需要と供給

ニコラス・ケイジは、１９６４年１月７日、サンフランシスコのロングビーチで生まれました。おじさんは監督のフランシス・フォード・コッポラ、おばさんは「ロッキー」のエイドリアンで有名な、タリア・シャイアです。イタリア系アメリカ人ですね。

映画デビューは「初体験／リッジモント・ハイ」（８２）。出演作はいずれも話題作、ヒット作で、個性的なマスクと共に人気者になっていきました。９５年の「リービング・ラスベガス」で、アカデミー主演男優賞受賞！人気と実力を手にしました。女優のパトリシア・アークエットとの結婚・離婚、エルビスの娘リサ・マリー・プレスリーとの結婚・離婚、とゴシップも華やか。

ケイジって、どう見てもイタリア系の顔なんですが、今度の映画ではなんとロシア人を演じています。正確にはウクライナ人。映画のタイトルは、「ロード・オブ・ウォー」。この主人公ユーリー・オルロフの職業は“武器商人”！！

実在の５人の武器商人のキャラクターを、１人にまとめたのがユーリー。原案と製作総指揮、監督は、「ターミナル」のアンドリュー・ニコル。共演は、イーサン・ホーク、ジャレット・レト、ブリジット・モイナハン。内容は限りなく事実に近いとのこと。こ、こわっ。その強烈な内容とは…。

現在、世界中にある武器は、ざっと１２人に１丁の割合。ユーリーのビジネス目標は、１人１丁！？ 戦車のお買い上げには、６台で１台おまけ！？ 世界中の軍と名のつくものには、武器販売の営業に出張！？ クライアントが１回でも試射すれば、その銃は“中古”！？ 職業は？と聞かれて、答えはもちろん“貿易”業！？

それって、普通のビジネスマンですよね。この映画の怖さは、それ。この映画を見ることで、世界の裏事情が垣間見れるかも…？今も世界のどこかで、戦争が行われているから。笑い事では、済まされないのです。需要と供給。そんな言葉を思い出しました。必見！！