だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

僕らは、ボリショイ交響楽団

2010-03-12 22:19:12 | 映画
ごく普通の一般の人が努力して、または偶然をきっかけにして何かを成し遂げる。いわゆる“サクセスストーリー”ですね。スポーツだったり、音楽だったり、絵画だったり、仕事だったり。脱獄っていうのもあり。

映画にはそんな“ワクワクドキドキハラハラ”がいっぱい。マーク・ハーマン監督、ユアン・マクレガー主演「ブラス!」(96)では、炭鉱夫たちのバンドがロイヤル・アルバートホールでの決勝大会を目指します。

ジョエル・ハーシュマン監督、クライヴ・オーウェン主演「グリーンフィンガーズ」(00)では、天才庭師の囚人が女王陛下も観賞するフラワーショウに出場。スティーヴン・ダルドリー監督、ジェイミー・ベル主演「リトル・ダンサー」(00)では、炭鉱夫の息子がバレエダンサーを目指します。

エミール・アルドリーノ監督、ウーピー・ゴールドバーグ主演「天使にラブ・ソングを…」(92)では、売れないクラブ歌手が殺人現場を目撃し教会に隠れます。そこで超~ヘタな聖歌隊を法王様も聞きに来るほどに立て直し。

オーケストラ!」(09)の監督・脚本は、ラデュ・ミヘイレアニュ(ルーマニア出身)。かつてロシア・ボリショイ交響楽団で、天才指揮者と呼ばれたアンドレイ(アレクセイ・グシュコフ)。絶頂期にある事件をきっかけに、指揮者の座を追われてしまいます。

今では劇場の清掃員。そんなある日、彼は1枚のFAXを目にします。パリのシャトレ劇場から『出演できなくなったサンフランシスコ交響楽団の代わりのオーケストラを探している』というもの。しかも2週間以内に。

彼はとんでもないことを思いつきます。昔の仲間を集め、ボリショイ交響楽団になりすまそうというのです。かつての名演奏家たちも、今では救急車やタクシーの運転手、ノミの市の業者、ポルノ映画の効果音担当…

彼らもまた落ちぶれて、でも必死に生きていました。こうしてどうにか楽団は出来上がり、アンドレイの生涯の夢、パリでの公演成功へ向け旅立つのでした!果たして、アンドレイの思惑通りになるのでしょうか?

演奏曲・チャイコフスキーの“ヴァイオリン協奏曲”のソリスト、アンヌ=マリー・ジャケを演じるのは、「イングロリアス・バスターズ」(08)のメラニー・ロラン。他に「コーラス」(04)で校長を演じたフランソワ・ベルレアン、そしてミュウ=ミュウ。楽しみ!
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