にも限界がある
  事を知った。”

  【「アンの幸福」 第3年目 10.】

   私も、アンのように想像力にも
  限界がある事を知りました。
  
   さて、『アンの世界』
  ように、大きな薔薇の壁紙、
  丸いテーブル、写真立て、
  長い庇(ひさし)のあるポーチとベンチ等など・・。
  その “洋” の暮らしは、憧れです。

   一方、和の持つ “凛とした美”
  とでも申しましょうか・・。
  最近、とみに惹かれてもいます。

   その中で壺。
  因みに、この壺にはお酒が
  入っていました。(こちらは 【前回】
  
   そして壺の持つ不思議な魅力にも。
  大きな壺一つ、でんと座っていれば、
  それだけで意外にも決まります。
  
   その上、これが便利。
   (今日はススキのドライフラワーを
  挿していますが)
  蓋をしたり、逆さまにしたりして、
  クロスを掛ければ、
  小型のテーブルに変身です。

   と言っても一人だけの小さな
  テーブルですが・・。

   そしてそれは、
  どこでも移動可能と来ています。

   それにどうしても邪魔になれば、外に出せばいいだけの事ですから。
  それこそ、傘立てにしてもいいし、花台にしてもいいですね。          

くぐもりの空間

2010-02-04 19:03:23 | ハーブと香り雑学


   「リ、リ、リ~ン・・・」
  けたたましく鳴る目覚まし時計。

   咄嗟(とっさ)にベルを止め、
  ほんの2、3分のつもりが30分・・・。

   大急ぎで支度をし、何とか事なきを
  得ましたが、思わぬ不覚。

   寒い冬は、
  これだからたまりませんね。

   尤も寒く感じた割には、
  11度でしたが・・。

   こんな日は、空を眺める余裕などありません。
  でも何とか日の出には間に合いました。くっきり、すっきりした冬空。
  今日も快晴、冬日和です。

   ところで、今日は 「立春」。暦の上では、もう春ですね。
  しかしながら・・「春は名のみ」 とは、よく言ったものですね。
  
   寒い1日となっています。でも寒いながらも、光は春。
  立春が 「光の春」 と言われる所以(ゆえん)ですね。

     さて今日は、ちょっぴり久し振り・・
    お香を取り出しました。今日は珈琲の香り。

     普段は、エッセンシャルオイルばかりの私
    ですが、2月の声を聞きますと、
    こんなお香が妙に懐かしくなります。

     香りの記憶とでも言うのでしょうか・・
    なぜか郷愁を誘われるのです。

     お香からス~ッと立ち昇る、
    一筋の煙も癒やしモード。
    蝋燭の焔同様、ゆらゆら揺れますものね。

     この “揺れる”、
    それだけで心に効くのだとか。

     こんな事を申しますと友人などは、
    「酔ってしまいそう・・」 ですって。

     蝋燭の焔やお香の煙で酔うかどうかは別として、
    そう言えば彼女、乗り物酔いありましたっけ・・。
     
     お香の煙や蝋燭の焔は、ゆったりして静かなクラシックが似合います。
    それこそ、先日の 【遠藤周作】 の本ではありませんが、
    『モーツァルトピアノ協奏曲第21番「第2楽章」』 なんて、ぴったりですね。

   そうそう、仄暗くなった黄昏の室内に、小さくなった蝋燭。
  その上からワイヤーで編んだ籠をかぶせます。

   蝋燭の揺れる光は、天井にも壁にも不思議な光景を作ります。居ながらにして幻想世界。
  心も身体もリラックス出来て、何より安上がりのリラクゼーションです。   

そこに咲く薔薇 Ⅱ

2010-02-03 17:11:57 | 私の手作り夢時間


   今朝の空は、
  刻々と変わるものとなりました。
  と言っても、太陽が昇るまでの時間。

   朝食作りの準備に追われながら、
  ともすれば、ボ~ッと
  空を見上げている私がいます。

   かと思えば、カメラ片手に階段を
  駆け上がって2階のベランダに。
  今度は大急ぎで。

   ボ~ッとしたり、急いだり・・。
  そんな他愛のない事が、
  この所の晴れた日の日課になっています。



   さて、冒頭 & すぐ上の写真。
  昨日は、活きた花の薔薇でしたが、今日は絵に描いた餅ならぬ、薔薇を。

   又々、既製品を塗り潰しました。
  洋梨の方は、絵柄が気に入らなかった、
  英国製のカッティングボードを。
  
   もう一つは、折りたたみ式のディズニーの
  小さな小さなテーブル&置き台です。(写真→)
  新品ですが、今回ターゲットに。

   こちらは炬燵の上でパソコンなどをする時、
  傍らに飲み物の入ったコップなどが置けるので、
  重宝しそうです。(↑ 写真は、脚をたたんだ状態)

