【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

遠い日の心の風景

2015-04-14 18:05:05 | レトロ(素敵)な空間~散策

















 「あたしは古い、空家を見ると
たまらなく悲しくなるのよ」
とアンは夢見るような表情で言った。
「過ぎ去った昔の事を考え、
楽しかった時代が返って来ないのを
悲しんでいるような気がするのよ」             
                【「アンの青春」 第2章】







   連日の雨となりました。
  日射しがありませんから、
  気温の割に体感温度が低い気がします。

   それにしても、今年は雨が多いですね。
  そのせいでしょうか、今年はドクダミが、
  例年に比べて出現も、生長も早い気がします。

   既にもう地面にぎっしり。
  今年は、おおいに収穫が期待出来そうです。
  












   さて又々、
  昨日の続きです。

   思いの外、写真を
  撮っていましたので。

   何度か来ていますが、
  自分の住んでいる
  町ではありませんから、
  物珍しさもあって、
  ついついパチリ。

   そこは野辺の花も咲く、
  昔ながらの古い町。

   町の至る所に、
  昭和が点在しています。

   町家風のしもた屋は、
  今も現役のようです。

   それぞれ手入れされ、
  大事に使われているのが
  垣間見えます。

   1軒のお宅からは、
  手押し車を引いた、高齢のご婦人の姿も。

   一方、元商家。
  こちらは看板のペンキは剥(は)がれ、
  今では廃屋に。

   “ここは昔は、よろず屋さんだったようね”
  “そして、こちらは八百屋さん”

   かつては活気に満ちていたであろう、それらの家。
  何だか忍びなくて写真はありません。

   これでも以前は平気で撮っていたのですが。
  物悲しくなりますね。   

しなやかに揺れる黄金色

2015-04-13 17:38:08 | レトロ(素敵)な空間~散策

















   今年は、良く雨が降ります。
  今日の雨は、降ったりやんだり。

   その雨も静かに降っているかと思えば、
  大きく降ったり。かと思えば、風を伴ったり。
  結構、バラエティ豊か? です。















【シャガと山吹】




   さて、今日も
  一昨日の続きを。

   残念ながら桜は
  終わってしまいましたが、
  桜の淡さとは対極の、
  黄金色の山吹が
  ひと際目を引きました。   

   サントリーから
  真っ直ぐ奥に行った
  所に趣きのある神社が。

   一見、山深い、
  ひなびた様相も。

   そこは一面、
  山吹の黄金の花弁に
  包まれています。

   山吹と言えば、
  京都の松尾大社などが
  有名ですが。

   山吹は、しなやかな枝が風に揺れる
  様子から名付けられたそうですね。

   万葉集の時代から人々は、
  山吹色の鮮やかさに目を喜ばせていたのでしょう。

   ここでは一重、八重の花が咲き乱れています。
  後、山吹には、菊咲きもあるそうですね。
  慎ましやかな黄金色も美しいですね。

琥珀色の宝石

2015-04-11 22:38:58 | レトロ(素敵)な空間~散策
















   昨日の雨は上がりました。
  尤も、午前中は昨日の名残の重い空でしたが、
  時間の経過と共に回復。今日も花冷えです。

   さて、そんな今日。
  今日は、サントリー山崎蒸留所に行って来ました。
















   昨年の丁度今頃と
  【12月】 にも出掛けた、
  「大山崎山荘」
  とは駅を挟んで、
  反対側にあります。

   (駅を右に行くと
  大山崎山荘、左は
  サントリー山崎蒸留所)

   やはり 「マッサン」
  人気なのでしょうか、
  こちらも、かなりの
  人出がありました。
  勿論、外国の方も。

   ここ山崎は、
  古くから名水の地
  として有名です。

   「マッサン」 こと、
  「亀山政春」 のモデル、
  竹鶴政孝は、ここ山崎
  蒸留所の建設にも関わり、
  初代工場長となりましたものね。

   所謂(いわゆる)、堤真一扮する
  鴨居商店大将がサントリー創業者の鳥井信治郎という訳です。

   やがて二人は、袂(たもと)を分かち、
  ニッカとサントリーというライバル会社となるのですね。

春の雨

2015-04-10 18:02:38 | 四季のスケッチ



【「木香薔薇(モッコウバラ)」】













 煮え切らない雲が、
頭の上へ靠垂もたかかって居たと思ったが、
いつの間にか崩れ出して四方は
只雲の海かと怪しまれる中から、
しとしとと 春の雨 が降り出した。
―― 時々風が来て、高い雲を払ふとき、
薄暗い山のが右手に見へる事がある。                  
                  【夏目漱石 「草枕」】







