だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

ヒッチコックがミュージカルに…

2010-03-02 21:13:37 | 演劇
アルフレッド・ヒッチコックの作品は、本当に面白い。1899年8月13日ロンドン郊外レイトンストーンで生まれたヒッチコックは、「快楽の園」(25未)で監督デビュー。「下宿人」(26未)以降、スリラー映画の巨匠となっていくのでした。

「三十九夜」(35)「間諜最後の日」(36)「第3逃亡者」(37)「バルカン超特急」(38)と順調に作品を発表し、「レベッカ」(40)では「鳥」(63)「赤い影」(73)のダフネ・デュ・モーリアの原作を美しい白黒作品に仕上げています。

デヴィッド・O・セルズニック製作の本作は、ヒッチコックの渡米第1作になります。そして見事アカデミー賞作品賞及び撮影賞(白黒部門)を受賞。主演男優賞、主演女優賞、助演女優賞、監督賞他9部門ノミネート。素晴らしい!

叔母ホッパー夫人(フローレンス・ベイツ)の付き人として、モンテカルロにやって来たわたし(ジョーン・フォンテイン)。そこで大金持ちのマキシム・ド・ウィンター(ローレンス・オリヴィエ)という英国紳士に出会います。

彼は“マンダレイ”という広大な土地と邸宅を持っていました。住む世界が違うわたしを見染め後妻として迎えられ、共に帰国します。マキシムの前妻の名は、レベッカ。1年前にヨット事故で亡くなっていたのです。

邸宅ではレベッカ付きの使用人だったダンヴァース夫人(ジュディス・アンダーソン)が、すべてを取り仕切っていました。みんながレベッカと比較している…わたしは、精神的にレベッカの見えない影に追い詰められ…

映画を未見の方にはぜひ見ていただくとして、この作品がなんと!ミュージカルに。「ミュージカル レベッカ」は、脚本・歌詞をミヒャエル・クンツェ、音楽をシルヴェスター・リーヴァイが担当。日本の演出は山田和也。

2008年4月~6月公園としてシアタークリエで上演された本作が、帝国劇場にやって来ます。約600席の劇場から、帝劇は1800席と3倍。2006年のウィーン・ライムント劇場(2100席)でのオリジナル版に近づくわけです。

マキシム役は山口祐一郎、わたし役は大塚ちひろ、ダンヴァース夫人役はシルビア・グラブと涼風真世(ダブルキャスト)。他に石川禅、吉野圭吾、寿ひづる、伊藤弘美。私のダンヴァース夫人はシルビア・グラブ。楽しみ!
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