   庭に薔薇の咲かない冬の季節ですが、
  家の中にはこんな薔薇を自分で咲かせています。

   こんな時は、何もかも薔薇を通して眺め、薔薇の気持ちで考えています。
  そして薔薇の言葉・・? も。

   アレッ!? 何を言っているのでしょう。
  でも、詩的ですからいいのです。~なんて。

   益々、訳が分からなくなりましたね。実はこちら、『アンの世界』 から。
  「薔薇」 と 「すみれ」 を入れ替えただけです。

   「あなたは すみれ の言葉でお話になるわ、シャーリーさん」
  自分でもこれが何の意味だかヘイゼルには
  説明出来なかったであろうが、そんな事はどうでも良かった
  響きがいかにも 詩的 であった。
           【「アンの幸福」 第2年目10.】

明日咲く薔薇

2010-02-02 16:46:46 | 香る庭の花綴り


   3日振りに、
  太陽のお出ましとなりました。

   太陽が顔を覗かせる里山の位置も、
  少しずつ少しずつ・・左(東)に
  移動しているのが分かります。

   今日の太陽、
  最初はおずおずと顔を出しました。

   仄かな明かりから俄かに周辺を、
  カ~ッと照らし、ドクドクと波打つ
  鼓動が聞こえて来るような力強さは、
  ありません。何とも優しい空・・。

   でも、その後は、ふんだんにその光を与えてくれています。
  しかしながら午後になりますと、典型的な冬空に逆戻りです。



   さて、こちらは、自分を紅葉(もみじ)だと錯覚してしまった? 薔薇です。   
  真冬の今ですが、こうして蕾を付けています。(以前の記事は、【こちら】

   あれから随分、短く切りましたが、それでも僅かの間に、こうして背丈を伸ばして来ます。
  まるで自分が紅葉だと言わんばかりに、切っても、切っても・・。
  こんな姿を見ていますと・・ついついこんな風に確信してしまうのです。

   ところで、この薔薇ほど世界中の人々に愛され、親しまれている花はありませんね。
  色、姿、香りのいずれも素晴らしく、花の女王と言われる所以(ゆえん)です。
  その例に洩れず、勿論、この私も大好きです。

   ローマ帝国時代には、酒宴の席では薔薇から作った香水が既に使われていたと言います。
  クレオパトラの薔薇好きは、つとに有名ですが、暴君として有名な ネロ さえも。

   クレオパトラが 「薔薇風呂」 なら、ネロは、
  天井から薔薇の花びらを雨のように撒(ま)いて興じたと言います。

   又、かの ナポレオン は、本来は 「すみれ」 が好きだったにも関わらず、
  愛妃、ジョセフィーヌのために薔薇の花を床に敷き詰めたとか。

   さすが、薔薇の花ですね。このように数々の伝説にも、いとまがありません。
  そして、それは 『アンの世界』 でも。

   「私は、紅い 薔薇が大好きですの。
  アンは、ピンク の薔薇が一番好きですし、
  ギルバートは、 が好きなんです。
  でも私は 真紅 のが欲しいんですわ。
  私の内にある他の花では満たす事の出来ない、
  私の内にある或る熱望を満たしてくれるんです!」

                                           【「アンの夢の家」 第37章】  

心に灯った焔の華

2010-02-01 17:32:32 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編


   こんな霧に覆われたような空で
  明けました。幻想的な空。
  
   純白のヴェールが、ふんわり・・
  掛かったようでもありますね。

   昨、宵の口には東の空に、
  確かに真丸のお月様を見つけ、
  “晴れて良かったわ・・” なんて、
  思ったものですが・・。

   起床時、路面が濡れていましたから
  その後、雨が降ったのでしょう。

   “・・・霧のような優雅な不思議なものではなく、
  父の言う 『じめじめした、暗い、陰気な、雫の垂れる、
  霧雨のようなもや』 であった。・・・”
           【「炉辺荘のアン」 第19章】

   今日も、いつの間にか雨が降っています。その雨は、昨日以上に冷たい雨。
  となれば・・奇しくも ↑ の描写がぴったりの空となりました。
  尤も、“霧雨のようなもや” ではなく、本当の霧雨になりましたが・・。

     さて、今日から 2月。
    生憎、雨での幕開けとなりましたが、2月の声を聞きますと、
    春はもうすぐ・・という、わくわく感に胸、弾みます。
  
     一時に比べますと、日脚も長くなり、日射しにも少なからず、
    和らぎを感じるようになりました。

     とは言え、今日のような天候では、(青い月ではなく)
    やはり、オレンジの灯りが恋しくなります。となれば・・
    『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』、オープンと致しましょう。

   今日のカップも、土物で。
  大好きな 「萩焼」 です。

   ピンクがかった、
  柔らかい色合いの器。

   それが焔を映し出し、
  微妙に染まって行きます。

   そんな中で、
  喉に沁みる熱い珈琲の味は、
  格別です。