   天気予報通り雨となりました。
  尤も降り始めは少々、遅れましたが。

   おまけに日射しがありませんから、
  気温の割に寒く感じます。冷たい春の雨。

   この雨で残っていた桜も、
  完全に散ってしまった事でしょう。

   「春やうやうけしきだつほどこそあれ、
  をりしも雨風うちつづきて、
  心あはただしく散り過ぎぬ」
       
                    ~ 「徒然草」



   (桜の咲く頃は、
  天候が不安定で、
  ともすれば花曇りや
  花に嵐といった
  天候になる。

   だからこそ、
  ひと時を惜しんで、
  花の美しさを満喫
  しようとし、勢い
  余って、ついつい
  ドンチャン騒ぎに
  なり、花を見る事を
  忘れてしまう)

   この句には、
  こんな意味が
  あるようです。

   それにしても
  いつの世も人々の
  気持ちは一緒ですね。

   居間よりは遥かに
  ゆったり流れていた
  であろう時代である
  にも関わらず、
  季節の移り変わりの早さを感じる心も。

   ところで、花冷えと言っても、時は春。
  昨日はまだ蕾だった、シャガやチューリップ。
  一夜にして、ここまで開花しました。

   そう言えば、あの 【大山崎山荘】
  このシャガが庭一面に咲いていましたっけ。

   そして夏目漱石も、この山荘を訪れています。
  その繋がりで今日は漱石の小説、
  「草枕」 から、春の雨の件(くだり)を。

   漱石の小説には結構、季節の描写がありますね。
  親友、正岡子規の影響もあるのかも知れません。

希望の白い花

2015-04-09 20:01:58 | リラのお気楽ユメ日記

【「空木(ウツギ)」 ~ 卯の花】


【チューリップ】


【「著莪(シャガ)」】









 庭は右手にあり、昔風の花が
乱雑な中にも一種の美しさを
漂わせて一面に咲いている、
野趣に富んだ 場所だった。
私が薄荷はっかの床を踏んで行くと、
その香りが何か不思議な、神聖な、
厳かな儀式ののように漂って来た。
私は言うに言われぬ幸福と祝福を感じた。 
                 【「アンをめぐる人々」 7.】







   今日の天気予報は、曇り時々晴れ。
  やっとお天気回復しました。

   しかしながら、明日は再び朝から雨との事。
  4月になってからは、晴れより雨の方が多い気がします。

   気温の方も昨日よりはましですが、
  相変わらずの花冷え。

   そう言えば、目の前の里山の桜も、
  どうやら散ってしまったようです。
  淡いピンクだったものが、赤っぽくなっています。

   ところで一気に春が来て、春の花が続々と
  開花している事は先日もお伝えしました。
  そんな中、今日は蕾の花を。

   満開の花もいいけれど、後は散るだけ。
  一方、蕾は希望。
  「想像の余地」 には事欠きません。

   これらの花の蕾(白)を付けている傍らで、
  ミントやベルガモットのハーブも芽を出して来て。
  そこは、私なりの野趣に富んだ場所となっています。

   それはそうと、卯の花は、
  低く横に横に広がる習性があるようですね。
  一時に比べ、相当面積を広げて来ました。

   香りのある、これらの花が開花し、
  一面に白い花が咲く、この場所で
  沢山の蝶と戯れる・・。何だか素敵ではありませんか。

後戻りした季節の “ほっと” タイム

2015-04-07 19:04:48 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編












 暖炉の火影ほかげがグリン・ゲイブルスの
台所の壁に踊っていた。
春とは言え、肌寒い夕であった。
開け放った東の窓からは、
得も言われぬ美しい夜の諸声もろごえ
流れ込んでいた。
マリラは炉辺に座っていた――
少なくとも身体は座っていた。                
                  【「アンの愛情」 第22章】








