【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

日本のスローフード甘酒 ~ その4

2016-03-07 23:17:08 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編













霧の降りた野の上に青白い春の星が輝き、
沼地には猫柳が芽を吹いていた。
樹木の小枝でさえ、
俄かに透明な冷たい性質を失い、
柔らかく物憂くなったかのように見えた。
初めて駒鳥が来た時は大騒ぎだった。   
                    【「炉辺荘のアン」 第14章】









   起床時は真珠色の空でしたが、時間の経過と共に晴れ間も。
  今日も暖かくなりました。

   今日は早朝、鶯(ウグイス)の鳴き声を聞きました。
  僅か、ひと鳴きでしたが、今年初。

   ここに来て、株を増やした菫の甘い香りにふっと癒されています。
  それは匂い菫だけでなく、三色菫やヴィオラに至るまで。

   そしてお隣と、お向かいからは沈丁花の香り。借景ならぬ、借香ですね。
  春本番、匂い立つ季節に向かっていよいよ・・の感がします。

















   さて、日本のスローフード、甘酒の第4弾。
  今日は、国菊(篠崎)の甘酒を。Amazonより届きました。

   甘酒は、缶や紙パック入りの 【前回】 より、
  やはり・・と言いますか、酒蔵の 「麹天然仕込み」 がいいですね。

   今回は、「国菊」 の甘酒2本との飲み比べです。
  そのうちの1本は、発芽玄米入りです。

   尤も、小豆色(あずきいろ)をした、
  黒米入りを注文した筈が、うっかりミスしてしまって。

   そしてもう1本は、前々回頼んだ 「ぶんご銘醸」 のもの。
  ゆっくり味わって頂きます。

   国菊の甘酒は、どちらかと言えば、アッサリ系。
  ぶんご銘醸の方が、より濃厚だったような気がします。
  その差額は150円。迷う所です。  

香る花木

2016-03-05 20:16:58 | 四季のスケッチ

【木香薔薇の新芽】


【今年初めての蝶】








自分もいつか、あの上品な顎の起こしかげん、
星のように、さっと輝く目の表情、
風にしなう枝のような歩き方のコツを
身に付けられるであろう。
(中略)
「でも、あたしは綺麗でなくてもいいから
お嬢さんのような姿になりたいですわ」
シャーロッタ四世は心から言った。                       
                    【「アンの青春」 第27章】









   今日も概ね晴れの天気になりました。そして季節の風物詩、春霞も。
  言葉は美しいですが、やはりと言いますか・・
  その中にはPM2.5が含まれているとか。素直に喜べない私がいます。

   今日も気温は昨日以上に高く、冬の格好でいれば汗ばむくらい。
  春ですね! 今年初めての蝶もやって来ました。



                                 【リラの新芽】
   さて、今年も
  リラが芽吹きました。

   あろう事か、
  この木だけは、
  ずっと片想い。

   毎年、花が咲く事を
  心から望みながら、
  振られっ放し。

   買い求めた時には、
  匂い立つような
  白い花が咲いて
  いましたのに。

   ただ 、スタイルは
  良いけれど、細くて
  華奢な木でもありました。

   私の事ですから当然、
  アン を連想したものです。

   一度は諦めましたが、
  それも忍びなくて。
  もう一度、祈りましょう。
  いつか通じるかも知れませんから。

   もう一つ、木香薔薇は昨年以上に花を咲かせそうです。
  それにしても、今は1枚の葉っぱもありませんね。

   しかしながら、しっかり新芽を付けています。
  5月には淡いクリーム色の花を降らせ、夏は緑のパラソルに。

   今年は、アーチに絡ませましたので、香りと共に楽しみです。
  そうそう木香薔薇より、ひと足先には、ジャスミンでしたね。
  今年も友人を招いています。こんな香る花木、大好きです。

春の1ページ

2016-03-04 17:56:56 | 四季のスケッチ















「ご覧なさい。綺麗でしょう?
アンは急いで言葉を続けた。
「1年は本のようなものね、マリラ。
春のページはさんざしと すみれ に書かれているし、
夏は薔薇に、秋は楓のもみじ葉に、
冬は柊と常緑樹にね」                  
                      【「アンの愛情」 第22章】










   今日は一気に春がやって来ました。
  と言ってもフリージアや、ヒヤシンスなど
  春の花が一斉に開花した・・という訳ではありません。

   咲いているのは、「菫(スミレ)」。
  しかも三色菫やヴィオラ昨年から咲いているものです。

   しかしながら、先日まで寒さに縮こまるように咲いていた
  これらの花々も、ここに来て株も大きくなり、こぼれんばかりに咲いています。
  嫌が応にもこれらの花が、春の花である事を教えてくれているような気がします。
























     
   さて、春の1ページは大好きな青い菫から。
  折に触れ記していますが、可憐で繊細で何とも儚げな花。
  ある意味、薔薇とは対照的な花ですね。

   それは、同様に大好きなレースや和紙などにも通じるものですね。
  見かけによらず、強靭さも持ち合わせていますから。

   少々、踏まれてもしっかりと立ち上がる花。
  優しい花には強い根もあるという事なのでしょう。
  あやかりたいものです。

江戸情緒を感じる佇まい

2016-03-02 20:01:25 | レトロ(素敵)な空間~散策



【武家屋敷】


【江戸情緒の残る町家 ~ 「クロマツ」 は市の保護樹木に指定】




【町家暮らしの佇まい】










「ヒラリーは元から窓が好きなのよ。
普通のとは変わっているのを見ると、
いつも有頂天になって喜んだものだわ。
元メアリ・マクンナハンおばあさんが
住んでいた家のあの小さな屋根窓ね ――    
                 【「パットお嬢さん」 第1年目】







   起床時の空は見事に何もない空。
  いいえ、南西の空には下弦の有明の月がありましたが・・。

   そのせいもあって朝の冷えたこと!
  季節は3月になりましたが、厳寒期並みの寒さです。

   ところで、お隣の枝垂れ梅も、そろそろ終わり。
  玄関の階段に雪のような白い花びらが落ちています。

   それでも桜と違って、あくまでも控えめで、
  大人しやかな気がしてなりません。



















   朝は寒かったけれど、日中は暖かくなるとの事で外出。
  いえいえ、どうして。意外にも肌に当たる風は冷たくて、ちょっぴり後悔。

   「風が冷たいですね」 「本当に」
  「昨日、嵐山に行ったら雪が降っていて、寒い事といったら!」
  「こちらも少し降りましたけれど、向こうはもっと降ったのですね」

   ~たまたま出会った見ず知らずの人との会話。
  最近、こういう事が良くあります。これも一期一会ですものね。
  それにしても・・。

   何かの本で読んだ事があるのですが、
  “日本人は気象の話が好き” とありましたが、納得!

   見ず知らずの人とだって、
  こんな風に会話が成り立つのですものね。
  前置きが長くなりました。

   さて、今日も私は道草です。相も変わらず、大好きな町家を。
  格子窓に通庇(とおりひさし)、厨子二階(つしにかい)や
  虫籠窓(むしこまど)といった、いかにも町家らしい
  設(しつら)えが目を引きます。ただ、卯建(うだつ)はありません。

   「厨子二階」 とは低い二階、「虫籠窓」 とは虫籠のように、
  縦に桟が入ったもの。町家を象徴するデザインですが、個性は様々です。

   おまけに現代の家と違って住みにくいであろうに、
  大切に思い、手直ししながら、この町家で実際に生活していらっしゃる人々。
  頭が下がります。(冒頭から7枚目だけが空家)
  心、和む空間がそこにありました。