だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

覇王別姫を見る!

2009-05-20 22:07:25 | 演劇
ひさびさに“京劇”を見ます。一時期、よく見に行っていました。ツアーで北京に行った時、飯店(中国語のホテル・旅館の意味、中国料理店のこと。Yahoo辞書より)での公演も見ました。でも大きな劇場だったので、かつての雑多な雰囲気を望むべくもありませんでしたが…。

京劇は清の時代(1790年)にはじまり、西太后の手厚い庇護のもと、成熟していきました。映画の中で見る京劇の舞台は、狭くて小さな小屋って感じ。「心の香り」(92)、「エム・バタフライ」(93)、「北京の恋 四郎探母」(04)、「花の生涯 ~梅蘭芳」(08)などでもその様子が見て取れます。

今回見に行く公演は、東京芸術劇場 中ホールでの「覇王別姫 ~漢楚の戦い~」です。そう!あの“覇王別姫”です。チェン・カイコー監督、レスリー・チャン主演の「さらば、わが愛/覇王別姫」(93)。ちなみに相手役は、「レッド・クリフ」シリーズで曹操を演じたチャン・フォンイー。

他にも、蜷川幸雄演出、東山紀之主演の「さらば、わが愛 覇王別姫」もありました。でもこの舞台は、ドラマに重点を置いているので劇中劇はほとんどなかったですけど…。それはともかく、来日して演じるのは“天津青年京劇団”。

物語は、紀元前206年。秦の始皇帝没後、次々に反乱が起こり中国全土に広がって行きます。最後に残ったのは、楚の項羽と漢の劉邦。“西楚の覇王”と呼ばれ、圧倒的に優勢な項羽軍に対し、劉邦軍は和議を申し入れ。その後、根拠地に帰還する劉邦軍に味方が合流し、形勢は逆転。

垓下(がいか)で孤立した項羽は、四方から敵兵の歌う楚の歌が聞こえたことで、祖国さえも劉邦に寝返ったと思い<四面楚歌の意>、愛妾・虞姫(虞美人)と盃を交わします。虞姫は自分が足手まといになると、自刃します…。

そう言えば、宝塚歌劇でも「虞美人」(74)という演目があり、星組(鳳蘭)と花組(安奈淳)の合同公演でした。ああ~、語り始めると終わらないのでこの辺で。京劇、楽しみです。
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