   昨日とほぼ同様の空になりました。
  はっきりしない天気。

   菜種梅雨の様相になっています。
  そう言えば、今、菜の花が盛りですものね。

   ただ昨日と違って夕方から晴れマーク。
  昨日は夜になって激しい雨が降っていましたから。

   ところで、菜の花で思い出したのですが、
  近くに一面、菜の花が咲き乱れている場所がありました。

   先日行ってみると、見事に刈り取られていました。
  毎年、楽しみにしていただけに残念です。

   そうそう、種が飛んだのでしょうか、
  すぐ近くに2、3本、名残りの菜の花が寂しそうに
  風に揺れているのが妙に印象的でしたっけ。

















     さて、ちょっぴり寒が戻り、
    久し振りに火が恋しくなった今日。

     およそ10日振りですね。
    『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』、
    開店と致しましょう。



   今日は、近所の
  友人が金沢土産を
  持って来て
  くれました。

   金沢銘菓 「芝丹」
  の生姜入りお煎餅。

   勿論、私が普段
  求める駄菓子の
  それとは違います。

   生姜の風味が
  ピリッと効いて、
  なかなかの味です。

   今日は手描き薔薇の
  ランプシェードの
  レースも黒から
  アイボリーに替えて。

   土物のカップも
  大きめです。

   美味しいお茶が
  入りましたよ。 ~

青い花空間

2015-04-06 17:25:17 | 香る庭の花綴り

【「蔓日々草(ツルニチニチソウ)」】




【「花韮(ハナニラ)」】







 そして見よ、4月になった!             
4月の雨の笑い・・・4月の雨の囁き・・・
ポタポタ、しゅうしゅう、ざあざあ、
叩きつけ、踊り、飛沫しぶきを上げる4月の雨。
「ああ、母さん、
世界がお顔を綺麗に洗ったわね?」
と、ダイが再び日光が現れた朝叫んだ。     
               【「炉辺荘のアン」 第14章】







   雨こそ降らないものの、重い空で始まった今日。
  今の季節、花曇りという素敵な言葉がありますが、
  今日の鉛色の空には、ちょっとそぐわない気も。

   花曇りというと私はなぜか雨の心配のない、
  白っぽい空を思ってしまうのです。

   咄嗟(とっさ)に真珠色・・
  という言葉が脳裏を過(よ)ぎったものですが、
  真珠には黒真珠もありますものね。
  ~なんて他愛もない事ですが。








【ムスカリ】



                                【ローズマリー】
   さて、ここ何日か
  一気に春が来たせいで
  庭の花々達は、次々と
  花芽を付けています。

   一足先に先日、
  木香薔薇の蕾を
  見たばかりですが、
  今日は本家本元の
  薔薇も。

   そしてジャスミン、
  卯の花などの白い
  花も、今か今かと
  その時を待ち構えて
  います。

   そんな中、いち早く
  開花したのは青い花。

   いの一番に開花した
  ヒヤシンスは、もう
  そろそろ終わりですが、
  蔓日々草は、今も花盛り。

   同じく花韮、ムスカリ、
  ローズマリーなども。

   そうそう、今日のローズマリーは、
  今までのそれとは株が全く違います。

   こちらの株では初めてです。
  しかもたわわに。嬉しいですね。

薔薇に恋して ~ Ⅶ

2015-04-05 17:25:52 | 私の手作り夢時間














   思いがけず、
  晴れた昨日。

   今日は又々、
  雨になりました。

   それにしても、
  よく降りますこと!

   しかしながら
  目の前の里山の
  桜は、まだ
  散っていません。

   (写真は昨日、
  居室から撮ったもの)

   咲くまでわくわく、咲けば咲いたで、
  いつ散るかどきどき。本当に桜は、愛すべき花ですね。

















   さて、やっと宝石箱
  が完成しました。
  (前回Ⅵは、【こちら】

   以前、友人に
  頼まれていたもの。

   今回はリサイクル品
  ではありません。

   白木の宝石箱用に
  作られたもの。

   友人には申し訳
  ないのですが、
  なぜかやる気が
  起きなくて長い事、
  放りっ放しだった
  ものです。

   この箱を横目で
  見ながら、それでも
  他の物にばかり
  描いていた私。

   今更感たっぷりの代物となってしまいました。
  友人だって長い間には趣味だって変わるでしょうし、
  「もういらない」 と言われるかも知れません。

   こちら、変哲のない、いつもの薔薇ですね。
  しかしながら薔薇は兎も角、描くスペースが小さく、
  描きにくいのも後回しになった原因の一つかも知れません。

   ~なんて言い訳、タラタラ・・。
  簡単な模様でいいと言われていたのに、
  複雑にしたのは他でもない私自身ですのに。

   そんなこんなで、何とも気の抜けてしまった
  完成品ですが、一応、聞いてみるつもりです。 

桜に降る雨

2015-04-03 20:09:18 | 四季のスケッチ

【花の雲】










 「あそこに桜を植えたのもヘスターよ」
とダイアナは説明した。
(中略)
「自分の植えたものが、
自分の死んだ後にも、生きていて、
世界を美しくする手伝いをしているのだと
思っていたいのですって」
「この道に来て本当に良かったわ」
アンは目を輝かした。
                  【「アンの青春」 第13章】






   起床時から今にも降り出しそうな重い空ながら、
  必死に耐えていた空。

   桜は昨日、満開を迎えましたから、
  空も折角の桜を散らさないようにと、
  頑張ってくれているのかも知れないと思ったものです。

   そんな空でしたが、午後に入って気が付けば雨。
  今日は荒れているそうですが、こちらは静かなものです。

   それにしても日本人は、桜が好きですね。
  敢えて桜の名所に出掛けなくても
  学校の校庭や公園、土手など、至る所で見かけます。

   その都度、心がふわっとして、
  何とも言えない穏やかな気持ちに包まれ・・。

   そう言えば昨日の夕方のテレビ。
  テレビ局は、どこも場所こそ違え、軒並み桜中継。

   桜に罪はありませんが、
  あまりにも横並びの放送に唖然とします。
  尤も、桜だけに限りませんが。
  













   さて、満開になった桜。
  出来るだけ長く楽しみ
  たいのが人情でしょう。

   生憎、この一週間、
  曇りと傘マークで、
  お天気が安定しません。

   尤も明日は、
  訂正され、晴れ間も
  出るようですが。

   ところでこちらの桜。
  (冒頭から
  3~5枚目の写真)

   実は、鉢植えです。
  昨日求めました。

   昨日は移動しても
  大丈夫でしたが、
  今日は、写真を撮ろうと
  移動させただけで、
  ひらひら・・と舞い。

   花びらはまだ、もう
  少し残っていますが、
  家で束の間の花見・・という訳です。      

   ただ、地植えはしないつもりです。
  桜は美しいけれど、手入れが大変と聞きますし、
  大きくなるのも困りもの。
  鉢で出来る範囲で育てる事にしようかと。

   そうそう、ご近所に最近、
  ミモザを植えられたお宅があります。

   このミモザこそ、私も一時、憧れた花木。
  でも凄い生長ですね。

   ついこの間までは若木でしたのに、
  もう2メートルくらいにはなっています。
  今では楽しみの散歩空間です。

雨後の静寂(しじま) ~ その2

2015-04-01 19:49:28 | 香る庭の花綴り

【野菫(スミレ)】


【花芽を付けた 「木香薔薇(モッコウバラ)」】


【ジャスミン】







 一日中、降り続いた小雨も、
夕方には上がって、大きな銀色の
宵の明星が、砂州の上で瞬いていた。
(中略)
「今晩は 空気が
ぴかぴか光っているじゃあないの

すっかり雨で洗われたせいね」
とフェイスは楽しそうに言った。                   
               【「虹の谷のアン」 第21章】







   今日から4月。
  4月の第1日目は、昨日の青空から一転して雨となりました。

   この雨が花散らしの雨とならなければいいのですが。
  それにしても見事に天気予報通りの空。

   昨日の黄昏時などは晴れ渡った空に、
  銀色の月が浮かんでいて、雨の降る気配など
  微塵もありませんでしたのに。

   ピタッと当たる最近の天気予報は、
  有り難いけれど、人間の本来持っている
  勘のようなものは退化するばかりでしょうね。
  











   雨上がりの庭は、
  空気もそうですが、
  雨の宝石を纏った
  植物は文字通り、
  ぴかぴか光って
  います。

   一方裏庭には、
  匂い菫に遅れる事、
  3週間余り。
  今年も野生の菫が。

   同様に
  木香薔薇が、その
  枝をぐんぐん伸ばし、
  花芽を付ければ、
  ジャスミンは、
  その芽を赤くして
  います。

   桜がいよいよ満開。
  これから満を持して
  薔薇と・・。

   花に溢れる、
  春っていいですね。